見出し画像

新潟2歳ステークス(GIII)とバロンドレスタックの2016

じゃじゃん! 実は今回はバロンドレスタックの垂直試飲でした。前回の札幌記念も大ハズししまして、スーパーで安ワインを探していたら、このバロンドレスタックを見つけたのです。ラベルの色が違うのわかりますよね。ちょうどヴィンテージ(年代)が切り替わるタイミングだったので、2つの年のものが混在しているのです。

このくらいの価格帯のワインだとヴィンテージが違ってても、ブドウのブレンドで味の差が出ないことが多いのですが、ラベルの色まで変わったとなると比べて見る価値がありそうだなと思い、試してみることにしました。

で、この写真と次の写真から分かるかもしれませんが、2015の方がほんの少しだけワインの色も濃いんですよ。むむむ。
2015を飲んだ印象は、別冊にも書きましたが樽香がほんのり残るなめらかでクリーミーな印象。白い花とトロピカルフルーツのアロマのある、ふくよかでバランスの良い味わいでした。1000円ワインとしては相当クオリティ高いですよ。

一方で2016はというと、ジャスミンを思わせる爽やかなアロマ、樽香は抑えめで、2015よりもほんの少し酸のあるシャープなワインに仕上がっていました。ラベルの色の印象に近い味になってるんですね。あ、やっぱこっちのほうが好きかも。この二本、はっきり言って全然違うワインになってました。これはビックリした。

ここで勘違いしてはいけないのは、これって2015のボルドーはどうで、2016のボルドーはどうだという話ではないということだと思います。これはあくまで大量生産している大手メーカーのワインの話なので、味の違いは年ごとの気象条件による自然のブドウの出来以上に、技術的な理由が大きいでしょう。

であればこそ、バロンドレスタックは2015年までの樽香を利かせて厚みをもたせたスタイルから、2016年からはすっきりとデリケートなスタイルへと味わいを変えたということが分かります。こうした大手メーカーの動きは、ワインのトレンドの変化を示していると言っても良いんじゃないかと思うんですよね。

ニューワールド風のパワフルなワインの人気は落ち着いて、ビオワインやナチュラルワイン、そういったデリケートな味が人気になる流れが、大手メーカーの商品にも影響を与えてるのかなと思ったりなんかして。なかなか面白いテイスティングになりました。ありがとう、サウンドオブアース!

   ☓   ☓

日曜メインレースの予想。今週は新潟の2歳ステークスにします。まぁ一勝くらいの実績の2歳馬が集まってのレースだから、どの馬が勝ってもまったく不思議はないですよ。ただ出走の15頭、勝ったときの騎手が今WASJで札幌にいる戸崎JだったりルメールJだったりする馬も多いので、そのへんの乗り変わりを見極めた上で……

○9フィルハーモニー
○8フロンティア
☆6プレトリア
☆5オーデットエール

ではまた来週!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?