マンション売却 居住中売却の難しさ②

前回は居住中の売却は難しいと書きましたが、結局のところ買い手の気持ちになり、できるだけ部屋をきれいにすることにつきるかと思います。よく言われますが、水回りとか匂いとかが重要と思っています。

なので、日頃しない部分の掃除を内覧までに徹底的にやりました (コロナでGW暇だったので、ふすまの張替えなどを暇つぶしにやったのですが、それも良い結果に結びついたと思っています)。
まずは、風呂、洗面所、台所シンクなどを磨きました。あとは当然ながら収納などの片付け、床磨きなどです。ただ、1ヶ月程度経過しても内覧には至りませんでした・・・。

コロナが憎いという責任転嫁の気持ちが頭をもたげる日々。1ヶ月程度は非常に長い。売れなかったらどうしようとか色々と悪い考えが頭をよぎります。

諦めるというか絶望した時、レインズ経由で問い合わせいただきました。内覧希望でも、平日しかも月曜日。でも、ありがたい問い合わせなので、コロナで在宅となっていることを最大限利用してお昼時に来ていただくこととしました。当然土日は再度掃除です。当日を迎えるにあたって追加でやったことは
・飼っている犬を近所に住んでいる妻の実家に預け、ペットを飼っていない風にする
・台所シンクにおいてあった、ビルトインでない古い食洗機 (10年選手) を取り外し、綺麗を装う
・熱帯魚の水槽をめちゃくちゃキレイにする など
など、大きく目につくところは手間をかけて、対応しました。

そして、当日を迎えました。三十代初めのご夫婦でした。近隣の他物件をはしごして見ているようでした。ざーと見ている感じで、この人たちは買わないなと無駄に確信しました。収納とかも開けないし、旦那は、物件そのものより家具やテレビなどに興味を持っている感じで明らかに冷やかしでした。結局30分程度の内覧で終了し、翌日お祈りされました。表向きはハザードマップにかかっていることが理由でしたが、明らかに他物件の当て馬ですね。

その後またまた闇の時代に入ります。ネット媒体での掲載に加え、仲介会社も折込広告などの対応をしてくれていました。それでも反響は0。あまりの反響のなさに、オープンハウスの実施などを相談していました。詳細は記憶していないのですが、また1ヶ月強は経過したと思います。

このまま反響が取れなければ、オープンハウスを2週間後とかにやろうと話をしていた時、内覧の申込みがありました。因みにまたまたレインズです。

前回同様に掃除とかを万全にし、当日を迎えました。ご家族で内覧されるとの話もあったので、今回は休日ということもあり、妻や子どもたちも同席させ、良い家族アピールもしました。近隣にお住まいの方のようでしたが、地域の事情や物件の良いところ悪いところを説明しつつ内覧をしていただきます。小さなお子さんがいらっしゃったので、庭でプールできますよとか (マンションですが、1階なので専用庭があります) 。花火大会がよく見えますとか (近隣で毎年花火大会があり、混雑に紛れず花火が見える物件なのです) 。内覧いただいた際も旦那さんが真剣に物件を見ていただいているようで、もしかしたらもしかするかもと思っていました (収納や管理体制など、前回の冷やかしとは違うちゃんとした質問でした) 。仲介会社も色々とアシストいただき、内覧が終了しました。こちらも前回と違い1時間弱は見ていただけました。最後のご挨拶のタイミングで、価格もご相談くださいと言って終了しました。奥さんがお子さんの世話で忙しく、あまり詳しく見れていないなとか不安がありながらも一縷の望みを持っていました。

翌日か翌々日申込みが入った旨連絡をもらいました。200万の値引きでの申込みです。我々としての極度値引きラインを50万下回っての申し込みでした。散々悩んだ挙げ句ですが、極度値引きラインまで釣り上げ150万値引きなら応じると回答しました。株とかでは、「まだは、もうなり。もうはまだなり」と言いますが、あまり欲張らず、最低限のラインでの妥結を希望しました。買い手の方の経済事情、家族構成等、どのぐらい物件を買いたいか、買う必要があるのかなどを自分なりに分析し、仲介会社の意見を聞きながら出した結果です。安全を取るのであれば、当然申込価格で妥結するのが良いのですが、50万といえども大事なお金。自分の防衛ラインは突破したくない、逆に言うと予め価格防衛ラインを決めておくことがぶれない結果を生むのだと思っています。

分析結果が当たったかは分かりませんが、結果的に申し込みをいただき、妥結しました。マンションなので、そこからは早いです。数週間後には売買契約の締結まで至りました。

次回は売却側の売買契約について書きたいと思います。

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