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こんな時期に発熱外来へ行った話

2021年1月8日。今シーズン初の降雪により、息子にじじばばの家の除雪を手伝うようにお願いした。

息子は、バイト前に行ってくれた。雪が降っていたため帽子を被って作業をした。髪型を気にしてじいちゃんちでシャワーに入って直接そこから行ったらしい。バイト先でも除雪をしてクタクタだったのと、歩道の除雪が入っていないので、バイト先まで迎えに来て欲しいと呼ばれた。みんなで楽しくおやつを色々買ったのだが、除雪でみんな疲れていたので、食べずに各々早めに部屋に入った。


夜中物音で目が覚めた。息子がゴソゴソしている。そのうちに「ピー」と聞こえた。

!?もしや、体温計!?


何やってんの? 

頭痛くて。熱が38.6℃ある。

はぁっ!?

俺、どうすればいい?

とりあえず部屋から出てこないで。


息子にラインで尋問。じじばばの家にはどのくらい居たのか?マスクはしていたか?何をしてきたか?等など。

じじばばは糖尿病だし、じいちゃんは心臓も悪い。なんでこんな時に雪積もりやがってなんて思いながら、とりあえず朝まで寝ようと思いつつ、全然眠れない!!

保健所の電話番号を調べた。お役所なのでお役所の時間だった。でもコロナの相談センターみたいな所は24時間体制だったのでスクショしておいた。

トイレに起きたついでにアルコール消毒しまくった。多分もう遅いのだろうと思いながら、ただ部屋の寒さだけでは無い震えがあった。


2021年1月9日。7時過ぎにまた息子がトイレに起きたので、コロナの相談所の電話番号を送った。MAX39.1℃まで行ったと言うのでインフルの可能性が高そうだねと話した。

そのうち息子の部屋からごにょごにょ話し声が聞こえてきた。直ぐに繋がったらしい。やはり高熱がいきなり出たという所がコロナっぽくは無いらしいが、念の為発熱外来を受診するよう言われ、病院を2件教えてくれた。

病院は8:30からという事ですぐに出かけられる準備をした。

先に電話をすると、病院の裏口に問診票が置いてあるのでそれに書いて、保険証と一緒にポストへ入れ、そして電話をして下さいとの事。

病院へ着くと、同じような行動をしている車があった。

言われた通りにして、再度電話をすると別棟の入り口の前に駐車して待っていてとの事。

出掛けに熱を測ったら、37℃にまで下がっていた。更に震えた。確か熱が上がったり下がったりすると聞いたことがある。ただ本人は頭が痛いが他に変わりは無く、スマホでゲームをしている。(頭痛いのに?)


先に停まっている車は1台。横に並ぶ。待っていると防護スタイルの看護師さんが来た。問診票の内容の確認と、検査についての説明があった。

発症した当日ならPCR検査。それ以外なら抗体検査。PCRの方が正確だが、結果がわかるまで2,3日かかる。結果が出るまでは誰にも会わずに待機しなければならず土日月が休日の為週末までの隔離を覚悟。抗体検査は、まれに偽陽性となる事もあるが15分で結果が出る。でも熱が出たのは今日。PCRしか選択肢はない。インフルもわかると言うので、「じゃ、それで」とお願いした。ちなみに検査費用は公費という事で、「しておいた方が良いですよ」との事。

検査するので、また別の問診票を書いた。今度は私に渡された。内容は家族に関することだった。同居家族の既往症、勤めているか、学生か等おおまかに、どんな人と同居していて、他に普段一緒にいる人がいるかを把握する為という感じ。

待っている間、息子と話す。「いつ誰にあったか、どこに行ったか、詳しく思い出しておいて」「どこに連絡すればいいんだ?」「これからどうなるんだ?」「濃厚接触者となったら買い物も行けないよね?」頭が爆発しそうだった。ただ、看護師さんがとても明るく元気に接してくれて、とても有難かった。こんなに怖い仕事なのに。すごいねと話していた。

そして、先生がやって来た。当たり前か。先生の診察なしに検査しないか。先生と話してるうちに、体がダルいなと思ったのは昨日からだったという事が判明して、抗体検査で行けるねという事になった。先生は秒でいなくなった。

抗体検査はインフルの検査と同じだ。違うのは、自分で採取する事。鼻をかんで降りてきた鼻水を綿棒に拭うという訳だ。「俺できるかなぁ」と言われたが、何故19の息子の鼻水を拭わなければならないのか、即座に断った。

気づけば車はびっしり。そして両隣とも抗体検査をしている。無言の車の中で20分程待つと息子の携帯に電話が。

コロナも、インフルも陰性だった。

はぁー、良かった。

疲れがどっと出た。じゃなんの熱だ?除雪して、汗かいて、髪濡らして、冷えて……それか。

本当に疲れた。



「俺の不注意で病院の人に手間を取らせたな」



ほんと、それ。

バイト先にも迷惑かけて、たまたま私が休みだったから良かったけど、出勤日なら私だって誰かに代わってもらって休まなければならない。どれだけ大変かを自覚して欲しい。

ばあちゃんに陰性の連絡をすると「出かける前に髪を洗うもんじゃないね」と言っていた。そう、風邪引きそうなことするなって事。

そして本人は安心してマック買ってくれと言い、私は嵐のリピート配信に間に合ったことに安堵した。(そこ?)


マックを買って家に帰り、息子はハンバーガーを2個食べて「満足した、寝る!」と部屋に入った。

昼に起きてきた娘は何があったか全然知らず驚いていた。


発熱外来、我々が帰る頃に車はびっしり停まっていたし、両隣の車の人は病院の中へ入って行ったので採血しに行ったのでは無いかと思っている。お隣の車には小さい女の子も乗っていた。みんな陰性だといいな。こんな時期に、こんなご時世の時に、迂闊に風邪なんて引けないんだなと改めて思った。うがい手洗い、睡眠と栄養。100%防ぐことは出来ないから罹ってしまったら責める事は出来ないけど、最大限予防に徹することはできる。自分が後悔しないために。

そして、翌日も翌々日も熱も上がることなく、鼻歌を歌う息子がいる生活が幸せなんだろうと、騒音だとは思わないように我慢した。


こんな事いつまでも続いて良い訳が無い。早く、安心して生活ができるよう、楽しくオタ活が出来るよう、自分で出来ることはしっかりやっていかなくちゃなと改めて思う。

そして、この度お世話になった医療従事者の方へジャニーズを通して支援しなくては!と誓ったのであった…

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