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ジョッキー45º情報刊(10号)

秋のG1戦線の開幕❗
初戦は皆さん、いかがでしたでしょうか?
注目のG1初戦。電光石火の6ハロン決戦

スプリンターズ・ステークス

ピクシーナイト/福永祐一騎手
おめでとうございます🎉
母父に福永祐一騎手と縁深いスプリンター
「キングヘイロー」の血も入っているという事で、福永祐一騎手にとっても味わい深い勝利だったかと思います。

ちなみにウマママンは大惨敗してました🤣
勝ちや穴馬に「執着」し過ぎたのが原因でもあるので、今週は一歩引いて
楽しく競馬を楽しみたいと思います。

それでは、今週のラインナップです!

●秋競馬のローカル開催 新潟リーディング
●クラシックG1の戦場 阪神リーディング
●スポットライト・ジョッキー
 (クリストフ・ルメール騎手)

今週末からは、東京・阪神・新潟の3場開催という事で騎手が散けますし、
阪神は秋華賞・菊花賞の開催を控えているので、主力騎手は阪神に集まり
東京・新潟は手薄になりやすいので、騎手読みなどが活躍しやすいかもしれません!

●若手の戦場 新潟リーディング

この秋競馬はG1もあるという事で、トップジョッキー達がギアを上げまくる中
若手ジョッキーなどが活躍出来て、腕を磨く場所となるのが、新潟や福島といった
ローカル開催。
とはいえ、土曜・日曜の両日組は意外にも少なく、土曜日に新潟でメインの日曜日は東京や阪神といった騎手も多い今開催。

その中で、活躍しそうな騎手を
「勝率」・「馬券率」で紹介していきます。
※()は今年、新潟での成績です。

◎新潟勝率リーディング

1位 吉田隼人騎手(0.156)

「白馬の王子様」は新潟でも、馬券買い達の王子様になれるか。

G1を含めた秋競馬で、中央にトップジョッキーが集まる中で唯一、ローカルをメインとして参戦するのが吉田隼人騎手。

G1に騎乗する騎手という事もあり、ローカルでは正に若手に立ちはだかる帝王でもあり
力関係にしても頭1つ抜け出ているのは確実です。
ただ、土曜日だけ新潟に居るのが多いので
そこにはご注意ください。

2位 横山和生騎手(0.196)

北海道での覚醒を遺憾なく発揮する場所として持って来いの新潟開催。

乗鞍は少ないものの、やはり夏競馬での活躍もあって、今年の新潟での騎乗は
東京などのメイン会場を目指すためのトライアル期間かと思っています。

勝ち星を上げないと、その先も無いので
勝つための気合十分。
秋の新潟での更なる変身に期待。

3位 津村明秀騎手(0.105)

新潟開催では、決して外すことの出来ない津村明秀騎手。

夏競馬で新潟開催の時にも、メインレースでドベ人気で大穴開けるなどの活躍を魅せた
「新潟巧者」

この秋競馬も両日共に新潟での騎乗など
ローカルで1番信頼できる騎手と思いますので、困ったり悩んだレースの本命とすると面白い結果を呼び込むかもしれません。

◎新潟馬券率リーディング

1位 鮫島克駿騎手(0.316)

馬券率という軸で頼りになりそうなのが、鮫島克駿騎手。

新潟と東京・阪神を行ったり来たりしていますが、新潟では軸として
G1で勝利する騎手達と同じ位の安定感を誇っているので、人気軸として◎です。

2位 津村明秀騎手(0.301)

川田将雅が認めた男の信頼性はやはり、抜群

馬の動かし方や調教が上手という事もあり、思った以上の大敗や失敗をしにくい騎手。

1番人気ならほとんど馬券内に持ってくる上に
二桁人気でも勝ち負けまで押し上げるなど
信頼性は個人的には◎です。

3位 菅原明良騎手(0.270)

現在の新潟リーディング1位を独走している菅原明良騎手はデータ的にも信頼性はアリ。

特に新潟の代名詞でもある芝1000mで、今年の夏競馬から弾みを付けていて
芝の短・中距離戦で自信をつけてきている。

若手の有望株の1人として、この秋の新潟で
重賞も制して、ステップアップして欲しい。

新潟競馬場 注目騎手

☆藤田菜七子騎手(勝率0.066・馬券率0.169)

