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ヴィクトリアマイル ウマ娘のトップアイドルを探せ

明日15日はヴィクトリアマイルである。このレースかなり荒れやすいイメージが強く、ストレイトガール、ケイアイエレガント、ミナレットで決まった2015年は3連単2千万馬券というとてつもない配当が出たりしている。直近はアーモンドアイやグランアレグリアといった強い馬が強い競馬をして堅く収まるケースもあるが、本来は牝馬のマイル頂上対決であるため、メンバー的に混戦となるケースが多く、波乱含みというのがこのレースのイメージであろう。

今年はさまざまな距離体系の有力ところが出走してきており、ハイレベルな一戦と言っても良いだろう。三冠牝馬を筆頭に、中長距離路線、短距離路線、マイラーとさまざまであり、それぞれの路線で主役を張れる馬が多い印象で、見応え十分、楽しみなレースとなった。

コースとペース展開考察

府中の1600mについては先週も書いたが、今週からBコースに変わっているため、少し考え方をブラッシュアップしておく必要がありそう。今日は昨日の雨で稍重からスタートしてメインの京王杯SCには良馬場に回復。今日のところはトラックバイアスは感じられず、外からも差しが決まっていた。明日さらに馬場が乾けば、また違った傾向、すなわちイン有利のコースが出来上がる可能性もあるので、8R及び9Rはしっかり見ておきたい。

ペースについては流れそう。テンで飛ばすローザノワールがそのままいくだろうし、レシステンシアも自然体ながらもスタートで決まればそのまま行くだろう。気難しいソダシも前をみながら、という形だろうし、レイパパレやアンドヴァラナウトも続く。これら有力馬は前目でラップを刻んでいき、それをみながらソングライン、ミスニューヨーク(ゲート次第だが)、後方に内枠にはいったデアリングタクトやファインルージュ、アカイイトなどで隊列が決まる形だろうか。前が速いので、前半の半マイルは45秒台で推移するようにも思われるが、馬場状態が良く、後半もそれなりに時計が維持されることから、少なくとも1分31秒台での決着、少し速めに流れれば31秒を切ってくるイメージもある。従って高速決着となりやすく、タイムに対応できない馬は少しきついかもしれない。

有力各馬の評価

デアリングタクト

言わずとしれた三冠牝馬。差し足は確実で、着は外していない。昨年の香港QE2Cで故障が判明し、長期離脱を余儀なくされた。ただ、帰厩してからの乗り込みは十分で、本来の調子は取り戻している模様。追い切りではピッチ走法になってきており、マイルは適距離といえる。久しぶりのレースは心配ではあるが、使い込むと気難しいところが出るタイプなので、ぶっつけの方がベターかもしれない。後方から前を見る格好であり、状況に応じて外に出してもイン突きでも対応でき、終いは脚を使ってくれる点からすれば軽視はできまい。

ソングライン

府中の16への適性といえばこの馬がトップという見立て。折り合いはそれほど心配ない馬であり、中段の好位で前を見ながら追走できる点も評価ポイントと言えるだろう。昨年のNHKマイルでは最後によれてシュネルマイスターにハナ差交わされたものの、内容としては勝ちに等しいものであった。時計への対応もおそらくこのメンバーではNo.1であり、ここはG1獲りの大きなチャンスである。コンビを組むのは我らが謙ちゃん、今日もメイケイエールを勝利に導き、勝負師が唸る。

メイショウミモザ

元々はスプリンタータイプの馬で、長らく3勝クラスにとどまっていたが、今年の冬の小倉の巌流島Sでは、後方から徐々にポジションを上げ、直線目が覚めるような追い込みでオープン入りを果たした。出遅れ癖があり、スプリント路線では厳しさもあることからマイル路線に転向、阪神牝馬Sでは人気薄ながらアンドヴァラナウトを交わし重賞制覇となった。ここにきて急速に力をつけ、前走ではマイルへの対応も目処を立てた点は評価すべきであり、前走の内容からしてもフロック視にはしづらい。このレースの前哨戦を勝ち上がって本戦に挑んできている以上、軽視できない。

ソダシ

最近はやや気難しさが出るなど、スランプ気味でもあったが、フェブラリーSでは足抜きの良い馬場を味方につけ、3着と見せ場を作っている。今回は芝であり、ダートよりは走りやすく、馬が走りやすそうな感覚を抱けば、本来のスピード馬の強みが発揮できる舞台といえる。前目で競馬をしていたとしても、1分30秒台の高速決着となればこの馬が先頭で走り切る姿も想像できる。気難しさが出ないとは言い切れないところで少し評価を下げる形にはなるが、得意のマイルであり、もちろん十分チャンス。

レシステンシア

ダイワメジャー産駒の牝馬であり、スタートダッシュを決めて自分のスタイルに持ち込めば、持ち前のスピードで他を圧倒する力は持っている。スプリント路線で主役を張ってきているだけあって、ここでも高速決着となれば侮れない存在。但し、自分の型にはまるとして府中の16は長いか。後続に並びかけられるところで譲ってしまうところもあり、その点も心配。

ファインルージュ

ここ2走は惜しい形となっているが、いずれも位置取りがあまりうまくなく、なかなか前を捉えるところまではいけず、という形。桜花賞3着であり、スピードへの対応からしても問題なく、能力は出せそう。あとは他のG1馬との比較ということになるのだろう。

レイパパレ

中距離路線から久々のマイル戦となる。これまでは行きたがるところをみせたりしていたが、今年に入り、金鯱賞以降は折り合いが改善されてきた。そこから距離短縮となればこの馬にとってはより良いイメージで競馬が出来そう。実力実績はメンバー屈指のものがあり、強力な牡馬勢との戦いでも引けを取らない先行力は武器。大阪杯でも勝ちを意識できた内容だった。但し、高速馬場というよりは少し渋るか、時計が掛かる馬場の方が力を発揮できるタイプであり、スピード自慢の馬との比較ではやや分が悪いかもしれない。

結論

◎ソングライン
○ソダシ
▲デアリングタクト
⭐︎レイパパレ
△メイショウミモザ
△レシステンシア
△ファインルージュ
△アンドヴァラナウト

なお、明日の8R以降、調整が入る可能性はある。

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