カレーを作るきっかけ
前回のノートでも書いたように、今や完全にプロ自炊家abeはカレー作りの虜である。彼がカレーを作り始めたのはカレーの魅力に気づき始めたころであった
そのきっかけとなったのは温泉ラボというイベントである。
Onsen×Meet up ~裸の付き合いから始まる新たな出会い~ をコンセプトとするこのイベントは温泉入浴後、abeが手料理を振る舞うという恒例の流れがいつの間にか出来上がっていた。
第4回温泉ラボのコンテンツが決まらないとき、共同主催者のNに「スパイスカレー作ってよ」という無茶ぶりを受けた。
この時abeは一度もスパイスカレーを作ったことがなかったのだ。イベント開催日の1週間前に受けた無茶ぶりに何とか応えようと、雑誌に書いてあるレシピを工夫し、なんとか自分が納得できる料理を作り上げた。
初めて人に振る舞うスパイスカレー。上手にできただろうか、みんなの口に合うだろうかーー
温泉から帰ってきたみんなからはカレー楽しみ!という声が。市販のルーやカレー粉は使わず、スパイスから作ったカレーだと説明をすると、みんなの驚きと同時に上がる期待値。abeは心臓がはち切れそうなくらい緊張していた。
全員がカレーを盛り終わり、みんなでいただきます!
「おいしい!」「こんなカレー初めて食べた!」
という声が聞こえた。abeは半信半疑だった。作った人の前では素直な感想は言いにくいだろうと思っていたからだ。
イベント終了後に集めたアンケートには率直な意見とどれぐらいこのカレーに価値(値段)があるかという項目があった。
そこには「おいしかった!」ということが書かれていたと同時に、「苦手だった」「相場がわからないから650円」という意見もあった。
また、アンケートには1000円を超える回答はなかった。
その時abeは「相場がわからないから」という値段の付け方をした人をも納得させて、1000円以上の価値があると思ってもらえるようなカレーを作りたいと強く思ったのだ。
それから
10月のイベントでは「味噌キーマカレー混ぜうどん」
11月は「シイタケとマッシュルームの牛豚キーマ」
に挑戦した。
11月のイベントで出したカレーには、1000円以上の値段をつけてくれる方もいた。まだまだabeは納得していなかった。もっといいものが作れるはずだ。
このイベントをきっかけにabeはカレーを食べることに加え、作ることにものめりこんでいく。
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