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皐月賞を考える


⑩レガレイラが勝利した23年12月28日のホープフルS。
それを(1番人気で)勝利した事で今回も1番人気に推されているわけだが
では そのホープフルSを見て行こう。
⑩レガレイラ ⑭シンエンペラー  ①サンライズジパング
⑤ミスタージーティー ➃シリウスコルト らが出走。

※①サンライズジパングは4角&G前で不利があったが補正値が難しいと
感じたので 不利補正はせず の値とした。

過去10年 ホープフルS
23年 レガレイラ    実質時計2.01.2  実質上がり35.30
   シンエンペラー  実質時計2.01.3  実質上がり36.00
   サンライズジパング実質時計2.01.6  実質上がり36.20
   ミスタージーティー実質時計2.01.7  実質上がり35.70
   シリウスコルト  実質時計2.01.8  実質上がり36.10
22年 ドゥラエレーデ  実質時計2.01.3  実質上がり35.15
21年 キラーアビリティ 実質時計2.00.8  実質上がり35.86
20年 ダノンザキッド  実質時計2.01.9  実質上がり36.19
19年 コントレイル   実質時計2.01.8  実質上がり35.92
18年 サートゥルナーリア実質時計2.01.6  実質上がり35.48
17年 タイムフライヤー 実質時計2.01.9  実質上がり35.65
16年 レイデオロ    実質時計2.01.2  実質上がり35.67
15年 ハートレー    実質時計2.01.9  実質上がり34.48
14年 シャイニングレイ 実質時計2.02.2  実質上がり35.78

14年&15年はGⅡで 当然レベルもそこまでではなかったが
一応データに含めておいた。さて 桜花賞での阪神JFをモデルにしたように
ここも 実質時計&実質上がりにおいて 両方の面で優秀 と言えるのは
実は23年 レガレイラただ1頭 となる。

しかし・・・・ 桜花賞時のように
完全無欠 に近いくらい の絶対軸候補(◎ステレンボッシュ 〇アスコリピチェーノ)か? と言われば そこまでではない と答えるしかない。

理由の一つ としては 実質的時計が とびぬけて良い というほどでもない というところ。
そして もう一つは その脚質。やはり 前からいけずに 前半を37.0の
後方から という形は 何等かの不利や 脚溜まらずの末脚不発 などが
一定数ある。脚質的不安 をオッズと照らし合わせると
3.9倍 は現状ギリギリな感
となっている。

むしろ だ。ソコソコ優秀な時計で2着となったシンエンペラー。
そして補正はしなかったが 3着のサンライズジパングももう少し評価を
上げて良い
この2頭は楽しみがある と私は思う。

サンライズジパングはホープフルが新馬戦で使って以来の芝だったので全く人気がなかったが(13人気)3着好走。これがフロックでない事を
前走の京都若駒Sで証明する

重馬場の中 1頭だけ違う上がり。GⅠ3着は伊達ではない事を証明した。
ただ 若駒S単体を過去と照らし合わせてみると(京都開催限定)
若駒S 過去10年比較
24年 サンライズジパング 実質時計2.00.7 実質上がり35.47
20年 ケヴィン      実質時計2.00.6 実質上がり35.73
19年 ヴェロックス    実質時計1.59.3 実質上がり33.99
18年 ケイティクレバー  実質時計2.01.2 実質上がり34.59
17年 アダムバローズ   実質時計2.00.3 実質上がり35.27
16年 マカヒキ      実質時計2.01.8 実質上がり32.81(笑)
15年 アダムスブリッジ  実質時計2.00.3 実質上がり33.33
14年 トゥザワールド   実質時計1.59.6 実質上がり33.66
13年 リヤンドファミユ  実質時計2.00.0 実質上がり33.96

19年のヴェロックスなんかは 実質的時計もその上がりも超優秀。
で・・・そんなヴェロックスは というとだね・・
皐月賞2着 ダービー3着 神戸新聞杯2着 菊花賞3着
とクラシックを全て馬券内の好走 となっている。

