第26回秋華賞 - 逃げ馬

逃げ馬にはどこかかっこ良さがあると思う。
逃げ馬を本命にくる人すらかっこいいと思うときもある。
馬柱を眺めながらそんなことを考えていた。

とはいえ、4コーナーを回ったとき、逃げ馬は全ての馬の標的にされるので不利だと思う。
それでも、4コーナーを回って、そこからさらにぐいっと他馬を突き放したときの感動は格別なわけで、ただ、馬券を買ってないとき、それは絶望に変わるわけで。
そんなことを考えつつも筆者はこれまで逃げ馬を本命にしたことはほとんどない。
たぶん、大きなレースになればなるほど、逃げ馬が逃げ切るレースはあまりないからだと思う。

第26回秋華賞。
過去25回実施された秋華賞の中で逃げ馬が勝ったことは1度もない。
ただし、それは京都の話で、今年の舞台は阪神。
阪神2000mのGⅠ 大阪杯をGⅡ 時代含めて25回遡ってみると逃げ切った馬は3頭いた。

1999年 サイレントハンター
2008年 ダイワスカーレット
2021年 レイパパレ

3頭しかいないと見るか、3頭もいると見るか。
今年の秋華賞で逃げるのはおそらく

エイシンヒテン

父エイシンヒカリは、香港のGⅠ 香港カップを9番人気で逃げ切った馬。
エイシンヒテン自身も、前哨戦のローズステークスを逃げ粘っての2着。
最後にアンドヴァラナウトに差されたが、アールドヴィーヴルの追撃はしのいでいる。

鞍上は松若風馬。
GⅠは1勝、その1勝はモズスーパーフレアで逃げた高松宮記念。
そのレースが重馬場だったとか、クリノガウディーが降着したとか細かいことを考えるのはやめよう。

◎エイシンヒテン

少なくとも4コーナーまでは楽しめるはず。
あわよくば、そのあとも。

第26回秋華賞、そんなあわよくばの想いや、競馬関係者の想い、それぞれの想いをのせて、そのゲートは10月17日に開かれる。

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