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データたちへの鎮魂歌(Vol.3・ザファクター産駒の狙いどころ)

お世話になっております。UMAJIN編集部員の平石です。

予想を含め競馬に関する記事を書いておりますと、せっかく調べたのにタイミングが合わず原稿に使えないデータというのがどうしても出てくるもの。
また平石は思いついたことを後先考えずに調べて、最終的に「これ使うタイミングないのでは……?」となるパターンが多い人間でもあります。我ながら無計画が過ぎる。

今週も「データたちへの鎮魂歌」ということで、記事にこそ出来なかったけれど、馬券に使えそう、面白そうなデータをご紹介いたします。

☆ザファクター産駒の狙いどころ

最近、気になる種牡馬がザファクター。
というのも明確な傾向があり、それは距離短縮にめっぽう強いこと。

短縮、延長の別でザファクター産駒の成績を比較すると以下の通りに。
距離延長【7-5-5-98】
勝率6.1%、連対率10.4%、複勝率14.8%
同距離 【14-15-15-133】
勝率7.9%、連対率16.4%、複勝率24.9%
距離短縮【13-12-10-70】
勝率12.4%、連対率23.8%、複勝率33.3%

距離短縮で好成績を残していることがお分かりいただけると思います。

個人的にはかなり意外な傾向だったり。
というのも、Danzig系種牡馬は代を経るごとに距離適性が長めに寄ってきがちだから。Danzig自身はスピード豊かな種牡馬でしたが、代を経るとデインヒル→ハービンジャー(ブラストワンピース、ディアドラなど)やチーフズクラウン→チーフベアハート(マイネルキッツなど)など中長距離を主戦場とする形にシフトしていきがちです。

ですので、ザファクターは中距離種牡馬だと思っていたわけなのですが、短縮で優秀な成績を残しているあたりDanzigに先祖返りしたのか……? という仮説も成り立ちそうです。

ここからは短縮の中でも特に狙い目になる条件をご紹介。

◎「距離短縮」かつ「今回1000m-1200m」のパターン
【10-8-7-41】
勝率15.2%、連対率27.3%、複勝率37.9%
単勝回収率204%、複勝回収率166%

分かりやすい狙いになりそうなのが短縮かつ短距離戦のパターン。回収率もかなり優秀な数字です。ちなみに芝でもダートでもそれほど数字は変わらず、むしろ芝の方が勝率、連対率、複勝率は優れていたりします。

◎「距離短縮」かつ「今回7-8枠」のパターン
【3-6-5-12】
勝率11.5%、連対率34.6%、複勝率53.8%
単勝回収率41.0%、複勝回収率200%

短縮に加え外からワーッと勢いに乗れる外枠に入ると複勝率は50%超に。少々母数は足りていない感じは否めませんが、狙い目としてはかなり面白そうです。

◎「距離短縮」かつ「今回中9週以上」のパターン
【6-3-3-19】
勝率19.4%、連対率29.0%、複勝率38.7%
単勝回収率175%、複勝回収率160%

間隔を取ったときも狙い目になりそうですね。
反対に連闘もしくは中1週の時は【0-0-0-12】で結果が出ていません。あまりにもタイトなローテーションだと少々割引かも。

2018年に1年のリース契約で日本にやってきたザファクター。既に帰国したこともあり産駒数はそれほど多くないですが、クセが強い種牡馬ですのでしっかり狙っていきたいところです。

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