16年のマカヒキ もね 実質時計は遅い=直線ヨーイドンの競馬
となったが その実質上がりは32.81と(笑)
弥生賞1着のあと 皐月賞2着 ダービー1着も当然と言える。

それから14年のトゥザワールドも 実質時計&上がり 共に優秀。
その後は 弥生賞1着 皐月賞2着 セントライト記念2着
有馬記念2着 なんてのもある。

①サンライズジパングは 実時計 実上がり 共に
そこまでの存在 とは現状言い難い。ただ 何等かの印を入れておくべきかな とは思う。惨敗は脚質的にもしないのではないか?という気がする。
baseとなる体力はかなり(この重での内容を見てもね)あると思うので
有利不利なければ 3着~7着圏内 のイメージ。△とする。


⑭シンエンペラーは前走の弥生賞について書いてから となる。
弥生賞は⑫コスモキュランダ が勝利し⑭シンエンペラーがまたしても2着
3着に➃シリウスコルト となった。

弥生賞 過去10年比較
24年 コスモキュランダ  実質時計2.00.3 実質上がり35.20
   シンエンペラー   実質時計2.00.5 実質上がり35.10
   シリウスコルト   実質時計2.00.7 実質上がり35.70
23年 タスティエーラ   実質時計2.01.5 実質上がり35.18
22年 アスクビクターモア 実質時計2.00.9 実質上がり35.41
   ドウデュース    実質時計2.00.9 実質上がり35.21
21年 タイトルホルダー  実質時計2.01.1 実質上がり34.50
20年 サトノフラッグ   実質時計2.00.9 実質上がり35.50
19年 メイショウテンゲン 実質時計2.01.7 実質上がり36.22
18年 ダノンプレミアム  実質時計2.00.4 実質上がり34.19   
   ワグネリアン    実質時計2.00.6 実質上がり33.79
17年 カデナ       実質時計2.02.7 実質上がり34.72
16年 マカヒキ      実質時計2.00.7 実質上がり33.84
15年 サトノクラウン   実質時計2.00.7 実質上がり35.37

例えば21年のタイトルホルダー。実質時計はさほどでもないが
上がりが34.5と優秀、これは時計短縮可能な事を示しており
皐月賞2着 菊花賞1着 日経賞1着 天皇賞春1着 宝塚記念1着
日経賞1着
 など輝かしい成績を残す。
18年のダノンプレミアムに至っては どちらも超絶優秀。
のちに 金鯱賞1着 マイラーズC1着 天皇賞秋2着 マイルCS2着
程度で終えたのは不本意と言えるかも知れない。
ただ・・その年の2着ワグネリアンも上記に記載しておいたのだが
このワグネリアンは時計こそダノンプレミアムに0.2劣ったが
実質の上がりは0.4も↑。殆ど同じ能力 と言えるのではないか?
とこのレース時点で推察できる。
そんなワグネリアンはダービー1着 神戸新聞杯1着
大阪杯3着 ジャパンC3着
など。
16年マカヒキは実質上がりが優秀。先ほども書いたが のちに
皐月賞2着 ダービー1着

つまり どちらか(実質時計か実質上がりか)が太字でも
のちにかなり重賞で活躍できる可能性が高く 両方太字の場合は
より(活躍が)濃厚 となる。

24年 コスモキュランダ  実質時計2.00.3 実質上がり35.20
   シンエンペラー   実質時計2.00.5 実質上がり35.10

改めて見てみると 24年の上位2頭は ここ10年で
実質的時計が過去最高だった。桜花賞でも書いたが 今年のクラシック世代は 非常にレベルが高い と言うのは そういう事から分かるわけ。
残念ながら 両方太字 とはならなかったが どちらも上がりとしても
この時計からなら 悪くない。悪くない というよりむしろ良い。

