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ジョッキー45°情報刊(42号)

皆さん、日本競馬の祭典「日本ダービー」はいかがだったでしょうか?
ダービーという事で、ウマママンは調教の良かった田辺裕信騎手のアスクビクターモアに単複で行きましたが
結果は、大健闘の3着と活躍しましたが、それ以上に沸いたのはもちろん

武豊騎手、6度目のダービー制覇!!

日本競馬界のレジェンドにして、歴代最多となる日本ダービー6勝目を
ドウデュースで達成したのが、武豊騎手
これで20代から、全ての年代で日本ダービーを制覇。
まさにレジェンドとしての格を見せつけてくれました!!
本当におめでとうございます🎊

さて、今週末は春のG1レースの連戦のオーラス
「安田記念」ですが、いったいどんな結末があるのでしょうか!?

それでは、今週のラインナップです

●大激戦の春の東京G1最終戦、安田記念

●新馬戦は、騎手と調教

●スポットライト・ジョッキー
(福永祐一騎手)

今週はもちろん、安田記念も取り上げますが
それよりも、ダービー後から始まるニュースター発掘の
「2歳新馬戦」についても取り上げますのでよろしくお願いいたします

●東京最終決戦、安田記念

NHKマイルカップに始まり、ヴィクトリアマイル・オークス・日本ダービーと東京で4週続いたG1戦線も、今週の安田記念の5週目がオーラス。

日本ダービーが終わり、G1レースもひと段落しますが
それもこの安田記念で落ち着きますが、このG1レースは
春のG1で結果を出せなかった騎手にとっては活躍するラストチャンスであり、それは陣営としても同じラストチャンスになります。
さて、春の東京で最後のG1を制するのは誰か。

🐎傾向🏇

マイル路線、短距離戦線などで活躍した馬たちが
上半期のマイル王を目指して、一堂に会する「最速王決定戦」
となっているだけに注目したい

・馬券は牝馬、勝ち頭は牡馬とセン馬

安田記念で近年活躍した馬を確認してみると、グランアレグリアやアーモンドアイ、アエロリットと牝馬の活躍が目立ち
馬券率ではここ10年で35.3%とかなり優秀な成績を安田記念ではマークしている。
しかし、勝ち馬となると話は変わり牝馬で勝利したのは2020年の
グランアレグリアのみ。

アーモンドアイもインディチャンプに屈し
アエロリットもモズアスコットに敗れ、グランアレグリアはダノンキングリーに負けているように
勝ち馬では圧倒的に牡馬・セン馬が勝利している。

馬券の軸となる、3連複・ワイドは牝馬
馬単や3連単の頭軸は、牡馬にするのが後押しになるかもしれない。

・「最速王」は末脚が決め手となるか。

安田記念のデータとして、信頼できそうな情報の1つとして
「前走の末脚」が決め手となるかも。

過去10年で国内レースを前走にして安田記念を制覇した9頭のうち
7頭は前走の上がり3ハロンが上位2位以内だった。
この傾向が重要となるのは、安田記念のコースとレース傾向によるもので、安田記念が行われる東京コースは、4コーナーからの直線が長く
よーいドンの末脚勝負となりやすく
更に、東京もコース変わりがあったとはいえ、開催が長いため
中団・後方からの差し切り勝ちが目立つ傾向となるだけに
抜群の末脚が炸裂しやすいことは覚えておきたい。

ちなみに、上がり3ハロンで前走2位以内の場合
勝率は14%で馬券率も30%と高水準となっているので期待もしてみたい。

・勝てる馬は世間が知っている

安田記念の予想で、もう一つ気にしたいのが単勝オッズ。

ここ5年の成績だが、2017年のサトノアラジンと2021年のダノンキングリーは、過去に1度だけ4番人気以下となったが
それ以外のモズアスコット・インディチャンプ・グランアレグリアは1度も単勝3番人気以下になったことが無かった。

当日の安田記念では、モズアスコットやダノンキングリーなどが制覇したときの人気は全く無くなっても
その実力は過去の世間が証明してくれている。

むしろ、安田記念で人気が落ちても、そこまでに世間からちゃんと評価されて3番人気に推されていたなら、逆転の一手にも繋がるか。

🏇注目騎手🏇

安田記念での注目騎手はこちら!!

