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果林先輩回が怖い

アニメラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、さて7話が放送され毎度神回という奇跡がまたしても更新されて毎週土曜深夜に心揺さぶられています。
11月14日の7話が彼方ちゃんこと近江彼方回。そして8話の不穏な予感漂う次回予告と共に発表されたサブタイトルは『しずく、モノクローム』。つまり8話は桜坂しずく回です。
残るメンバーは果林先輩こと朝香果林。彼女がアニメラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(通称アニガサキ)ソロ担当回のラスト(1巡で終わるという前提として)を飾ることになります。
2週間後何を観ることになるのか、毎週右肩上がりに上がっていくハードルを軽々と飛び越えていくこのアニメがたどり着く境地が楽しみを通り越して怖いとすら感じています。そういったことを、今回は書きます。

果林先輩、5話で加入する

これまでの通例を踏まえるならば、アニガサキも9話で9人と高咲侑の10人で虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会として揃うことになるであろうことは視聴する誰もが容易に想像に出来る事態だった。1話~9話かけて1人ずつ、もしくは2人のメンバーが追加されていくのだろうという想定をしていなかった人の方が少ないだろうと思う。

しかしアニガサキはメンバー全員の加入は5話で完了した。
2話でかすみ、歩夢、侑が同好会を再結成し
3話で旧同好会のメンバーである、せつ菜、エマ、しずく、彼方、
4話で愛、璃奈
5話で果林

このような順番で加入していったのは既に展開された通り。特に果林は3話でかすみにより指摘されたようにエマの友人でこそあれ『部外者のお姉さん』というスクールアイドルから最も遠い立ち位置であった。だが3~4話では部外者でありながらエマの為にということで果林は同好会の手伝いをしていた。そして5話のエマ回は果林の「本当はスクールアイドルに興味があるけれど、みんなはクールな朝香果林を求めていてスクールアイドルなんて柄じゃない」という悩みを解決させることでエマを活躍させ、エマの楽曲披露と果林同好会への加入を同時にクリアするという超絶ミラクルを成し遂げたのだ。

視聴時油断していた私は(ふ、ふ~ん、や、やるじゃん……)と口では言いながらその巧みさに何も言えなくなってしまった。

しかも

その巧みさにやられた!と思った原因はもう一つある。上述の果林のみんなのイメージの朝香果林と本当の朝香果林という悩みはスクスタのキズナエピソードから持ってきているものになっているからだ。
果林先輩と言えばセクシーでクールなお姉さんというイメージであり、実際彼女のパフォーマンスは「Starlight」の楽曲のようにそのように魅せることを主としている。しかし、皆の望む朝香果林ではなく彼女の弱さという一面を見せることがまた彼女の魅力となったというのが1st liveまでのキズナエピソード7~13であり1st liveで披露された2ndアルバムの「wish」だ。そのエピソードは下の動画でその一端を知ることが出来るだろう。

私は5話が終わるまで「果林のソロ回=加入時」と考えていた。しかもソロ回で披露されるであろうと想定していたエピソードはまさにこの内容で、想定していたカードを先んじて切られてしまったのだ。つまり、彼女のソロ回はこのエピソードとは別の更なる物語が展開されるだろう。
え?怖いのだが。

では9話に待ち受ける果林ソロ回では一体何が展開されるだろうか?

①モデルとキズナと

1stライブ後に展開されていったスクスタキズナエピソード14話~21話で描かれたのは果林のファンクラブを作ろうという話。(これは果林だけでなく虹ヶ咲各メンバー共通しており、それを通して彼女たちの迷い、新たな決意などが描かれる)果林はモデルとして過去にもファンクラブを他のモデルと動かしていた。しかしやるからに本気じゃないとと思う自分と、他の人たちとの温度差により果林はファンクラブを抜けたと彼女の口から語られる。

「ほどほどでちょうど良い」というのが彼女の言葉だが、スクールアイドルをしている彼女はほどほどさなど感じないほど本気である。その本気さを前面に依せた楽曲を作ろうというエピソードから3rdアルバム楽曲「Fire bird」は誕生し、今年9月の2ndライブで披露された。
フラメンコのような歌に併せ、イメージカラーのロイヤルブルーとは真逆のレッドの衣装に照明も赤く、バラまで咥え、まさに情熱的な歌となっている。

もしかしたら『虹ヶ咲のファンクラブが生まれる』というストーリーから、このエピソードを踏まえたストーリーが展開されるのではないだろうか?