シンエンペラーは 
23年12.28のホープフルが 実質時計2.01.3  実質上がり36.00
     ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
24年3.03の弥生賞が    実質時計2.00.5 実質上がり35.10
と 3か月で 時計を0.8 上がりを0.9
詰めている


この二つのレース(ホープフル&弥生賞)で時計面と成長を
同時に示した⑭シンエンペラーの馬券内は結構高め なのではないか?
と考えられる。

ここがね 考えの難しいところ

でさ 仮に ホープフル終わった時点で
⑩レガレイラの能力評価を100点 ⑭シンエンペラーを97点とする。

⑩レガレイラは皐月賞までスキップしてきたので

現時点の能力は 推測する しかない

一番成長する時期なので 110点くらいかなー とか
115点くらいあるかなー とか考えるわけだ。

・・・に対して ホープフルから3か月後に97点だった⑭シンエンペラーは
弥生賞で110点 を出したわけです。

少なくとも言える事 は
ホープフルのレガレイラより 弥生賞のシンエンペラーの方が↑
ということ。ホープフルから使わなかったレガレイラをどう見積もるか次第だが、見せてくれた という事では ⑭シンエンペラーは信頼できるわけ。
         
意味伝わるかなー。もう少し私に文才があればね・・・


無理に言葉にするならば 

1着は⑩レガレイラが一番イメージできる
ただ 末脚の不発や不利などのリスクから安定感はどうなのか?
に・・対し ⑭シンエンペラーは馬券内の可能性はかなりありそうだ
◎を打っておいて 馬券内という狙いの複勝であるとかワイドであるとか
三連複の軸であるとか そういう勝負をしてみるのも面白い。

と まぁ結論を急ぐ前に 人気サイドの⑧ジャンタルマンタルについて
も話す必要があるだろう。
まず2走前。朝日杯FS。こちらは超絶評価した阪神JFとは異なり
・・・と言葉よりも数字で見て貰った方が早いか。

過去10年 朝日杯FS
23年 ジャンタルマンタル  実質時計1.34.3 実質上がり34.99
   エコロヴァルツ    実質時計1.34.4 実質上がり34.29
22年 ドルチェモア     実質時計1.34.5 実質上がり36.03
21年 ドウデュース     実質時計1.34.0 実質上がり34.75
20年 グレナディアガーズ  実質時計1.33.2 実質上がり34.95
19年 サリオス       実質時計1.34.0 実質上がり35.78
18年 アドマイヤマーズ   実質時計1.34.4 実質上がり34.20
17年 ダノンプレミアム   実質時計1.34.0 実質上がり33.86
16年 サトノアレス     実質時計1.34.5 実質上がり34.33
15年 リオンディーズ    実質時計1.34.6 実質上がり33.38
14年 ダノンプラチナ    実質時計1.34.8 実質上がり34.99

ジャンタルマンタルの勝利は 実質時計が例年と比べ ソコソコ
実質上がりは 評価出来ず となってくる。この上がりなら
時計がもっと欲しい というのが正直なところであり、むしろ
2着のエコロヴァルツの方が 上がり的価値で評価したくなる
いずれにしても この時点で ホープフルの1着レガレイラや
2着シンエンペラーの方が上
 と私は考える。


では ⑬ジャスティンミラノが勝利した共同通信杯はどうなのか?
これも散々書いて来たが
超絶スローからの瞬発力勝負となったわけで
今回の 淀み流れからの持久力勝負 となる皐月賞には
一切合致しない
。つまりは 参考外なのだ。エコロヴァルツ
共同通信杯で大きく負けたが 能力以外の部分で敗れた感が強いので
皐月賞では 見直す一手ではないだろうか?


