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データたちへの鎮魂歌(Vol.15・東京ダ2100mを調べてみよう)

お世話になっております。UMAJIN編集部員の平石です。

予想を含め競馬に関する記事を書いておりますと、せっかく調べたのにタイミングが合わず原稿に使えないデータというのがどうしても出てくるもの。
また平石は思いついたことを後先考えずに調べて、最終的に「これ使うタイミングないのでは……?」となるパターンが多い人間でもあります。我ながら無計画が過ぎる。

今週末使えるかもしれないデータをご紹介。どこかで誰かのお役に立つことを祈って……!

☆Vol.15・東京ダ2100mを調べてみよう

JRAでは東京にしか設定のないダ2100m。ダートの長丁場に加えて長い直線で、得手不得手が分かれるのではないか?

ということで、2017年以降のレースを対象に傾向を調べてみました。

<枠番>

1枠【16-23-25-280】
勝率4.7%、連対率11.3%、複勝率18.6%
2枠【23-17-20-297】
勝率6.4%、連対率11.2%、複勝率16.8%
3枠【34-29-22-292】
勝率9.0%、連対率16.7%、複勝率22.5%
4枠【20-35-34-304】
勝率5.1%、連対率14.0%、複勝率22.6%
5枠【42-30-19-316】
勝率10.3%、連対率17.7%、複勝率22.4%
6枠【28-30-49-313】
勝率6.7%、連対率13.8%、複勝率25.5%
7枠【24-27-19-360】
勝率5.6%、連対率11.9%、複勝率16.3%
8枠【33-29-32-340】
勝率7.6%、連対率14.3%、複勝率21.7%

1枠、2枠はやや数字がしんどい感じに。一方、中枠の成績が良さそうです。

<前走距離>

今回延長【123-117-121-1564】
勝率6.4%、連対率12.5%、複勝率18.8%
今回短縮【23-37-32-308】
勝率5.8%、連対率15.0%、複勝率23.0%
同距離 【73-65-66-610】
勝率9.0%、連対率17.0%、複勝率25.1%

同距離組は基本的に適性を見込まれてこの条件を使われる傾向にあるはずなので、好走率が高いのも納得。

延長組と短縮組だと短縮組の方がやや好走率が高いように見えます。距離に加えて直線も長く、最後の踏ん張りが要求される傾向にあるため、短縮組のスタミナが活きてきやすいのかもしれません。

<騎手>

C.ルメール【22-19-12-43】
勝率22.9%、連対率42.7%、複勝率55.2%
武豊   【6-4-3-14】
勝率22.2%、連対率37.0%、複勝率48.1%
酒井学  【2-2-2-7】
勝率15.4%、連対率30.8%、複勝率46.2%
M.デムーロ【8-7-7-33】
勝率14.5%、連対率27.3%、複勝率40.0%

ルメール騎手はさすがの成績。実は複勝回収率も100%を超えているので、期待値の点でも結構期待できるというのは注目したいところです。
武豊騎手も騎乗数こそ少ないものの打率は高め。期間内の単勝回収率は155%、複勝回収率も106%でこちらも積極的に狙っていけます。

酒井騎手は騎乗少ない&メイショウフンジンで稼いだ側面はありますが、単複回収率はいずれも150%オーバー。逃げ先行だと残すけいこうにあるので、条件該当馬がいれば狙ってみても。

M.デムーロ騎手も複勝率は40.0%。こちらも逃げ先行馬に騎乗した際は【6-3-3-9】で勝率28.6%、複勝率57.1%。単複回収率も100%を超えるので、先手が取れそうな馬に騎乗している際は積極的に狙ってみたいところです。

<調教師>

角田晃一【1-4-1-6】
勝率8.3%、連対率41.7%、複勝率50.0%
村山明【4-2-5-16】
勝率14.8%、連対率22.2%、複勝率40.7%
堀宣行【7-6-4-25】
勝率16.7%、連対率31.0%、複勝率40.5%

特殊条件とあって、1頭巧者がいると数字を跳ね上げてしまう危険性あり。ということで、なるべく3頭以上で好走歴がある厩舎をピックアップすることにしました。

栗東の角田厩舎は対象期間内でエオリア、アメイジングセンス、マスターフェンサー、エンダウメントと4頭で好走実績あり。マスターフェンサーが数字に寄与した面は否定しませんが、エンダウメントやエオリアはいずれも人気薄での好走。

角田師は現役の時から距離適性へのジャッジが適切だった気がするので、そのあたりが表れているのかも? 「フサイチパンドラはオークスでこそ」とずっと言っていたのが忘れられません。

出走数が多いところだと、美浦の名門・堀厩舎の成績はかなり優秀。のべ42頭出走させて複勝率40.5%は得意条件と呼んで差し支えないでしょう。サトノティターン(このコースで4勝)という教科書で東京ダ2100m向きの馬のパターンを掴んだのが大きかったのかもしれません。

<種牡馬>

リオンディーズ【3-2-1-5】
勝率27.3%、連対率45.5%、複勝率54.5%
コパノリッキー【1-1-2-4】
勝率12.5%、連対率25.0%、複勝率50.0%
ホッコータルマエ【4-1-5-18】
勝率14.3%、連対率17.9%、複勝率35.7%
エピファネイア【0-4-3-11】
勝率0.0%、連対率22.2%、複勝率38.9%

複勝率が50%を超えるリオンディーズは複数産駒が好走しているので該当あれば狙ってみたいところです。個人的にダート長距離種牡馬説を唱えているコパノリッキーの数字も悪くありません。出走数の多いところではホッコータルマエ産駒も好成績です。

エピファネイアは勝ち星こそありませんが、複勝率は40%弱。その父シンボリクリスエスの産駒も東京ダ2100mは得意としていましたしそこからの遺伝もしくはシーザリオのマルゼンスキー→ニジンスキーから長丁場適性が伝わっている可能性も?

<こちらも要チェック!>

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