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日経新春杯ふりかえり
ヴェルトライゼンテの力が1枚違った。59kgをモノともせずに完勝。
そんな日経新春杯をふりかえる。
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スタートでモズナガレボシが大きくつまずく。その後すぐに内にもたれながら体勢を立て直したが、これで落馬しなかった角田大河は凄い。
これは落ちていても不思議じゃない。よく持ち直した。
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脱げたアブミを踏み直し、ようやく競馬に参加できたが時すでに遅し。スタートからこれだけ離されてしまっては厳しい。
モズナガレボシの日経新春杯はここで終わってしまった。
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先頭争いに目を向けると、誰もハナを主張しないのを見て、アフリカンゴールドが主張していく。内に 切れ込みながらハナに立つのを見て、今度は坂井瑠星キングオブドラゴンがそれについて行く。
キングオブドラゴンがハナに行くことも出来たが、前走直線で内ラチに激突したことを考慮して、前に馬を置きたかったのだろう。
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そのまま向正面に入ったところで進路がハッキリと分かれる。黒線の馬場の色が変わっている部分の内を走る馬が多い中、プラダリア松山は外を選択。内に入れるスペースがありながら入らないのだから、これは意図的にやっている。
馬場の綺麗なところを走らせ続けたいと言う事だろうね。
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そして3コーナー。ここで12.2-11.9と速くなったことで、キングオブドラゴンの手応えが怪しくなる。かなり気合をつけられていて、普通ならズルズル下がっていくパターン。
これを見てヴェルトライゼンテイーガンは進路を外へ。ヤマニンゼスト武豊はそのまま最内を進む。
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直線に入ると、ヴェルトライゼンテはヴェローナシチー川田について行くように外へ。これは初めから外に出すと決めていた動き。
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キングオブドラゴンは手応えの割に下がっていかず、逆にアフリカンゴールドの外につける事に成功。前走直線入口で内ラチに激突しているから、内に壁を作れたのは大きい。
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各馬、それぞれに進路を選び、ハッキリと内、中、外と分かれる。これは中々珍しい光景。大体、馬場のいいところに馬群が密集するからね。
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結果、内、外を選んだ馬が1〜4着になる。
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中を選んだロバートソンキーは着差を考えると内か外を選べばもっと上位に来れた。ま、完全に結果論だけど。ただ長く脚を使うタイプでブレーキをかけたくないのと、馬場の中央も上り坂以外は内とそこまで差がなかった事を考えると、仕方ない。
内を狙ったヤマニンゼストも伸びきれなかった。なら外に行けばよかったか?と言うと、それも距離損があるから微妙。これがベストリザルトだと思う。
キングオブドラゴンはなぜ粘れたのか分からない(笑)坂井瑠星がコメントで言っていたように、つかみどころのない馬。
プラダリアは馬場の綺麗な所を通り続けた事が吉と出た。ただ馬場が綺麗=外ということを考えると、距離損はかなりあった。それでここまで来たのは評価できる。
ヴェルトライゼンテは道中イン直線アウトとこの馬場を考えると理想の競馬。59kgを背負いながら、これだけ器用に競馬が出来るとなると、斤量を苦にしないタイプだね。そして、レース後のコメントで「抜け出すとソラを使うのです気をつけた」とあった。これは抜け出すタイミングを計っていたと言うことだから、着差が僅差であったとはいえ接戦ではなかったと言うことだろう。恐らく何回走っても僅差でヴェルトライゼンテが勝っていた。レースに合わせて作戦を組み立てられる現状を見ると、いよいよ馬が完成してきていると思う。
今後に期待だね。
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