復活の狼煙、これが真の実力を魅せる

ダミアン・レーン騎手

ダミアン・レーン騎手がダービーでの目標以外にあるのが
「サリオスの復活」

2020年のコントレイルの後塵に拝した後、マイルやスプリント路線にチャレンジするも、イマイチ結果が出ていない。
その復活と新たなマイル王の誕生を任せられるのは
サリオスの輝きを知っているレーン騎手のみ。

陣営の想いを乗せて、海外からの刺客がマイルを制す。

帰ってきた現役マイル王。国内始動で玉座を

クリストフ・ルメール騎手

オークスで今年の初重賞制覇を果たしたルメール騎手。

1番人気が惨敗しつづけている今年の競馬界だが
その終止符を打つとするならば、王道のマイル王。
海外を経験し、一回り成長した姿が安田記念で玉座を得て
この不穏な競馬界の1番人気の呪縛を解き放てるか。

ジンクスも流れも関係ない、勝つのは1頭のみ

牝馬からマイル女王へ、マイルの女帝の降臨を

池添謙一騎手

ソングラインに騎乗する池添謙一騎手
牝馬として、グランアレグリアに次ぐマイル路線の王座を目指すが
それだけでは無い。

G1レースと言えば、池添謙一騎手と言われながらも
最後に馬券に絡んだのも、昨年のNHKマイルカップで
ソングラインでの2着。

およそ1年、G1レースに出走しながらも掲示板の4着で活躍ができていなかった池添謙一騎手
安田記念のソングラインと目指すのは自身の勝負強さを取り戻すための戦い

もう4着はいらない。勝ち負けに絡む勝負を演出する

🔴まとめ✖

今回の安田記念は、本命とされる◎シュネルマイスター/ルメール騎手の制覇は堅そうな予感はしている。

傾向の人気も3番人気以下だったことも昨年の安田記念のみで、末脚も抜群なだけに期待値は高い。

もし逆転があるとするならば、対抗として突き抜けそうと感じているのが
対抗と考える○サリオス/レーン騎手だと思う。
前走は短距離の高松宮記念だったが、それ以外はマイルを主戦場としていて
そこで結果を出したり、好走するときは決まって外人騎手とのコンビ。

特にレーン騎手とは昨年の香港マイルで3着とマイルでの復調気配も感じただけに、甘く見られているならば一変しての好走も無くはない。

その○サリオスと肩を並べて好走しそうなのは、○ソングライン/池添謙一騎手。
やはり、池添謙一騎手としてもG1レースに出ているとはいえ
そろそろ結果が欲しい頃合い。
善戦では無く、結果を求めているならばここは勝負所となりそう。

あとは紐の3着狙いなら、△レシステンシア/横山武史騎手
△ナランフレグ/丸田恭介騎手・☆ソウルラッシュ/浜中俊騎手・☆カラテ/菅原明良騎手あたりを候補としたい

レシステンシアは実力的には勝ち負けもありえそうな位置ではあるのだが
さすがに、今年G1レース3戦目の疲労感が気になるところで、
ナランフレグは、1200m専門だが上手く脚を残して上がり勝負でその末脚を爆発できれば、3着争いの1角も見えてくる。

ソウルラッシュは、1勝クラスから2勝・3勝・G2レースと4連勝で
馬に勢いが乗っていて、浜中騎手としても
今年のG1ではほとんど裏開催で騎乗していただけに、1撃狙う部分もありそう。
カラテも使い詰めではあるが、鞍上の思いっきりの良さで一変があるかも?

東京で行われる春のG1レース、最終戦の安田記念で
勝利するのは果たして誰か。

●新馬戦は「騎手」と「調教」

日本ダービーが終わると、すぐにまた来年のダービー馬を探す旅が始まり
2歳馬達の戦いが幕を開けます。

2歳の新馬戦では、古馬や3歳馬世代と違って
ほとんどデータが無く、どの馬が強いのかというのは
正直、血統などのデータが重視されますが、それで決まるならば
ディープインパクトなど良血馬の血統ばかり勝ちあがってしまいますが
そうでないことも多々あります。

「じゃあ、どこを見て予想すればいいのか??」

そこでオススメしたい指標となるのが
「調教」と「騎手」の2店になります。
何故、新馬戦で「調教」と「騎手」が重要なのかをこれから説明していきます

○新馬戦は良し悪しがはっきりしている

まずは、新馬戦の「調教」についてになります。
普段の競馬でも、穴馬が激走するサインや、実力馬の調子を図るものとして重要となる「調教」

新馬戦では中間の調教まで公開されますが、そこに新馬戦攻略のヒントが転がっています
もちろん、「馬也」で好タイム連発しているなら
間違いなく信用は出来るのですが、個人的にここで重要視するのは
調教での【乗り役】です。

