スーパーマーケットの恋
コロナの影響で仕事もなく、スーパーのレジのバイトをはじめたころのお話。
スーパーで働く人はとてもすごいとおもっているが、自分にはできないとおもっていた。
落ち着きがない、ずっとレジに立っていられない。
同じ作業をするのが苦手。
人と喋りたい。
まぁ、そんな理由で。
30歳もすぎて、新しい分野の仕事をやるとおもってなかったので
それなりに大変だし、大変で、大変だったのだけど
結構楽しかったなぁといまなら思える。
まず、意外とレジだけでなく色んな仕事があり結構しんどくなく働けた。
あとは、なーんも楽しみがなかったあの暇な日々に少しの潤いをくれた。
まぁ一言でいうと(そんなにすごいかっこいいわけではないけど)タイプのお客さんがいたのだ。
最初に何がよかったのかなんて全然思い出せないけど、顔もほんとナオトインティラ〇ミ似で別にタイプってわけじゃないけど
なーんか気になる存在だったのだ。
なーんかいいなぁ、と思ったのだ。
ただ、飲み屋じゃあるまいしコミュニケーションをとろうとしてもまぁ難しいので
とりあえず「いつもありがとうございます」と挨拶することからはじめた。
(他の人にはありがとうございますだけという、わかりずらい特別感、自己満)
そんなこんなでちまちまと、さりげなく好意をアピールしていると
補充なんかの作業の時に、向こうから話しかけてくれるようになった。
とはいえ、別に商品のこと聞かれたりとかそんなもんなんだけど。
次会えたら、思い切って連絡先でも渡そうかと
メモを忍ばせバイトに行った日、、
わりと毎日くるインティライミ(仮)は来なかった。
そんなこんなで私がバイトを辞めてしまい、もう会えるチャンスはなくなったのだけど。
彼のどこがよかったのかもいまいちわからないのだけど。
一目惚れというのがあるのなら、そういう類だったのかもしれない。
コロナでそこそこ元気なかったころに少しトキメキをくれたティライミには、幸せになってもらいたいなぁと勝手に願っている。
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