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中山金杯ふりかえり

展開の妙を考えさせられたレースだった。

1つのポジションの違いで、着順が大きく変わる。そんな競馬の難しさを痛感した。

最初にそれを感じたのはスタート直後。

スタート

マテンロウレオがやや出遅れてしまった。57.5kgを背負っているせいか行き脚が付かず、好スタートを切ったクリノプレミアムに前に入られてしまった。

そして、さらに痛かったのが、

1コーナー手前

フェーングロッテンが押しながら前に行こうとしたウイン、コスモを内に入らず、まっすぐ走りながら自らを壁にして牽制した事で、

向正面入口

フェーングロッテンの後ろにウイン、隣にコスモが並び、さらに外3番手をエヴァーが取り、馬群に蓋をしてしまった。直線で下がる可能性があるから、後ろにつけるのは危険と見て、赤マルのラチ沿いのスペースが空いているのが分かる。

外4にレッド、2列目大外にアラタがいる事で外に出せず、ここで1枠2頭にとっては苦しい並びになった。

3コーナー

そのまま3コーナーまで進んだところで、コスモの手応えが悪くなる。一緒に下がるわけにいかないから、クリノは進路を探す。

4コーナー

幸いエヴァーの手応えが良かった事で外に進路が出来たが、ラーグルフに外から締められて、それ以上外にはいけない。そして、前の動きを見てマテンロウもクリノの後ろにつける。

直線入口

そして直線へ。ラーグルフが前に行った直後にレインが来た事で外には行けない。だからクリノは赤マルのレッドの内のスペースを狙う。レッド北村宏が右手にムチを持っていることから、内には来ないと判断したんだろう。

だが、ここで誤算。

直線

なんとレッドが内に寄ってきた。これを外に切り返し、なんとか抜け出すも、ハナ差届かず2着。

決勝写真

これだけの接戦だから、進路取りがスムーズならクリノが勝っていたかもしれないね。そしてマテンロウは出遅れが無ければ、そして斤量がもう少し軽ければ、この写真のクリノのところか、ラーグルフとフェーングロッテンの間に入って、3着以内に入っていた可能性が高いと思う。

アラタに関しては、大幅な体重増の上に外外を周りながらここまで僅差にきたのは凄い。思った以上に強い馬だ。

そして3着フェーングロッテン。1コーナーまである程度速めに行きながら、ここまで粘った。このくらいの距離なら強いね。スピードの生きる馬場なら、かなり面白い。

そして1着ラーグルフ。スムーズに運べた事が大きいが、それを出来たのも操縦性の高さゆえ。今日くらいの距離で、展開に恵まれそうなら上のクラスでも一発あって良い。

最後に個人的な反省。1番に入ったマテンロウレオを軸にした時点で、出遅れたら嫌だなとは思っていた。悪い予感が的中した形。

悪い予感がしたのなら、それほど差がないと考えていたラーグルフを軸にする事も出来た。それなら3連複が取れていた。選択ミスが悔やまれる。

しっかり振り返って来週に生かします。

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