まず、新馬戦では大抵の場合はデビュー戦で騎乗する騎手が仕上げに乗る事が多いですが、問題はその「回数」

新馬戦というのは、夏競馬のようにデビュー戦が1日に2~3レース組まれるような状況になる前は、1頭の馬に対して騎手もじっくりと調教を掛けられるのですが、新馬といえど「素質がある」と感じなければ
騎手自身が調教をつけず、助手に任せる事が多くなります。

この新馬戦は騎手にとっても重要なレースで、来年のクラシックを戦うための「相棒」を見つけるレースでもあります。
それがトップジョッキーなら尚のことで、「来年こそはクラシックで」
「来年のダービーこそは」と思い、その相棒と出会うには
やはり数を乗らないことには、チャンスは少なくなります。

また、後々に活躍するという馬は既に新馬戦の調教から
良い動きをして、その片鱗を垣間見せてくれます
騎手をも惚れさせ、調教に駆り出し、手放したくないと思わせる1頭を見抜く指標となるのが、新馬戦の調教となります。

○新馬戦は初の「二人三脚」

新馬戦のもう一つの指標が、「騎手」になります。

ここでの騎手は、レースで騎乗する騎手の事で
当然のことながら、実力派の騎手がオススメとなりますが
騎手のチカラは、新馬戦では普段の競馬以上に大きな存在となります。

新馬戦というのは、馬にとって初物ずくしで不安だらけのレースで
唯一、競馬を知っているのは騎手だけとなります
馬と騎手の関係性は、簡単に言うと「二人三脚」のような状態で
1頭と1人の呼吸が合うことで、スムーズな競馬、理想となるレースをすることができます。

ある程度、競馬をこなした馬とならコンタクトや勝手がわかるでしょうが
今回、「二人三脚」で騎手と組むのは全くの素人馬

【どういう風に走るのか】【どう走ればいいのか】

素人である新馬をエスコートしながら一緒に走れるかどうかは
騎手の力量や経験があれば、新馬にも走り方や競馬というものを教えることはできますが、
全く経験不足の若手などでは荷が重いので
鞍上の技量というのは、新馬戦では重要となってきます。

例えば、新馬Aの鞍上は和田竜二騎手
新馬Bの鞍上に菅原明良騎手が騎乗します。

新馬戦の場合、ここで選ぶ騎手としての正解は、「和田竜二騎手」になります。
確かに菅原明良騎手の方が、最近では活躍する姿を見せ、第一線で活躍する騎手の一人ですが、新馬という未知数のレースでの経験としてはまだ若く
逆に、和田竜二騎手は騎手としても長く、名馬テイエムオペラオーの背中を知り、騎乗数も多く経験している事から
新馬の未知数な動きにも対応でき、安定して走る可能性が高くなります。

昨年の新馬戦でもあったように、馬が急に立ち上がったり
暴走したりするなど、若さゆえのアクシデントや騒ぎが毎年あります。
それを少しでも抑え、安定した走りを引き出すのは鞍上の役目であり
それこそが、新馬戦を騎手で選ぶ事でもあります。

新馬戦での注目騎手

ウマママンが新馬戦で、調教やレースでおススメしたい騎手をご紹介

・秋山真一郎騎手

初っ端から渋いセレクトかと思いますが、秋山真一郎騎手は新馬戦では
素質馬に競馬を教えるために鞍上なることが多く、勝つことと並んで競馬を教える技術の高さは競馬界でも信頼が厚く
ゴールドシップの新馬戦も秋山真一郎騎手が鞍上を務めている

競馬の教育者として、直々に調教・騎乗する場合は
新馬戦後の経過も注目してみたい。

・和田竜二騎手

先ほども例題で紹介しましたが、新馬戦の鞍上、調教役として
ものすごく頼りになる騎手の一人

馬の状態などに関して、分かりやすく、細かいところまで感じ取ってくれるのでレースでもその情報が生きる上に
用意をさせると、いい結果が出やすい騎手でもあるため
自分で調教で仕上げ、自分が鞍上でレースにでるなら
まず押さえておいて損は無さそう。

・三浦皇成騎手

三浦皇成騎手も和田竜二騎手とおなじで
新馬戦では頼りになる騎手の一人で、普段の競馬でも自分が調教に乗り
好調や好タイムが出ているときなどは、勝利したり馬券に絡むなど
調教からレースまで一貫している場合は、抑えみたい騎手

