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白血病と診断されるまで④

3回目の入院。
翌朝、先生が来た。でも私は同意書を書けないまま夜が明けてしまい...。

血液検査の結果、少し血球が回復しているけど(本当に少しだけだったけど)本当に輸血が今すぐ必要なレベルなのか?
全然食べれない、まではいってないし、見た感じ元気なのに...。

先生は、私が不安に思う気持ちも理解してくれた。
でも現実には子供たちにも輸血はたくさん行われていて、今は、使われる血に関してかなり検査とかもされて、良いものを厳選されてるというか、感染症が起こる確率は物凄く低いということ。
アレルギー反応が出た場合には、すぐに対応できるということ。
そして、輸血をしないことのほうがリスクがあること。

それを話して、私も同意することにした。

サラはまだ自分では決められない。私が決めなきゃいけない。この子の人生を。この子の命を。
なんて重い決断なんだろう、と思った。
でもサラが生きていけるように選択をする。私の選択と、この目の前の先生方を信じる。それしか無かった。

でも先生方はすごく良い先生で、何度も同じことを聞いても、きっと先生方からしたら初歩的なことも、すごく分かりやすく説明してくださって、
この先生方についていこう!という気持ちになれた。

輸血の同意書を書いて、その日のお昼前に輸血が始まった。
初めての輸血は、赤血球で、赤い、まさに血!という点滴だった。ちょっと怖かった。
輸血が始まると途端にぐったりとし始めて、眠ってしまった。
私はびっくりして、看護師さんに聞くと、
輸血するとダルくなる事もあるみたいです〜と。
これはアレルギー反応とかではないので大丈夫です、と言われ、ドキドキ💦しながらも、隣でずっと観察。
呼吸が乱れてないか、赤い発疹はないか、胸が苦しくないか、などの症状が見られるとアレルギーを起こしているそうだから、ずっと隣につきっきりだった。

目を覚ましてからも、輸血が終わるまでハラハラだった。

最初の1時間はアレルギー反応がないかどうかをこまめにチェックして、
熱やバイタルを計測して、体のかゆみがないか、など見てくれて、何もなければ1時間後に点滴のスピードを早める。
それでも輸血が終わるのには4,5時間かかる。

サラは免疫力低下していたので?個室に入れられていて、外に出られない逆隔離されていたので
(今思えば、先生たちは白血病だと分かっていたから感染対策で逆隔離していたんだろうね)
プレイルームがあったけど、遊ぶことはできず、
私は外に出ることができたからプレイルームにある絵本やDVDは借りていくことができた。
おもちゃは菌がついているかもしれないから借りていけなかった。

サラは常にテレビ電話をしたがった。
私の母とテレビ電話を繋げて、とくに話さなくても長男と次男のことを見ているだけで良かったみたいだった。一緒にいる感覚になっていたのかなと思った。
朝起きてすぐ、「電話したい」
寝る時も「電話したまま、ねんねする」

私の母も、サラが望む通りに電話をずっと繋いでいてくれた。個室だったから音量も気にすることなく、思い切り長電話できた。

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