②ギャップと真実と

果林はコンテンツに深く携わっていけば行くほどセクシーでクールなお姉さんというパブリックイメージとのギャップさが際立っていく。

対戦ゲームに負けて何度も「もう一度!」というくらい負けず嫌い
パンダが好き
勉強が出来ない(勉強しないで頭が良くなりたい!)
朝弱くて毎日エマに起こしてもらっている(ドラマCD)
部屋が散らかっており、服は脱ぎっぱなし。(アニメ5話)
学校内で迷ってしまうほどの方向音痴。

これまでのアニガサキのエピソードでも目立たないように散見されていた要素なだけに拾われる要素としては①よりもこちらが高い気もする……が?

パンダや負けず嫌いはチャームポイントと言い換えられるも出来るが、後者3つは弱点としか言いようのない。6話でかすみんが璃奈に言った「ダメなとこも武器に変えるのが一人前のアイドル」という部分ともつながらなくも無いが。そういった弱点があってもステージでは完璧にクールでセクシーなお姉さんであるのが彼女の魅力たらしめているのだとも思う。
エマ以外とは絡みが少ないように見える彼女。同好会メンバーとの交流を通して負けず嫌いな彼女も彼女の弱さもどれかが嘘でどれかが真実ということはなく、全部朝香果林の真実という部分から話を膨らましていくのではないか?

③未知なるミチ

残りは全く既存のエピソード以外を展開されること。私がもっとも期待しているようで、もっとも恐怖しているのがこれである。もしソロ担当回がラストでなかったならば「①でしょう。絶対来ますよ!もし来なかったら土に埋めてもらってもいいよ!」と言っていただろう。だが、果林は9話というシリーズにおいてもターニングポイントとなることの多い回を担っている。同じくシリーズ重要な回となる傾向の強い3話はせつ菜回でありながら「ラブライブなんて出なくていい」と今後の作品の方向性を示唆するようなセリフもあった。9話が果林ソロというエピソードをかけあわせ、どのようなエピソードが爆誕するのだろうか?
アニガサキにおいてそういった展開の前例がないわけではない。4話の宮下愛回の『未知なるミチ』。まさかの情報処理学部という理系であることが判明した愛さんが、ソロとしてスクールアイドル活動をするに対し正解のないスクールアイドルのカタチを模索するという、これまでにないアプローチを行われた。そういったエピソードを作ったこれまでの実績から来る信頼からきっと良いエピソードを見せてくれるという期待はある。
だが、予測が立てられないということはガード不可な怖さがある。何を見せられるんだろうと夜も眠れない。3話ならせつ菜と中川菜々の関連や、6話なら璃奈ちゃんボードに関連すること、7話なら彼方と遥の話、来週のしずく回もおそらく演じることとアイドルの差に関連した部分が展開されるだろうとなんとなくの予想はつけられる。
しかし、果林回として予測していた内容は既に使われており、全く予測が立てられず、彼女に狂わされるのではないかと怖くて今から震えている。

最後に

いかがだったでしょうか?
彼方ちゃんの回の感想を書かずにこういった文章を書くのはちょっと捻くれているのでは?と気が引けるのですが、そもそも感想を書けなくなるほど満足度が高いというのもあるし、どうも各話の感想を書くのって自分の「書きてぇ~~~~~~」となったら一気に書き始めるスタイルに合っていないのでは?ということに最近気づきました。彼方ちゃん回はめちゃくちゃ良かったです。完敗です。
残すところあと2人となった虹ヶ咲ソロ担当回、だがそれで終わりでなく10話〜13話が残っています。10人でのエピソードか再び歩夢か、はたまた侑にスポットライトが当たるのではないか?期待は尽きないですね。




(本当は来週の桜坂しずく回も怖い。約11カ月前に桜坂しずくに頭をおかしくされた身としては)

8話の感想

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