また、アーモンドアイなどの名馬の調教の乗り役に指名されるなど
調教に関しての腕はピカイチというのも覚えておきたい

・福永祐一騎手

夏競馬での新馬戦では、かなり信頼感も高く
調教・乗り役としての手腕は申し分なく、新馬戦における意義を理解していて、しっかりと教えながらも仕事をこなしてくれる

特に、夏競馬は福島・新潟を拠点としているが
そこでの勝率も高く、他のトップジョッキーが小倉や北海道にばらける事もあり、素質馬に乗る確率も高いのは抑えておきたいポイント

新馬戦は、ジワジワと始まり
夏競馬の7月から本格的に始まります。
来年の日本ダービーに向けた騎手・調教師達のまた新たな戦いの幕が始まりますし
オッズ的にも、話題性や血統だけで
過剰評価され、とんでもない馬券が飛び出したりするのでオッズに惑わされず
自分の眼と予想を信じて、新馬戦
頑張りましょう!!!

●スポットライト・ジョッキー

今週のスポットライト・ジョッキーは、初回号で取り上げたあの騎手

福永祐一騎手

生年月日 1976/12/9
身長 160cm
血液型 B型
星座 いて座
出身地 滋賀県
競馬学校12期生

JRAで「天才」として名をはせた名手、福永洋一騎手の息子で
叔父には元調教師の福永甲師に福永二三雄師、元騎手の福永尚武騎手に北村卓士騎手
義従兄には南関東でモジアナフレイバーも管理する調教師の福永敏師と
右も左も競馬関係者の競馬一族の元に産まれる。

栗東町立金勝小学校を卒業後は、栗東に居ながらも栗東中学校には進学せず
あえて近江市の私立中学の近江兄弟社中学校に進学。
当時は競馬に囲まれた生活の中、騎手になることは考えてなく
夢は学校の先生で、歴史の教師を目標にしていた。

騎手という仕事に興味をもったのは、実家のお向かいさんだった
20代の武豊騎手が真っ白なポルシェを乗り回すのをみて
「カッコいいな~」と思ったのがそもそものキッカケだが
自宅に残る現役時代の父親、福永洋一騎手のビデオでその姿を観て
騎手という仕事に憧れ、それまでやっていたサッカーを中学2年で辞め、
乗馬クラブに通いだし、騎手を目指しだした。

しかし、それを知った母親からは猛反対を受けてしまう
そこには父親でもある福永洋一騎手の事故の件があった。

福永祐一騎手が2歳の時、父親の福永洋一騎手が落馬負傷したのだが
アタマから落馬してしまい、脳挫傷で1命は取り留めたものの
意識不明で体の機能不全になってしまい、2年の入院生活後は
家族の生活は福永洋一の機能回復訓練と介護が中心となっていて
騎手という仕事がいかに危険と隣り合わせというの知っているからこその猛反対だったが、福永祐一騎手の意思は堅く
母親を説得し、競馬学校受験を承諾してもらう。

しかし、競馬学校の試験前に骨折してしまったことで不合格となり
1年だけ近江兄弟社高校に通い、競馬学校の試験を再受験し
見事合格し、高校を中退し競馬学校12期生として入学。

競馬学校12期生は「花の12期生」として注目され
和田竜二騎手・古川吉洋騎手や
柴田大知・未崎騎手のJRA初の双子騎手に
細江純子・牧原由貴子・田村真来騎手のJRA初の女性騎手に
「天才」の息子、福永祐一騎手とメディア注目も高かった

競馬学校卒業後は、幼少期からお世話になり、福永祐一騎手が騎手になる時に後押ししてくれた北橋修二厩舎所属騎手として
1996年3月2日の中京2Rのマルブツブレベストでデビューすると
さっそく初騎乗で初勝利を挙げると続く中京3Rでレイベストメントに騎乗し
このレースも勝ち、デビュー2連勝で鮮烈なデビューを飾り
この日の11R、G3の中日新聞杯にオグリワンで重賞初騎乗も果たす。
11月には武豊騎手以来の新人50勝を達成し、12月には香港国際カップのシーグレイスで海外初騎乗も経験するなど
この年には年間53勝でJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。

翌年の1997年には、7月に川崎競馬場で行われた交流重賞Jpn2のエンプレス杯でシルクフェニックスで重賞初制覇を達成すると
11月にはキングヘイローでG3の東京スポーツ杯3歳ステークスでJRA重賞初制覇も達成。
そして、1998年
騎手生活3年目でキングヘイローに騎乗して日本ダービー初騎乗。