騎乗数の数に対して、中々結果が多くは出てないものの
2019年には新潟リーディングジョッキーになり、現在も勝ち星の半数は新潟であげているジョッキー。

基本的には全体アベレージが安定していて、
馬券内でも勝率も、6番人気以上なら期待は持てそうです。

後輩の女性ジョッキーの2人も新潟に参戦する予定なので、先輩としての強さを見せ付け
秋競馬でひと花咲かせて欲しい。

●クラシックG1 阪神リーディング

G1戦線、次なる舞台クラシックの3冠目となる【秋華賞】と【菊花賞】を控える戦地は
阪神競馬場。
本来であれば、京都競馬場になりますが
改装中の為に阪神開催となります。

今回はデータとして、昨年の阪神は12月間近のしか無かったので
昨年と今年の通算成績+期待値でランキングを決めました。
そして、注目騎手も最後にご紹介します。
※()内は昨年の通算成績になります

●阪神勝率リーディング

1位 川田将雅騎手(0.310)

この得意の阪神競馬場で、ここまでの怒りを放出し、ブーストをかける川田将雅騎手。

他に圧倒的な差を付ける程の勝率を誇る川田将雅騎手で、今年の勝率は0.351と
未だ圧倒的。

中でも、阪神競馬場は大得意らしく
直近5年間の約1/3は阪神競馬場での勝ち星を上げていて、阪神リーディングジョッキーとして君臨している。

この得意の阪神競馬場から、リーディングジョッキーのクリストフ・ルメール騎手の背中に追いつきたい所。

2位 武豊騎手(0.140)

ジョッキー界のレジェンドにとっては
阪神競馬場は自分の【庭】

今週は凱旋門賞からの帰国処置で乗れないので来週から期待しています。

ほとんど人気通りに勝っている武豊騎手。
川田騎手と似ていて、年間勝数の1/4は阪神競馬場で上げていて
実はここ数年では今年が、1番勝率が良く(0.203)結果を出しているので
人気した時だけだが、期待してみたい。
また、勝数と同じくらいの連対もするので
馬連の軸にも◎

3位 福永祐一騎手(0.204)

若手有望株の岩田望来騎手なども考えましたが、やはり安定感抜群で信頼性のある
福永祐一騎手を3位にしました。

実は自分でも「得意」としている中京よりも、阪神競馬場での勝ち星も多く
阪神リーディング2位としても申し分ない。

G1初戦のスプリンターズSを制し、ギアが変わってからかなり調子の良い騎手なので
個人的には大注目しています。

●阪神馬券率リーディング

1位 川田将雅騎手(0.601)

阪神競馬場の相性が良いにしても、度が過ぎる程の馬券率を見せる川田将雅騎手。

ここ5年の馬券率は5割以上をキープしていて
昨年は初の0.601で6割の大台にのせていて
今年も現時点で馬券率0.619で
馬券の軸としてはかなりの好成績。

3連複やワイドの軸として、入れておけばほとんど間違いの無い騎手。

2位 福永祐一騎手(0.464)

やはりリーディングジョッキー3位の腕の見せ所でもある馬券率はかなりの好成績。

川田将雅騎手の後では見劣りするも、それでも十分すぎる成績で
5レース中に2回は馬券に絡むので
極論としては、【川田-福永-全流し】の3連複が1番確率として実現する率は高いです。

3位 藤岡佑介騎手(0.266)

阪神で上位陣が活躍する中、スッと飛んでくるナンバーワンの伏兵ジョッキー、藤岡佑介騎手。

阪神リーディングでは10位かそれ以下に沈み
勝ち鞍は少ないが、それよりも光るのが
この馬券率。
馬券率は、3割前後をキープしてきたが
今年は0.372と約4割近い成績となり
人気通りから人気薄までアベレージは幅広いので伏兵としての信頼性が高くなっているので要注意。

阪神競馬場 注目騎手

☆幸英明騎手(勝率:0.067・馬券率:0.224)

かなり上位陣が好成績ではあるものの、唯一
注目騎手として名を上げるなら
ベテランで信頼性のある幸英明騎手。

勝率はパッとしないが、馬券率としては上位陣に負けじと維持しているのでそこは魅力的。
また、自身の勝ち星の半分は阪神で上げているので、得意とする会場だけに一矢報いる活躍を期待してみたいです。

●スポットライト・ジョッキー

初号版から続くこのコーナーも、今回で10人目の節目となりますが、
今回スポットライトを当てるのは

日本競馬界に舞い降りたトップジョッキー

クリストフ・ルメール騎手

元々父親が障害競争のジョッキーで、馬に触れ合う機会が多かったルメール騎手。
10歳の頃に、父親がジョッキーを引退してからは騎手に興味は薄れてしまったが
14歳の頃に、競馬コメンテーターになった父親の影響でレースに夢中になり、競馬新聞を隠れて読み漁る程、魅力に取り付かれ
騎手になる事を決意。

