複コロという買い方

今回は馬券の買い方についてです。

実は、馬の能力を見極める力よりも、馬券の買い方が上手いことの方が競馬で儲ける上では大事だったりします。

極端なことを言えば、馬の能力はオッズに反映されています。日本全国の競馬自慢の人たちの予想の結晶が、オッズという形で表現されているからです。

だから、我々は馬の能力を考えることに意識が集中してしまいがちですけど、馬券の買い方の方にこそ、本来は力を入れるべきなんですね。

私の予想スタイル

私は長い間、複勝を中心に馬券を買っていました。

『競馬に絶対はない！』

ということで、おそらく勝ち負けするであろう馬を、つまりは、最悪でも３着には来るだろうという馬を狙って複勝馬券を買っていました。上手くいけば３着以内にくる馬ではありません。勝てそうな馬の複勝というのがポイントです。

狙いのオッズ範囲は１．５倍～２倍ぐらいの馬券が多かったです。１．５倍の馬券でしたら、３回に２回的中させれば元は取れます（回収率１００％）。控除率２０％を考えれば、マイナスにならないだけでも優秀な話ではあるのですが、やるからには、プラス収支を残したいものです。

このスタイルの弱点は地味であり、負けが続くと取り返すのに苦労するということです。つまり「ハイリスク・ローリターン」ということになります。

昔は本当に自信のあるレースを選んで、そこに厚目に勝負するというスタイルだったので、馬券を外すことも少なかったのですが、今は毎週レースを楽しみたいという気持ちもあるので、そこまで自信がなくても手を出してしまい、結果負けることが多くなるという悪循環にはまってしまいました。

実際、去年の馬券成績も重賞予想では辛うじてプラスで終わることができたのですが、それは馬連やワイドが的中した結果のことでした。

そこで今年は年初から三連複を中心に馬券を購入していたのですが、やはり３頭当てるというのは、難しいと感じています。１月と２月はプラス収支で終わることができたのですが、３月は雨の影響があったりと、馬券が外れ続けました。

このままのスタイルでも、一発当てれば一気に挽回できるので、続けてみてもいいのですが、本命馬の複勝率には自信がある私にとっては、もっと的中率を上げながら、回収率も上げていく方法があるのではと、思ってしまうのでした。

複コロという魅惑の買い方

複勝という的中率の高い馬券を買いながら、高い回収率を狙いたいと思った時に頭に浮かんでくるのが、今回のテーマでもある『複コロ』です。

複コロとは複勝を転がすという意味です。たとえば、１．５倍の複勝を３回連続して的中させると、１．５×１．５×１．５＝３．３７５倍になります。３．４倍の単勝やワイドを当てるのと同じぐらいの倍率になるわけです。

①３．４倍の単勝
②３．４倍のワイド
③１．５倍の複勝を３回連続的中

あなたなら、どれが一番当てやすいと思いますか？

どれも３倍のリターンが期待できるので、３回に１回的中（複勝の場合は３回転がし）が成功すれば、回収率は１００％を超えてきます。

まず、②のワイドを３回に１回的中させるのは、想像するほど簡単ではないと考えます。選んだ２頭ともが好走することが条件となるので、どちらか一方に不利や不調があれば、的中しないのがワイドの難しいところです。

確率的には、①の単勝が一番可能性が高いと感じるかもしれません。

ちなみに単勝３倍台の馬の勝率を調べてみたところ約２５％でした。３回に１回当てたいので確率的には３３％以上欲しいところですが、２５％だと４回に１回しか当たらないことになります。

この確率を見てしまうとちょっと厳しいような気持ちになってしまいますね。それならばいっそマーチンゲール法でいった方が良いような気もします。（資金が許せばですが）

複勝の期待値と確率

次に複勝の的中確率も調べてみました。

◆複勝下限オッズ１．０～１．２倍の複勝人気別成績
１番人気　　　勝率４０．２％　複勝率７３．７％　複勝回収率８４％
２～３番人気　勝率２６．５％　複勝率７１．０％　複勝回収率８９％

１．２倍程度のオッズでも３着以内に来る確率は７割程度だということがわかります。

７割が３回連続的中する確率を計算すると・・・
７／１０×７／１０×７／１０＝３４３／１０００

ということで、約３４％ということになり、３回に１回成功するというラインを辛うじて超えてきます。

さらに注目すべきところは、２～３番人気馬の複勝回収率が１番人気馬よりも５％も高いというところです。

これは１番人気馬が飛んだ時のオッズの跳ね上げが起こっているからです。３着以内に来る確率的にはそんなに変わらないのに、オッズ的には妙味がある２～３番人気馬を狙うのが、複勝馬券ではお得なようです。振り返ってみると、私が狙っている馬も２～３番人気の馬が多かった記憶があります。

ちなみにこの辺りのデータや考え方はこちらの本を参考にさせていただきました。ご興味がある方は読んでみてください。

複コロ革命

ちなみに上記の本では、原資の５～７倍になるぐらいまで、転がし続けることを推奨していますが、私は確率的に考えて、転がしの回数としてできれば３回までとし、金額的には原資の３倍を狙っていきたいと考えます。

まとめ

①２～３番人気の馬の複勝を狙う
②的中率８０％を目指す←予想力アップで１０％増し狙う
③３回転がして原資の３倍を目指す
④３回に１回転がしを成功させる

目先の利益にはこだわらずに、まずはこの線を狙っていきたと考えます。

１日に３レースぐらい予想できれば、試行回数も増えるので、利益も増えるかもしれませんね。

今までみたいに重賞レースだけだと厳しいので、未勝利戦あたりにも手を出していく必要があるかもしれません。

これまで以上にレースVTRをしっかり見ていくことが大事になりそうです。レベルの高いレースを発見することで、的中率と回収率を上げていこうと思います。

今回は以上です。