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活動記録【2022年】いつか馬と暮らす宿へ

2022年、北海道に移住してきて2年目の記録です。
今年は夫が大学受験の試験勉強に専念しており、保育園に息子を預けて働くことができない(無職だと保育要件を満たせない)ため、私は子守りがメインの生活でした。
しかしその中でも、馬のことをできる時間が持てた一年だったように思います。

馬や宿は、まだまだ果てしなく遠いけれど、小さな小さな一歩の記録です。




馬に関する活動記録

馬を飼うプチ宣言

1月、久々に会った友人のお子さんが「馬が好き」と言ったので、「私将来馬を飼うから遊びにきてね」と言葉にしてみました。自分への宣言でもあったかもしれません。馬が好きな子供に会えたこと、そして私の夢を伝える相手がいることが、こんなに嬉しいとは。

開業届を提出

今は何もスキルなどは何も無いけれど、とりあえず行動してみよう、ということで個人事業主の登録をしました。覚えやすいかなと思い、4月の誕生日に開業届を提出。興味があったイラストやデザイン関係の業種を選択してみましたが、どんな宿にするか・馬のいる景色をどんな風につくっていくか…それもデザインだと思うのです。
いつか、うまやの宿を事業としてやれる日が楽しみです。


とかちマッシュについて学ぶ

7月7日、帯広市の市民大学講座『とかちマッシュの歴史』を受講。とかちマッシュは、なんと、ばんえい馬の敷きワラを利用して栽培されている。
そしてマッシュルームを育てた後の土は、小麦畑に還元され、その麦わらがまたばんえい厩舎の敷きワラになる…。という風に巡っているそうです。
なんて素敵な循環が十勝にはあるんだろう!

馬に関係していると思うと美味しさもひとしお☺️


馬市場見学①

7月27日、ホクレン家畜市場を見学。
初めてひとりで行きました。緊張すごい。(過去、連れて行ってもらったことがあったけれどその時は雰囲気に圧倒されっぱなしでした。)
もし将来購入するとしたらどの馬だろう?をテーマに馬を見てみるものの、分からないことばかり。会場で歩き方すらぎこちない自分に少し落ち込む…。

終わるまで全部見てしまいました。

でも馬市場に足を踏み入れられたことは、一歩進んだ!と、ひとつ自信につながったように実感しています。

どさんこは日本和種(日和)で呼ばれていました。暑い、暑い日。馬運車にぎゅうぎゅうに乗せられた馬たちはきっとすごく暑いんだろうな…、


ホースショー

7月30日、ヒロユキモチダホースマンシップにて開催されたホースショーを見に行きました。みなさんニコニコで雰囲気が良く、2歳の息子を連れていましたが快く受け入れてくださりました。

草やり体験

息子は、馬を怖がりませんでした。スタッフさんから「泣いちゃう子もいるのに、すごいね!」と言われたり。息子が馬を嫌いじゃないことが、うれしい…。


十勝の森について学ぶ

8月、市民大学講座で十勝の森について学びました。
ちなみに、市民大学講座では、座学の時は託児が利用でき、とても有り難いです(森の見学の講座のときは息子がいたのでご迷惑をおかけしてしまったように思いますが💦)

『十勝らしい森の木といえばカシワ、ナラ、ニレ』だと知り、将来もし十勝に土地を持てたらこれらの木を残せるように管理してゆきたいと思いました。
また、馬の餌になれるササがどんな場所に生えるのかを教えてもらったり、ササを生えないようにすることに苦戦しがちな話を聞き、これは馬が活躍できそうではないか…とひとりでワクワクムクムクしていました。

光差し込む帯広の森にて

帯広市が『街を緑で囲む』『無秩序な市街化を防ぐ』という構想の下に作られていったということを聞いて、帯広市の居心地の良さに納得。緑や景観というものは、価値のある存在なのだと再認識しました。
その価値を知っている人がいること、その人たちがその思いを広め続けていること…それを知れて、嬉しかったです。


道東の師匠に会いに

10月、4年ぶりに師匠のところへ遊びに行きました。
あれから自分には結婚・引っ越し(×2)・出産・育児…ずいぶんいろいろなことがありましたが、師匠は会ってすぐ「全然変わってねえな」と言いました。ちょっと期待外れのような、嬉しいような。師匠も思ったより元気で変わらず(むしろ若くなった⁉︎)、びっくり。