日本競馬界のように、フランスにも競馬学校は存在していて、騎手になるためにはそこに入学する者も多い中、ルメール騎手は父親からの進言もあって、競馬学校に入学せずに
一般の高校生として生活し、休みの日には毎日厩舎に通って、競馬の技術を身につける。

そして、高校卒業の1999年に騎手免許を取得
フランス競馬の若手の有望株として活躍。

2003年にはフランスリーディング7位
フランスのG1レース、パリ大賞を制するなどの活躍をみせ、順調にトップジョッキーの道を歩んでいき
2007年から2009年には、G1レース「サンタラリ賞」の3連覇達成。
更には、フランスの桜花賞・サンタラリ賞・イスパーン賞の3連勝も同時に記録。

その翌年の2010年シーズンからは
大馬主のアーガー・ハーン4世の主力騎手として、フランスのトップジョッキーの証でもある「専属契約」を結び
名実共に、フランスでトップレベルのジョッキーとなったルメール騎手。

そんなルメール騎手が日本競馬界に初めて来日したのは、2002年。

フランス競馬では3月から11月までを平地競馬の「1シーズン」としていて、
12月から2月はオフシーズンとなり、その期間と短期免許の期間が重なった事と
20歳の頃から米国やドバイなどにも修業に行っていた事もあり、日本にも行きたいと思っていて
先輩ジョッキーでもあるオリビエ・ペリエ騎手や友人のミルコ・デムーロ騎手の誘いから来日を決意。
初めて見た日本は、「マンガの世界のままだ!」と興奮したそう。

来日当初は、メイン会場である東京や阪神・京都の騎乗では無く
中京や小倉などのローカルをメインとして騎乗していて、毎年好成績を収める事から
2003年頃から、日本でもG1などの重賞レースでの騎乗依頼が増えてきているも
2着が多く、重賞では中々勝てずに居ました。

そして、2005年の有馬記念。
ハーツクライに騎乗し、初の重賞制覇。

しかも、
当時無敗のディープインパクトに初めて勝ったという事もあり、地鳴りのような歓声に人生で感じた事の無い程の感情の高まりを感じたそう

元々、日本競馬の観客の熱気やマナーがフランスよりも良く、憧れがあったが
この時、日本競馬界で騎乗する自信や
日本競馬で騎乗したいと思うようになっていきます。

その後も、毎年のように短期免許を取得して日本に来日し
2007年には中央競馬通算100勝や地方競馬の統一重賞(Jpn1)を制覇するなどの活躍。

更に2009年には、短期免許期間中に
ドバイ・香港にも日本馬騎乗の為に遠征するなど多岐に渡る活躍も見せ始めていた。

フランス競馬で活躍しながらも、オフシーズンには日本で活躍するルメール騎手。
2014年に人生を変える出来事が起きる。
2014年11月24日 京都競馬場12R

ルメール騎手はこの年も短期免許で来日し、騎乗していたが、このレース中に
騎乗していた馬が内ラチに激突しながら爆走。
振り落とされたルメール騎手は足を骨折し
緊急入院。
長期離脱を余儀なくされ、それを聞いた
フランスの大馬主、アーガー・ハーン4世からルメール騎手は「契約解除」を宣告される。

※フランス競馬界では
大馬主との専属契約はジョッキーとしての
大きな「ステータス」でもあるフランス競馬では「誇り」を捨てられるようなもの。

フランス競馬へのモチベーションが無くなってしまったルメール騎手は
2014年から外国人騎手の通年免許を明文化してから考えていた「日本での通年騎乗」を
妻に相談した所、大賛成。

入院後もフランスに帰国せずに、日本に滞在し、リハビリと文字を書いたり、ドラマを観るなどした日本語の勉強や日本の競馬について猛勉強し
翌年の2015年には友人のミルコ・デムーロ騎手と一緒に初の外国人騎手の通年免許を取得する
(同期免許には鮫嶋克駿騎手も)

ちなみに、外国人騎手への通年免許試験のため
JRA騎手免許の一次試験の筆記試験が「英語」での受験が可能になったが、ルメール騎手の常用語が「フランス語」の為に
日本語以外にも英語も勉強して試験に挑んだ