しかし、日本ダービーのプレッシャーはあまりにも重く
当日、2番人気に推されたキングヘイローは「差し」か「先行」かと思われたが、あまりのプレッシャーに頭が真っ白になってしまった福永祐一騎手は
キングヘイローで「逃げ」てしまい、まさかの14着
騎乗後の福永祐一騎手は顔面蒼白になり、順当だった騎手生活で大きな失敗でもあった。
この年はそれも響いたのか、年間52勝でデビュー以来で1番成績が悪かった

しかし、その翌年の桜花賞をプリモディーネで制覇し、JRAのG1レース初制覇を達成し、昨年のリベンジを少し果たしたが
翌週の中京で行われたG3小倉大賞典の本場馬入場で落馬し、馬に踏まれてしまい、左腎臓摘出のケガを負ってしまう。
7月に復帰し、年末のG1、朝日杯3歳ステークス(フューチャリティステークス)を自厩舎の管理馬、エイシンプレストンで制覇し
完全復活を果たした。

・ちなみにこの年、アグネスデジタルの新馬戦やダートG1馬のサンフォードシチーに騎乗もして勝利している

2001年にはエイシンプレストンで香港マイルを制し、海外G1初制覇
その後も、国内外に地方交流でも活躍し
2005年には、メイショウボーラーでフェブラリーステークス
桜花賞・NHKマイルカップをラインクラフト
オークスはシーザリオ・朝日杯フューチュリティステークスをフサイチリシャールで制覇し、国内G1レース5勝
更に、オークス馬のシーザリオでアメリカのオークスを制覇し
日本馬・日本調教馬として初のアメリカG1初制覇の偉業を成し遂げる。

2006年には所属していた北橋修二調教師の定年により
厩舎が解散となり、この年の3月からフリーに転向。
エリザベス女王杯で、フサイチパンドラに騎乗して
カワカミプリンセスに次ぐ2位となるが審議・降着の結果
フサイチパンドラが繰り上がりの1着となり、優勝
この年、初創設となったG2阪神カップをフサイチリシャールで制覇し、阪神カップ初代王者にも輝いた。

2007年はローブデコルテでオークスを制覇し、国内外合わせて7年連続でのG1レース勝利を記録。

2008年の9月には、父親の福永洋一騎手の通算勝利数の983勝に並び
11月30日にJRA通算1000勝を達成
また、12月に行われたワールドスーパージョッキーズシリーズに
負傷した武豊騎手に代わって出場。
しかし、この年はG1勝利が無く連続勝利もストップした。

2011年は、夏競馬で札幌記念などサマーシリーズの対象レースを3勝し
2位に15ポイント差をつけてサマージョッキーシリーズを優勝
また、G1はブエナビスタの妹、ジョワドヴィーヴルで阪神ジュベナイルフィリーズを2010年に続いての連覇
リーディング争いでは、岩田康誠騎手との熾烈なデッドヒートを制し
騎手生活16年目にして初のリーディングジョッキーを獲得し
JRA史上初の親子でリーディングジョッキーに輝いた

※JRAでのリーディングは福永祐一騎手でしたが、地方を合わせると
岩田康誠騎手がリーディングトップな為、最多勝は岩田康誠騎手
最高勝率は福永祐一騎手に与えられた

2012年には、トップジョッキーの一人として活躍し
6月2日のG3の鳴尾記念をトゥザグローリー
翌日のG1の安田記念をストロングリターンで制すると
続く12RのG3のユニコーンステークスもストローハットで制覇し
史上初の同一週3重賞制覇という記録を打ち立てる。
そして、宝塚記念後の夏競馬期間は海外経験を積むため
アメリカに遠征した。

そして、2013年の3月に
元フジテレビアナウンサーの松尾翠さんと結婚し
日本ダービーでは、エピファネイアとコンビを組み
初の制覇に挑んだが、3コーナーで躓いてしまったことが響き
1番人気のキズナに次ぐ2着に敗れてしまう

しかし、10月の毎日王冠でJRA重賞100勝を達成すると
菊花賞をエピファネイアで完勝し、自身初の牡馬クラシック制覇を達成すると共に、親子での制覇となった
更に、天皇賞(秋)も制覇し、1965年の栗田勝騎手以来となる
菊花賞・天皇賞(秋)の同一年制覇を達成
最終的には、131勝で2011年以来のリーディングジョッキーに輝き
JRAが新設した最優秀騎手賞(MVJ)の初代受賞者となった。

