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ちから 短歌8首連作
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合理的な理由をもって花となり手折られることを厭わずに咲く
墨田区をトゥデイが走る意味なんて知らないけれど五月晴れの日
持ち上がるわたしのからだを持ち上げるあなたのちから 噴きあがる水
感情に触れられてしまった水槽の奥に大事にしまっていたのに
昼に見たかもめの番い心臓は静かにあなたを動かしている
じゃんけんではじめて勝ったよろこびに声を殺して咲くヒガンバナ
期待とはかけられるもの十月を不在にしない神様もいる
悉く避ける銃弾 当たっても死なない蹴りはくらってくれる
『リコリス・リコイル』井ノ上たきなさんに寄せて
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