ワオキツネザルってめちゃくちゃ可愛いうえ、めちゃくちゃ面白い生態をしてる完璧な生物だって人類みんな知ってるよね?
突然ですが私はワオキツネザルが好きです。
人類全員が知っているとわかっていても、ワオキツネザルについて軽く説明します。
ワオキツネザルが生息しているのはアフリカ大陸のすぐそばにあるマダガスカル島。大きさは日本の約1.6倍でとても広く、自然環境も豊かです。
そんなマダガスカル島には約100種類を超えるキツネザルが生息しています。これってマジすごすぎません? 日本には本土に暮らすニホンザルと屋久島にしかいないヤクシマザルの2種類しかいないのに、マダガスカル島には100種類超。国土は1.6倍だけどサルの種類は50倍。はんぱない。とんでもない。
そんなマダガスカル島に生息する100種以上の中で一番有名なワオキツネザルだから、きっとわんさかいるんだろうな、ニホンザルみたいにたくさんいるんだろうなと思っていたらそうでもありませんでした。
絶滅危惧の指標である評価によれば「EN」
これはつまり、絶滅する可能性が上から二番目ということ。ドチャクソハチャメチャな危機だってことです。あとちなみに、ニホンウナギもENですよ。ハイパークソヤバ数が減ってるってことです。
でもめっちゃ動物園で見られるじゃん! 数が減ってるって本当なの?
そう思った方は少なくないと思います。でも実際減っています。マダガスカル島が開発され、森が減少したことでワオキツネザルだけでなくさまざまな動物がすみかを追われました。
動物園でよく見られるのは、日本の気候がわりとワオキツネザルの生息地と似ていたので過ごしやすく、繁殖にも成功したということです。(もちろん、マダガスカル島は日本ほど寒くありません)
特に日本モンキーセンターではワオキツネザルの繁殖に成功どころか、一時は増えすぎて100頭を超えてしまった時期もあります。そこで、日本中のさまざまな動物園にワオキツネザルを送り出し、各地でより見られるようになりましたとさ。
ここからはワオキツネザルの生態について書いていきます。
ワオキツネザルは「霊長目曲鼻亜目キツネザル下目キツネザル上科キツネザル科ワオキツネザル属ワオキツネザル」に分類されます。クソほど長いけれど、動物界から始めたらもっと長いです。分類学ってヤバいですね。
「ワオ」キツネザルの「ワオ」とは漢字にすると「輪尾」。つまり、わっかの尾っぽということです。ワオ! って感じの驚いた顔はよくしてますが、それとは関係ありません。
ワオキツネザルはメスの方が強い社会構造の生き物です。一番強いメスがリーダーで、その下に他のメスがおり、一番下にオスがいます。なので、強いメスの子供のメスがオスより強気だということはよくあります。
食べ物は雑食性。果物や葉をよく食べるけれど、虫やトカゲを食べることもあります。身軽で身体能力が高いため、セミなども捕まえることができます。なので、放し飼いをしている動物園では、ワオキツネザルが虫を捕まえるところが見られるかもしれません。
他にも、ワオキツネザルの匂いは人間には感じられないことや、下の歯が前向きに生えていることなど、ワオキツネザルの生態は面白いことばかりです。
動物園にいる動物をただ可愛いと思って見るのもいいけれど、少し調べて面白さを感じてみるのもいかがですか? 動物って面白いんです。
可愛い動物の可愛いかはよくわからない生態を知ってみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?