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侑ちゃんロス〜ラブライブ !虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会13話

多幸感に包まれる時というものがあるならば、ラブライブ !虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、13話でNeo,sky Neo.mapのイントロが流れたあの時間、まさにこれ。たくさんの方々が虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会への感想を述べている。ので大意はそちらのnoteをよんでいただくとして私はあえて一つの点についてピックアップさせていただくことにする。
それは主人公、高咲侑のことだ。侑ちゃん……。
高咲侑のビジュアルが登場したのが2020年1月末、まだラブライブ!フェスの余韻冷めやらぬころに、あまりにも唐突に投げ込まれた衝撃ももはや懐かしい。1年も経っていない中、ここまで愛されるキャラクターになるとは想像もつかなかったというのが正直な感想だ。なんでグッズ売らないの???
そんな彼女にもう会えないなんて……侑ちゃんロスに陥ってしまった。

13話

私は名前が決まる少し前の一時期このようなことを考えていた。
あなたから生まれた高咲侑(当時はあなたちゃんと呼ばれていた)ではあるが高咲侑ちゃんはあなたではない。あの世界で描写はされなかったが親もいれば、歩夢と過ごした幼少期がある。ならば1人の人間として生きる彼女にあなたとしての役目を押し付けるのは筋違いなのかもしれない、と。たとえラブライブシリーズ主人公に共通する高の文字や、ゆう=YOUの名前が与えられることになろうとも。

しかし高咲侑は1人の人間でもあり、あなたでもあった。
あなたちゃんはスクールアイドルを1番近くで応援すること自体が目的だが、侑にとっては「夢を見ている人を応援できたら自分も何か始まる」の言葉通りスクールアイドルを応援することは自分が夢を見つけていく旅の途中にあった。そんな彼女が、スクールアイドルを応援していく中で「音楽をやりたい」という夢を見つけ、一歩踏み出していった。そんな彼女に賛辞を送りたい。

13話、高咲侑へ送られた言葉

「これからも、つまずきそうになることはあると思うけど」
「あなたが私を支えてくれたように、あなたには、私がいる!」
「この思いはひとつ!だから……全員で歌います!」
「あなたのための歌を!」

ここでメンバーが客席で観ていて欲しいといい、今まで侑ちゃんと呼ばれていた彼女をステージ上で「あなた」と呼ぶ。つまりこの言葉は高咲侑だけでなく、見ている視聴者である私、全てのファンへの言葉としても放たれる。

ここまでファン代表としての顔でもあれどあくまであなたと違う、1人の人間として生きてきた高咲侑がここで視聴者、プレイヤーである「あなた」とリンクするようになる。
今まで侑ちゃんと呼ばれていたのに、ここで「あなた」を用いるのは絶対にそういった意図があってのことだ。(歩夢のあなた呼びに実家のような安心感を覚える。)

1st Liveであなたと紡いできた時間の総決算のようにラストあなたへ贈る歌として歌われた「Love U my friends」が披露された時も同じような多幸感に包まれたが「夢がここからはじまるよ」はアニメでのLove U my friendsなのだ。3rd liveでこれやられたら、メットライフドームから無事に帰れる自信が無い。

あなたからはじまった侑が1人の人間として巣立っていく。それだけでなく「あなたと叶える物語」として始まった虹ヶ咲が1人の夢を後押するだけでなく全てのあなたへの言葉を、歌を贈る。 
あなたと叶える物語が叶えたアニメ化という奇跡の総決算として、これ以上のものはないのではないか

矢野妃菜喜さん

高咲侑ちゃん役として抜擢された矢野妃菜喜さん。発表となったのが9月半ばの2ndライブで、まだ彼女と出会って3ヶ月程度しか経っていないという事実がにわかに信じられない。

Twitterを見ると分かるのだが、彼女の溢れんばかりの虹ヶ咲愛は言うに及ばず、自分が出演していない虹ヶ咲の生放送だけでなくAqoursのライブ配信(無料有料を問わず)、果ては虹ヶ咲声優の個人番組まで観ているようだ。彼女のアカウントを観に行けば虹ヶ咲の情報を網羅できるとまで言われている。
オタク以上に番組見ていないか?演者とキャラクターの境界線が分からなくなるほど重なることはラブライブ!シリーズにおいてよくあることだが、この人もまたなるべくして高咲侑になったのだな……。と感じる。
既に強いつながりで結ばれていた9人、いや10人か。その中に入っていく彼女のプレッシャーは、私の貧弱な想像力など遠く及ばないほどだろう。全員揃ってアフレコは出来なかったようだが、直前生放送でのオタクっぷりやヒトリダケナンテエラベナイヨーという名言まで生み出したり、現状最後の映像出演となっている最終回当日の生放送の涙は忘れることはできない。

虹ヶ咲の9人にはこれからも会う機会がある。それは新曲やスクスタ、シーズン4の製作が決定したにじよんなどアニメ以外の媒体がたくさんある。アニメが終わった寂しさはグッズを買い集めて埋めることも出来るだろう。
しかし、アニメのあなたである高咲侑にはアニメでしか会うことが出来ない。再放送や矢野妃菜喜さんと大西亜玖璃さんがパーソナリティのラジオアニガサキがあるからまだ完全にロスとなることはないが、しかし終わったらどうなってしまうのだろう。
なんでグッズ売らないの!!!???

しかし、侑ちゃんロスなっているのと同時に虹を咲かせた彼女たちの美しい結末の余韻をもうしばらく味わっていたいという気持も確かにあって。
ならば私にできることはあのツインテール姿を再び我々の前に見せてくれるまで、彼女のことを忘れないことだろう。しばしのお別れ。ありがとう高咲侑。

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