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BC(ブリーダーズカップ)へ日本馬が9頭挑戦!

皆さんお疲れ様です!
うまうま情報局のカキツバタです!
今週末にはアメリカのサンタアニタパーク競馬場で、日本時間の3日(金・祝)から5日(日)にかけて行われる競馬の祭典・ブリーダーズカップ(BC)が有りますね!
今年はBCに合計9頭が挑戦します!
そこで日本馬が挑戦するレースを解説していくと同時に知っていそうで知らなかったBCの話をしていきたいと思います!
是非最後まで読んで頂き、競馬の祭典を一緒に楽しみましょう!
それではまずはBCの基本的な知識から始めます!

BCの基本的な知識

BCは1984年に創設されたアメリカの競馬の祭典の事です
創設当初は1日でしたが、今はレース数が多くなった為に2日間に渡ってレースが行われています

一昨年のBCではラブズオンリーユーがBCフィリー&メアターフを、マルシュロレーヌがBCディスタフを制し、歴史的快挙を成し遂げましたが、その競馬場がどこか覚えていますか?それはデルマー競馬場です!あれ?って思った方もいるかもしれません。今年のBCが行われるのはサンタアニタパーク競馬場なのですから(冒頭に書いてあります)
これはBCが各競馬場の持ち回りで行われている事が背景にあります。ちなみに来年はデルマー競馬場で行われる事が決まっています。

ブリーダーズカップを直訳すると『生産者の杯』なんですが、これは創設当時は生産者が集まって賞金を出し合っていた事からその名前がつきました。その方法は種牡馬には種付け料が決まっているのですが、その一頭分の種付け料を出し合う形で賞金を作ったとの話が残っています

BCのレースはいくつあるの?

全部で14レースあります。
日本馬の出走予定のレースにはT=芝、D=ダートと距離を書いてあります。
現地時間の3日に行われるレースは以下の5レースです。
BCジュベナイルターフスプリント
BCジュベナイルフィリーズ
BCジュベナイルフィリーズターフ
BCジュベナイル(D1,700m)
BCジュベナイルターフ
の5レースです
この内、BCジュベナイルに日本馬のエコロネオ
が出走を予定していましたが、左前球節の捻挫のために出走取消となりました。
残念ですが、無事に帰国して欲しいです。

翌日の4日には9レースがあり、日本馬も8頭が出走を予定しています。
BCフィリー&メアスプリント(D1,400m)
BCターフスプリント(T1,000m)
BCダートマイル
BCフィリーズ&メアターフ(T2,000m)
BCスプリント(D1,200m)
BCマイル(T1,600m)
BCディスタフ
BCターフ(T2,400m)
BCクラシック(D2,000m)

まずトップバッターはメイケイエールBCフィリー&メアスプリントに出走します!
ラブズオンリーユーが一昨年勝ったBCフィリーズ&メアターフウインマリリンが出走を予定しています。
BCマイルにはウインカーネリアンとマイル女王ソングラインが出走を予定しています
BCターフにはシャフリヤールが出走を予定してます
メインレースのBCクラシックにはウシュバテソーロとデルマソトガケが出走を予定してます。
また、ジャスパークローネBCターフスプリントとBCスプリントに登録しています

日本で馬券が買えるのはBCフィリー&メアターフ、BCマイル、BCターフ、BCクラシックの4レースです。
UMACAもしくはインターネット投票でのみ買えるので、馬券を買いたい時は気をつけてくださいね

過去の日本馬の挑戦

BCにはかつて厳しいルールがありました。
それは賞金の元である種牡馬の種付け料をはらっていない種牡馬の子供には多額の追加登録料が課せられる事でした
そのため、同じ時期に日本でG1が沢山あるのに、わざわざアメリカへ遠征する馬はかなり少なかったです。マル外、つまり外国産馬、それもアメリカ生まれの馬が遠征していました。
その代表的な馬はタイキブリザードです
アメリカ生まれのシアトルスルー産駒ですが、4歳まではオープン特別を1つ勝っただけなのに、重賞2着が5回、しかもその中には宝塚記念と有馬記念の2着があります
他にも安田記念3着、ジャパンC4着もあるいわゆる善戦マンでした。

翌年、明け5歳のなったタイキブリザード産経大阪杯を快勝し、重賞ウィナーの仲間入りを果たすと京王杯SC、安田記念を連組2着すると秋の目標をBCクラシックに掲げました。
この頃はまだ天皇賞は外国産馬に開放されておらず、陣営も2,000m前後の距離が良さそうとの判断もあったと思いますが、タイキブリザードの血統ならBCに追加登録料を払わずに出られる事が大きかったと思います。
レースでは全く見せ場なく13着に惨敗してしまいますが、この遠征の経験が活きたのか翌年は京王杯SC、安田記念を連勝し、G1ウィナーの仲間入りが出来ました!その後の宝塚記念4着の結果を受けて、秋は前哨戦を使ってBCマイルを目標に渡米する事が発表されました!
当時はこの発表にワクワクしました!
アメリカのBCで日本馬が勝てるかも?なんて妄想してましたが、もちろん現実はそう甘くはありませんでした
アメリカの競馬の基本はダートなので、日本とは異なり、芝が内側、ダートが外側なのでどうしても芝は小回りになってしまいます
そのため、前哨戦で小回りに対応出来ずに3着に負けてしまったちめに陣営は再びBCクラシックに挑戦する事を発表しました
このニュースにはかなり驚きましたし、不安の方が大きかったです
レースでは昨年よりも着順を上げて6着でしたが、アメリカとの力の差を感じる6着でした。

2011年からそのルールが緩和され、追加登録料もかなり減額されました
そのため、翌年の2012年にゼンノロブロイの子供であるトレイルブレイザーBCターフに出走して、4着と好走しました!

他にも、2019年にマテラスカイがBCスプリントで5着とある程度の結果を残していましたが、勝つまでには至りませんでした

しかし、2021年にラブズオンリーユーがBCフィリー&メアターフを、マルシュロレーヌがBCディスタフを勝ち、日本調教馬として初めてBCのレースを勝ちました!これは間違いなく歴史的快挙です!

今年はウシュバテソーロドバイワールドカップを勝ち、そしてBCクラシックに挑戦します。
同じ年にドバイワールドカップとBCクラシックを勝った馬は今までいなかったので、今回勝つとものすごい偉業になりますね!

全馬とも無事にレースを終えて日本へ帰ってきて欲しいですね!
それではうまうま情報局のカキツバタでした!
今週も一緒に競馬を楽しみましょう!