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短歌人2024年2月号 掲載作品

説得はされないままで冬になる手前をバスはバス通りへと
常夜灯 たゆたう稚魚に触れようとすればたちまち眠りにおちる
遠くから奇妙に見えた陸橋をシンプルに越え、いい夜ですね
少年は夢をみながら老いやすくマンボウは死にやすさに漂う
躊躇わず字牌を切れば寒々とロンの声にも流れる季節
詰られて夜に煮詰めて薫り立つレシピ通りのグリーンカレー

ありがとうございました

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