自分の母親と同い年のおじさんとつきあっていた頃の話

はじめに言っておきたいが、不倫ではない。
バツイチだったけど。
その人の娘さん(×2)も私と同年代。



Facebookにその人からコメントをいただいて、懐かしく思い出した。
とてもいいコメントをいただいたのだけど(応援してるよ、てきなやつ)、<よっ!年配!さすがいいこと言うね!>としか思わなかったので恋心とは不思議なもの。なくなってしまえばその程度。




彼は27歳年上だった。
当時バイトをしていたBARで出会ったお客様。
60手前とは思えないほどハツラツとしていて、ニコニコしていて、素敵なおじさまだった。
みんなと仲が良く、輪の中心にいるような存在で、まだまだ現役バリバリ!って感じだったけど、遊び人ではなく
私も恋心というよりは憧れみたいな気持ちがあったように記憶している。




なにをどうしてそうなったのかハッキリは覚えてないが、
お酒のせいなのか、うっすら好意があったのか、
一晩を共にした。

その頃私の純情ウブさはあまりなくなっていたので、
まぁすごい人とやっちまったな、記念になったな、
くらいの感覚で後悔も期待もなく過ぎようとしていた。



計算外だったのは彼の方は純情うぶおじさんだったようで
((娘と同じくらいの子と、、どうしよう))
ちゃんと責任とらねば、なのか?どうなのか?
と他のバーテンダーに相談していたらしい。

こちらとしてはどっちでもいい話なのだが、とりあえず彼の決心がついたようでお付き合いをするに至った。



彼は当時、副社長とやらでめちゃくちゃ忙しかったらしく
外へ出かけたりなんやりはできなかったけど
お家が近くて彼から連絡がくるとお泊まりにいった。

忙しいし、こちらから会いたいなんていうことはなかったけれど付き合っていればそれなりに好きにはなっていって、それでわりと満足していた。




周りにも内緒にされていたし、他の女の人とジョークっぽくスキンシップをとったりしていたけれど、まぁそれくらいは我慢できた。




あるとき(なんでだか全然覚えてないのだが)、めちゃくちゃ落ち込んで、<今日は1人で居たくないなぁ>ってときに
はじめてこちらから「会いたい」と連絡した。
彼もOKしてくれたので家にいったのだが、
「そういうわがまま言われちゃうと、嫌いになっちゃうよ」
と言われた。
その日はなにもなく、彼にバレないように1人しくしく泣きながら夜が開けるのを待った。




たった1回の、寂しい夜に会いたいという彼女の願いを
わがままで済ますおじさんは、その後彼女はできてないようだが、まぁ当たり前だろう。




どんなに魅力的な人でも付き合ってみたらちょっと違うことってあるよね、と学んだ少し前の恋。


#男運がない
#甘え下手

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