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柏戦を見て思ったこと③

(続きです)

仮に解任されてしまったときに



まさかないと思いますが、もし解任の判断を
フロントがしたときに鹿島は原点に帰れるでしょうか。
ここが一番気になるところで、鹿島のいいところは
戦術が柔軟なところだと思っていて
一つの槍にこだわらないところだと勝手に思っています。
あと、鹿島にはまずは良い守備からというDNAが
宿っていると思います。ここが他のチームには
あまり見られない鹿島の最も良いところだと思います。
帰れるところ、スタイルがあるということは
ものすごく大事なことだとこれも勝手に思っています。
以前、ザーゴ監督が解任されてしまったときも
鹿島の帰るべきところの良い守備で徐々に復調していきました。
もちろん相馬監督の手腕もあると思いますが、鹿島に
このやり方が根底にあったことも大きいと思っています。
今の鹿島は多くの方が指摘しているように
今の鹿島にはプランBやCがないように思います。
鹿島の柔軟さが失われてしまった時
解任されたとしても
鹿島の武器としてきた良い守備も失われてしまい
なかなか回復できなくなってしまうような気がしてしまいます。
チームがこういうスタイルで戦う、
これが鹿島だ、これが川崎だ これが浦和だ
と言えるようなスタイルを監督ではなくチームが
持っていて、それに似合う監督を連れてくることが
長年強いチームでいれる条件だと個人的には思っています。

今J1で絶好調の町田のスタイルをチームのDNAとして
黒田監督がいなくなってしまってもこのスタイルをチームが
貫いていけると今後も強いクラブでいられることができると
思います。

川崎だって長年ポゼッションスタイルを貫いて
これが川崎だ と川崎のDNAが確立したことで
黄金期が続いたと思いますし、横浜FMは
一気にDNAが確立したなと思っています。
この2チームのDNAは攻撃の色が強いと思います。
今季この2クラブは順位を上に持っていけていません。
DNAが攻撃だと華やかさはあるけど
簡単にはいかないなと思います。

J2のブラウブリッツ秋田の守備、藤枝MYFCの攻撃の
スタイルは特に魅力的だと思います。
これからもこのスタイルをDNAとしてほしいと勝手に思ってます。

逆に監督にスタイルを全て任せて
チームのDNAがはっきりしないと解任しても
うまくいかずにまた解任と負のループにハマってしまうと
思います。
例えば、現在J2の清水エスパルス。
ポゼッションスタイルをすべく
クラモフスキー監督を招聘するも解任し、翌年には
守備に定評のあるロティーナ監督を招聘するもまた解任。
それ以前にも解任劇が続いたためチームがぐらつきすぎていることも
降格の一因だったと思います。
今の清水エスパルスがどんなスタイルか分かりませんが
秋葉監督のもとで復調し清水のDNAを確立し
強いエスパルスを見たいと思っています。
浦和レッズがなかなかリーグ優勝に届けていないのも
ここにあるのではないでしょうか。

チームがDNAを捨てないことも大事です。
松本は反町監督の指揮した8年間に堅守がベースと
なり、急成長しました。圧倒的な守備力でした。
しかし、フロントは攻撃にシフトチェンジしようとしたところ
J3に落ちてしまいました。
確かに、反町時代は得点力不足が課題でしたが
チームとして根幹にあった守備の強さまでも消してしまいました。

個人的に鹿島は良い守備をチームのDNAとして
これからも繋いでいってほしいです。


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