②メイショウタバルの毎日杯にも触れておく。
過去10年比較 毎日杯
24年 メイショウタバル  実質時計1.46.0 実質上がり34.23
23年 メイショウリッチ  実質時計1.47.4 実質上がり35.37
22年 ピースオブエイト  実質時計1.47.0 実質上がり35.43
21年 シャフリヤール   実質時計1.45.4 実質上がり34.63
20年 サトノインプレッサ 実質時計1.48.0 実質上がり35.33
19年 ランスオブプラーナ 実質時計1.47.2 実質上がり34.50
18年 ブラストワンピース 実質時計1.46.4 実質上がり34.07
17年 アルアイン     実質時計1.46.4 実質上がり34.46
16年 スマートオーディン 実質時計1.46.9 実質上がり32.93(笑)
15年 ミュゼエイリアン  実質時計1.46.8 実質上がり34.73

今年のメイショウタバルの毎日杯は かなり驚異的 と言える。
現在のところ7.3倍 というオッズなのも それが評価されてのもの
なのだろう。ただ 重馬場を全く苦にしなかった という点も大きく
良馬場でも同じパフォーマンスが果たして期待出来るのだろうか?
という疑問は湧く。正直なところ 少しだけ懐疑的ではある。
今回が本番にして試金石 と言った感じか。

まぁ ただ ここに◎を打つのは分からないでもない。
同じようなオッズの⑧ジャンタルマンタルや
二番人気の⑬ジャスティンミラノよりは 余程◎を打つ価値を
感じてしまう。


最終結論として

⑩レガレイラ・・ホープフルは素直に評価。1着率が一番高いのはこの馬。
ただ そこから思いのほか成長が鈍化してた場合や 脚質からの不利などを受けた場合 脚が溜まらず末脚不発 などを考慮するとオッズが微妙ではある。

⑭シンエンペラー・・馬券内 という事の安定期待は一番ありそう という見立て。◎とする場合は そういう券種で馬券構築を狙いたい

②メイショウタバル・・前走毎日杯がとにかく秀逸。ただ重馬場が合ったのは間違いなさそうなので 果たして良馬場でどこまで という疑問はある。
しかし勝っても不思議もない。◎とするよりは▲辺りで濁して
◎⑩ や◎⑭からの連やワイド対応とすべきか。

⑧ジャンタルマンタル・・川田騎手がこの馬を選んだ というのも
人気の要因となっていそう。(私はそんなの知ったこっちゃない派)
距離延長となった共同通信杯で好走したが その共同通信杯が
超スローで距離自体がそもそも誤魔化せてしまったこと、
今回は誤魔化しが効かない2000M しかも馬場もそれなりにタフ。
ペースも緩まない。 となるとそれまでのキャリアでやってないので
本番が問題ないかどうか が未知。やれる馬もいるし人気で飛ぶ馬もいる。
結果 勝利する事があったとしても この馬から買う というのは
私はリスキーだと思うけどね

⑬ジャスティンミラノ・・同じく前走共同通信杯が
今回の想定される澱まない流れからの持久力勝負 には程遠い内容だった為に やれるかどうか が、まるで未知。

◎⑭シンエンペラー(安定圏内見込み)
〇⑩レガレイラ(1着の可能性それなりに高いが安定感は⑭より下がる)
▲②メイショウタバル(1着もあるし大きく沈むもある)
△⑫コスモキュランダ(馬場は合う印象で1着~5着イメージ)
△⑰ビザンチンドリーム(前が流れ過ぎた場合に台頭の可能性)
△①サンライズジパング(枠と体力活かして粘り込み)
△③エコロヴァルツ(2走前を見直し)

⑧ジャンタルマンタルや⑬ジャスティンミラノを切る事で
オッズ妙味を狙ってみた。血統的にはどちらもタフな流れでも出来そうな
背景持ちだから
 切るのは危険なんだけど 穴まで拾えなくなるから
切りました。

馬券的には まず馬連が3点同額

ワイドが6点

複勝

計37.9p。桜花賞より小さいサイズの勝負。


   


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