※ちなみに、勝率のみ川田将雅騎手に抜かれてしまったために
レジェンドの証である「騎手大賞」を逃している

そして、トップジョッキーの1人として活躍していたが
2018年に「福永家の悲願」が達成される。

2018年5月27日
「平成最後の日本ダービー」となった第85回の日本ダービーで
5番人気のワグネリアンで大外の8枠17番の逆境を振り払い、
皐月賞馬のエポカドーロに半馬身差で先着し
自身19回目、父親の福永洋一騎手の頃から数えて26回目の日本ダービーで
初制覇となり、福永家の悲願を達成した。

「ジョッキーをやっていてよかった。
ようやく福永洋一の息子として誇れる仕事ができた」

馬上で、涙を流す福永祐一騎手の姿は多くの競馬ファンの心を打った。

2019年には、かつてのパートナーでもあったキングヘイローが旅立ち
その5日後の高松宮記念を制覇し、キングヘイローに捧げる勝利を挙げ
2020年には、コントレイルとコンビを組み、無敗の3冠馬に輝き
43歳での3冠制覇は史上最年長制覇となった。

そして、2021年
シャフリヤールに騎乗した福永祐一騎手は年度代表馬となるエフフォーリアにハナ差で先着し、日本ダービーをコントレイルに続いて連覇達成している。

そんな福永祐一騎手だが
ゲーム好きで、信長の野望・三国志をよくプレイしていて
デムーロ騎手からもその姿を目撃されている。

後輩からの評価は様々で、藤岡佑介騎手は福永祐一騎手を
「無邪気に楽しく馬に乗っている」と尊敬した一方で、
池添謙一騎手は、「縦社会でホントはめちゃくちゃ厳しい」と証言している

本人曰く、アピールポイントは「スタート」で新人の頃から
「スタートだけは天才的」と褒められていて
得意な競馬場は中京競馬場の芝1200m

2013年に松尾翠さんと結婚したが
それまでの福永祐一騎手は「結婚できない男」とされていて
【まるっきりの他人と生活できない】【3日一緒に居たら3日目には帰ってほしい】と思っていて
「独身騎手の会長」とあがめられていたが
松尾翠さんとの出会いは運命的でもあり、福永祐一騎手曰く
「第2の人生を歩ませてもらっているし、彼女と出会わなければ日本ダービーを制覇することもできなかった」と言っている。
ちなみに、独身貴族が長かったことから家事もこなし
洗い物が一番好きだが、生ゴミ処理だけは苦手。

将来の選択肢として、「調教師」も視野に入れていて
セレクトセールでは、調教師の先生たちに混ざって参加し
調教師ばりの分厚い資料を片手に教えを乞うていて
見る目は養われている

競馬界の第1線で今も活躍している福永祐一騎手。
その福永祐一騎手が見せたい姿は

家族の目の前での日本ダービー制覇

ここまで3回の日本ダービーを制覇したが、その3回とも
家族の前、奥様の目の前で達成したことはなく
ワグネリアンの時は、奥様も2人目のお子さんを身籠っていた為
競馬場にこれず、コントレイル・シャフリヤールの時は
新型コロナによる入場制限・無観客だったため
未だに、眼前で制覇したことはなかった。

しかし、あと1度でもいい。
自分を変えてくれた、自分に日本ダービーを勝たせてくれた
「勝利の女神」の為に、もう一度
競馬界の頂点、日本ダービーの制覇に上り詰める。
それが、自分にできる最大限の恩返しと信じて。

福永祐一騎手の活躍を応援、よろしくお願いいたします。

来週のスポットライト・ジョッキーは

松若風馬騎手

にスポットライトを当てていきますので、よろしくお願いいたします。

~あとがき~
今週もお読みいただき、ありがとうございます。

今週から、noteのサムネが変更となりましたが
先日、ヤスアジTV主催の「S-1グランプリ」の集計を担当させていただいた代わりに、ヤスアジTVのアジさんに依頼したところ
想像以上に素晴らしいサムネになり、気に入ってます(笑)

今週から、楽しみな新馬戦が始まりまして
オッズで見れば、ホントに美味しいのが一杯転がっているので
ワクワクしながら楽しみたいと思っています!!

そして、WIN5もダービーで突き抜けただけにそろそろ良い調整が入ってきそうな予感もするので頑張りたいと思います!!

それでは、皆様。
今週もお読みいただきまして、ありがとうございます
皆様に素晴らしい的中馬券が転がり込み、ワクワクドキドキの競馬ライフになることを、心からお祈りしております!!
来週もよろしくお願いいたします!

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