快く息子に引き馬をさせてくださり、馬車にも乗せてくださり(まさかの運転は私!)、こういうことって本当にお金じゃ買えないことだよな〜と、子育て経験した今の自分には、よりしみじみ感激でした。

「またおいで」と言ってもらえたことにも胸熱になりながら、息子を乗せて帰路についたのでした。

会う前は、「馬を飼って宿をやる」ことへの具体的なアドバイスを頂こうと質問も準備していましたが、結局は何も聞けず。私以外のお客さんが居たのもありますが、「私は今圧倒的に馬を飼うことから程遠い」現実を痛感し「まだ聞くべきじゃない」と思ったのです。振り返れば正解だったと思います。


おびzoo寺子屋に参加

10月15日におびひろ動物園で開催された講習会の「ミニチュアホース編」に運よく当選し、息子と学びに行きました。

おとなしい…!

馬のサイズが小さいと、圧倒的に『安全感』があるなと感じました。


馬講座に参加

オシアンクルさんにて開催された馬講座(講師は十勝の装蹄師Hさん)に思い切って参加しました。
テーマは『初めて馬を飼う(調教する)』ことと、『馬と働く(牽引する系の仕事:馬耕や馬車)』でした。

移動距離や、初対面の馬関係の方々(憧れすぎて恐れ多い)とのコミュニケーション…。自分にとってはかなりハードルが高く緊張しっぱなしでしたが、とても得るものがたくさんあった一日になりました。

馬が耕やす田んぼの景色

オシアンクルさんでは、馬たちに森の草(下の写真に写っているような背の高いササも)を食べさせる方法も使って、明るく居心地のいい森の空間をつくっていました。
この方法は私がやりたいことのお手本すぎるので、いつかまた機会があれば学びに行きたいなぁと思います。

馬がササを食べて開いた、素敵な空間。

自己紹介で喋った後にカーッと熱くなって涙が出てしまいずっと俯いていたり、勢いでズレた質問をしたり、実際に馬と関わるときに全然ダメダメだったり….。
(歩けば歩くほど恥ずかしい自分が増えていく状態😇)

でも、前向きに!
これからも馬と暮らす日を目指していきますよ〜!

馬を扱うこと、馬と働くこと、それはすごくコミュニケーション能力が求められるものだと痛感しました。馬の競走の世界も、乗馬の世界も、馬と働く世界も、残念ながら、自分にとっては難易度がかなり高いのが現実ではないかと最近思うようになりました。
でも、馬が『居る』こと…『暮らす』ことなら私にもできるかもしれない…。だからまず、そういうところを目指してゆきたいです。

Hさんが即席で作った蹄鉄の釘ストラップ。胸熱…。

そして、この講座を紹介してくださった恩人に、改めて感謝申し上げます。



馬市場見学②

今度は秋の馬市場を見にいってみました。一覧の冊子をもらうという目標を達成。出されている馬の頭数が多い感じがしました。私は少し気持ちが落ち着いて歩けた気がします。



駄載(ダンヅケ)の見学

11月、『どさんこ女子会』により双葉幼稚園で開催された「駄載」の実演を見てきました。
(Mottoおび広がる馬といる街づくり~馬、ありて十勝~のイベント)
雨が降っていたので中止かな…と思ったのですが、諦められず、双葉幼稚園の周りをうろうろしていたらスタッフさんが声をかけてくれて参加が叶いました。

シンプルな看板、いい味してます。
昔の幼稚園のイスに座って見学。良い雰囲気だなぁ。

駄載の技術を実際にできる人がもう数人しかいないこと、この技術が現代で利用できる可能性を模索しているところだということなどを知りました。一例としては、災害救助があるそうです。

紅葉が綺麗な日でした。

少ないけれど、まだ、絶えていない。
だから、こうやって活動している団体があって良かったなぁと思いました。



最後に

こうやって書き出してみると、けっこう『馬』のある一年でした。
十勝には、こんなにたくさん馬のイベントがあったりして、引っ越してきて良かったなぁと思っています。

子供がいると行けない場所もあるけれど、でもむしろ子供が一緒だから行ける場所やチャンスもあったり。息子よ、いつも一緒について来てくれてありがとう。


それでは、最後までお読みくださりありがとうございました。
いつか、この記事を読んでくださっているあなたと、うまやの宿でお会いできる日を楽しみにしています。

それまであなたの心身があたたかく、穏やかな日々が続きますように。


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