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馬を走らせるのは血統ではなく人

■データ分析ってどうなの?

データ分析が流行っています。

大きなレースの前になると、前走○着以下は△%とか、過去10年○番人気の勝率は△%だから危ないとか、あてになるのか、ならないのか、よくわからないデータ分析をして、YouTubeとかSNSで予想公開する人が多いようです。

もちろん中には、参考になるデータもありますが、何番人気が来ないとか、そんなのは結果論であって、因果関係はほとんどない場合が多いかと思われます。

そんなデータを分析している暇があるなら、人のデータを分析した方が良いのではと私は考えます。

データ分析というと「血統」のデータ分析も流行っていますが、それもあくまでも参考程度にしておくのが良いのではないでしょうか。同じ配合で走る確率が同じならば、全兄弟なんて同じぐらい走らなきゃいけないはずですが、POGをやったことある人ならお分かりのように、血統が全く同じはずの全兄弟だって全然あてになりません。

多少の傾向はあると思いますが、遺伝というのはそんなに単純じゃないと思います。あくまでも1頭1頭の馬の個性を探る上で、血統をヒントの1つにするぐらいがよろしいかと。

データ分析というのは、あくまでもこれから起こる未来(=レース)の参考程度にしかならないと認識して、過去のデータに囚われるのではなく、これから起こる未来の「仮説」を考える方に注力すべきかと考えます。

■データ分析するなら騎手や調教師

当たり前の話なのですが、馬は勝手にレースには出れません。もちろんオーナーの意向もあるでしょうが、基本は競走馬を管理する調教師の先生が、どのレースに使うかを考えます。

我々、予想家がまず考えるべきは、馬の能力や血統ではなく、なぜそのレースに出走させるのかという調教師の頭の中です。

走るレースを決めるのは調教師であって、騎手は任されたレースをどう走るかを考えて乗るだけの役割です。

騎手は実際にレースで目にするので、騎手のことばかり考えがちですが、本当に考えなきゃならないのは調教師の方です。

しかし、調教師もビジネスとして厩舎を経営しています。そこには経営理念もあり、経営計画もあるはずです。

調教師がどのように厩舎を経営して、毎年利益を上げようと考えているのか?

これこそがデータ分析の出番だと思いませんか?

株をやるときに会社四季報で投資対象となる会社を研究するように、我々も競馬を投資と考えるなら、馬という商品単体ばかりではなく、その商品を扱っている会社=厩舎のことを研究するべきだと考えます。

実際に、3流の厩舎と1流の厩舎とでは、年間の勝利数もレースの勝率も驚くほど違います。

あなたは1流と呼ばれる調教師の年間の勝利数や勝率がどの程度なのか、聞かれたらパッと答えることができますか?

参考までに2020年の調教師リーディングを載せておきますので、参考にしてみてください。

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■厩舎=会社、競走馬=その会社の商品

さらには、厩舎のデータだけではなく、
調教師×騎手
でデータを分析してみると、父ディープインパクト×母父キングカメハメハみたいなアバウトなデータより、よっぽど実践的なデータを見つけることが可能になるでしょう。

会社=厩舎
商品=競走馬

その会社の株を買おうと思ったら、もちろんその会社の商品を調べることも大事ですが、会社そのものをしっかり理解する必要があるはずです。

血統に詳しいと競馬に詳しい人にみえて、なんだか憧れてしまいますが、本当に詳しくならなきゃいけないのは、調教師の先生についてです。調教師の先生の血統(家族構成・親戚関係)などを知る方が馬券にもつながるかもしれません。笑

ということで、このnoteでは、血統も取り上げてはいきますが、人、特に調教師のデータを取り上げて、信頼できる厩舎・狙っては危ない厩舎を研究していきたいと思います。

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