この合格により、日本とフランスでの騎手免許を取得したルメール騎手だが、
日本のJRAにあたるフランスの「フランスギャロ」では騎手免許の二重取得は許可されていないので、ルメール騎手は迷わず
フランスの騎手免許を返上し、日本に根を下ろすことを決意する。

晴れて日本で通年免許を取得し、新たな一歩を踏み出したが、

デビュー直前の調整ルームで電子機器の使用(Twitterの使用)が発覚して
30日間の騎乗停止処分となる。

その騎乗停止明けから、本格的なスタートを切るが、短期免許での来日経験もあり
日本の競馬に慣れていて、技術力も
世界で活躍するトップジョッキーとしての実力を遺憾なく発揮し、
デビュー初勝利は当時、G2レースだった
大阪杯での勝利を飾り

2016年には、JRA史上最多の10連続連対記録
更には武豊騎手に並ぶ、1日8勝も達成。
全国リーディングも2位と、当時の日本のトップジョッキー達の敵でもあり、目標となり始める。
(ちなみにリーディング1位は戸崎圭太騎手)

そして、2017年にはG13連覇を含む
年間199勝でリーディングジョッキーの座を獲得し、今もなお、その玉座に君臨し続けている。

そんなルメール騎手の1番、こだわる一品が

腕時計

元々、ファッションの中でも「時計」に興味があり、賞金の使い道として「腕時計」と言うほど。
その縁もあり、スイスのブランド時計会社「ファーブル・ルーバ」とアンバサダー契約もしている。

また、サッカー観戦も好きで
日本では「ガンバ大阪」・フランスでは「パリ・サンジェルマンFC」のサポーターでもある。

ルメール騎手には、武豊騎手や和田竜二騎手からは意外な苦情として、
前走に乗った馬の特徴を良く教えてくれない事があり
本人曰く、よほど印象が無いと忘れるそう。

過去にルメール騎手はインタビューで、
「日本の競馬で世界に誇れるモノは?」と聞かれた際には、ミルコ・デムーロ騎手と同じく

「競馬場に来るファンの数」と言う。

フランスなどでは、競馬はスポーツ以前に【ギャンブル】という側面が強くて
おじいちゃん達の趣味・娯楽として観られる事が多いので、大観衆に包まれる日本での騎乗は辞められないそう。

フランスでの地位を築きながらも、
日本競馬界に骨を埋める覚悟を決めた
クリストフ・ルメール騎手

彼が1番に考えているのは

日本競馬界への恩返しと発展

世界のトップクラスで活躍してきた技術を
日本で若手ジョッキー達の前で魅せ、それを肌で感じ、経験として活かして欲しいと思っていて
実際には、自分自身が通年免許で参戦したことによって周りのジョッキー達が目の色を変えて真剣に挑むようになってきている。

また、海外への修業自体が珍しく、日本での騎乗に満足しているジョッキーに新しい世界を見せるのも未来への仕事と思っているルメール騎手

彼の将来的には、ジョッキー引退後は
日本競馬界とフランス競馬界の橋渡しの存在としての貢献活動を考えていて
世界を観ることで、経験して日本競馬界が
フランスなどの欧州やドバイ、米国のように世界からジョッキー達の聖地として
目標とする場所になるために、ルメール騎手は若手や第一線で活躍するジョッキーの
【先導】をひた走る。


来週のスポットライト・ジョッキーは

いぶし銀が光る、元祖鉄人ジョッキー

幸英明騎手

にスポットライトを当てていきますので
お楽しみに❗

~あとがき~
今週もお読み頂きありがとうございます🙇

この秋競馬でのローカル開催は
昨年まで参戦していた若手ジョッキー
(横山武史・岩田望来など)が中央のメインに向かうなど、活発な動きをしていて
嬉しい反面、ローカルは更に荒れそうな予感がしています😎

それと、凱旋門賞。
日本馬と武豊騎手は残念でしたが、YouTubeの動画で
福永祐一騎手が話していた通り
最後のストレートコースに
急激にスペースの出来たインがあったので最内枠がとことん有利という結果通りの決着で
個人的には、騎手の力を問わない
今回の凱旋門賞のコースは、枠勝負になってしまうので面白味が欠けた気がしました。
(個人的感想です)

今週は天皇賞・秋に向けたトライアルレース
「毎日王冠」と「京都大賞典」
個人的には、例のダンビュライトが気になっていますが、果たして!?

という所で、今週も競馬を頑張っていきましょう!
皆さんの競馬ライフが素晴らしいものになる事をお祈りしております!🙏
また、来週もよろしくお願い致します!
            ~ウマママン~

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