今日聴いた音楽

自分で自分の面倒を見ないといけない世の中だ。
自分で自分の機嫌を取らないと仕方ない日々だ。
SMAPの「しようよ」という曲、矢野顕子さんがピアノ弾き語りでカバーしており「目を見ればわかるなんて ちゃんと言わなきゃ 分からない 君がいなけりゃ淋しい」という歌詞があるのですが、これがまさに言い得て妙で、10代の頃に聞いた時おそらく製作者の意図を超えて僕はいたく感動した。

学生時代はその真っ当な言葉に衝撃を受けるほど「察して」欲しかった。今はおじさんになり、そんなこと言ってられなくなった。
いちいち「わかってや!」というのが面倒くさいし相手にも迷惑だから、人々はなるべく言葉を交わさずわかりあえるような同志を探し、寄り集まるのである。

それが趣味の集まりであったり、人によっては宗教であったりする。しかし最終、人間は結局一人であり、僕は無宗教だから思うのかもしれないが、耳障りの良い助言をくれる盟友は結局最後の最後まで面倒はみてくれないと悲しいかな思う。

アドバイスを受け入れることは大事だが、やっかみまがいの説教などにいちいち耳を傾けていても、それはもう、仕方がないのだ。長旅を共に生きる自分自身を自分が一番信じなければ誰が信じるというのか。

僕は「お笑い」や「音楽」のメッセージを自分の都合のいいように解釈して、半ば宗教的に盲信している節がある。尊敬する先輩やミュージシャンの考え方が、自分の人格を確実に細かく形成している。

本日気づいた自分の機嫌取りの方法、お気に入りの喫茶店で手嶋葵さんの音楽を聴きながら作業すること。とにかく捗る。

なんて気遣いのある声。雑味なし。楽器とまどろみ、聴いている者の空間に馴染んで自然と同化していくような声。おそらくめっちゃサービス精神に溢れた人。強くて優しい人だ。こんな風に人を励ましたいと思いつつ、そんな大風呂敷を広げては結局動きづらくなることも自分が重々承知なので程々に。

本日聴いた音楽
手嶋葵さんの「東京」
泉谷しげるさんの「昭和の歌よ、ありがとう」
優雅団の「Pure Best」
矢野顕子の「しようよ」

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