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レズビアンの出会い/『エロス』という新宿二丁目のクラブイベントへ行く①

別れてから、新しい出会いを探していた。美人で可愛い子と付き合いたい!出会いたい!

以前『エロス』というイベントが、新宿二丁目で毎週一度開催していた。そのイベントが全盛期の頃、毎週通っていた。

womanonlyのイベント。女性が好きな女性が集まる。または、女性に興味がある女性が集まる。

レズビアンの私にとって最高の場所だ。

女性に興味ある人がいる。女が女をナンパしてもいい。恋愛対象という目で見れるし、見てもらえる。そんな夢の国だ。

夜の22時位に行き、バーカウンターで飲み物を手にとり、周りを見まわす。タイプな人をがいたら声をかける。それが目標だ。

声をかけて、冷たい視線で塩対応されたことも何回もある。だけど、声をかけなければ始まらない。

私は、もうおばさんなのだから、がんばらないと出会いはない。はずかしいなど言ってられない。

エロスの会場は、入ってすぐに螺旋階段で地下に下がる。ソファー席があり、座って話すのも良し、バーカウンターもあり、奥には、ステージがある。その横には喫煙所があった。

狭い会場だったが、私はタチ同士、友達と遊びに来ていた。いつものように二丁目で待ち合わせして、会場に入ると、ほぼ別行動になる。

気になる子がいたら話かけて、連絡先を交換して、後日連絡をとって、デートの約束をする。何人か気になった子に一気に行く。

多い時で5人とライン交換したが、交換したものの、どの子だったかわからなくなることもあった。しかも連絡しても返事が返ってこない事も多かった。

気になる子がいたら連絡先を交換する。それが目的になって交換したら満足というような状態な時もあった。

当時私はボーイッシュタイプな感じ。話しかけるだけで、ボーイッシュはタイプじゃないから、話しかけないでオーラが出ている人もいた。

時には、話しかけた女の子が、私に言う。
『飲み物おかわり一緒に行きませんか?』からっぽになったグラスを私にみ見せてくる。おごって欲しい合図だと察する。

『私は、まだいいから、行ってきて』と言ってそこの子から離れた。

クラブに来る人は、音楽が好き。お酒が好き。女の子が好き。のどれかで、お酒をおごってもらおうと思っている女の子が結構いる。

時代なのか、ボーイッシュ(タチ)が、女性らしい人には、奢らなければいけない。という空気感がある。金銭面でも、ボーイッシュは男役になっている。正直収入は多くないので、毎回奢ると辛い。

よっぽど、タイプの美人が、腕にくっついてきてお酒飲みたい!って言われたら、おごっちゃうだろう。

思考がもうおじさんだ。

深夜0時を過ぎると人は増えてきて、深夜2時をすぎると、人が少なくなってくる。みんな違うお店に飲みに行ったり、またクラブに戻ってきたり、二丁目のお店をハシゴする人も多かった。

今は閉店してしまったが、二丁目のど真ん中にある、ココロカフェによく行っていた。グリーンカレーや、パフェなど食べながら、友達とまったりして、可愛い子がいたかどうか?気になる子がいたか?友達がきているから、ここに呼ぼうか?

深夜4時に、話し合いが始まる。

タイプの子が、今夜はみつからないと思った夜は、クラブにもどらず、ココロカフェで始発を待つ。出会いなし、眠い。肌荒れする。おばさんのオールナイトはつらい。

毎夜毎夜イベントに行っていたが、出会いがない日も多い。

まったく相手にされない日も多い。自分なんてもう誰からも必要とされていないんだ。と悲しむ日もある。だけど、たまに出会いがある。

奇跡は起こる。






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