データたちへの鎮魂歌（Vol.25・マイネル軍団の騎手起用を調べてみよう）

お世話になっております。UMAJIN編集部員の平石です。

予想を含め競馬に関する記事を書いておりますと、せっかく調べたのにタイミングが合わず原稿に使えないデータというのがどうしても出てくるもの。また平石は思いついたことを後先考えずに調べて、最終的に「これ使うタイミングないのでは……？」となるパターンが多い人間でもあります。我ながら無計画が過ぎる。

今週末使えるかもしれないデータをご紹介。どこかで誰かのお役に立つことを祈って……！

☆マイネル軍団の騎手起用を改めて考えてみよう

競馬ファンにはお馴染みの「マイネル軍団」。赤、緑袖赤一本輪の勝負服を競馬場で見かけない日はないと言っても過言ではありません。そんなマイネル軍団の主戦と言えば、柴田大騎手と丹内騎手。しかしながら、本当に勝負がかりの時は別のジョッキーが乗っているイメージ。ということで、改めて数字を整理してみました。

調査対象：
馬主「サラブレッドクラブ・ラフィアン」の所有馬における騎手別の成績
対象期間：2020年1月～2023年2月末

丹内祐次【38-51-43-379】
勝率7.4％、連対率17.4％、複勝率25.8％
柴田大知【24-29-34-375】
勝率5.2％、連対率11.5％、複勝率18.8％

まずは両巨頭の成績から。比較すると丹内騎手の方が成績良好です。このあたりは柴田大知騎手が第3場に行かず主場で騎乗することが多いということも影響しているのかもしれません。

続いては「勝負がかり説」のあるコンビ。

川田将雅【5-3-1-6】
勝率33.3％、連対率53.3％、複勝率60.0％
M.デムーロ【10-13-13-47】
勝率12.0％、連対率27.7％、複勝率43.4％
戸崎圭太【5-12-7-27】
勝率9.8％、連対率33.3％、複勝率47.1％
D.レーン【2-3-0-2】
勝率28.6％、連対率71.4％、複勝率71.4％

おおよそイメージ通りの面々が。個人的には川田騎手がマイネルの勝負服を着ているときはだいたい馬券を買っているような気がします。

ユーバーレーベンでオークスを制したデムーロ騎手とのコンビも好成績。柴田大騎手からデムーロ騎手に乗り替わった時の成績は【3-1-3-7】で勝率21.4％、複勝率50.0％なので、何はなくともマークカードを塗っておきたいところ。ちなみにこのパターンの2022年成績は【3-0-1-0】でした。エゲツない……。

レーン騎手とのコンビは2020年のみでその後再結成はない状況ですが、何かの拍子に復活した場合は注目しておきたいとkロおです。

和田竜二【5-9-7-37】
勝率8.6％、連対率24.1％、複勝率36.2％

和田さんも悪くない数字ですが、回収率が単勝50％、複勝83％ということで、勝ち切るのは人気馬なのかなという感じ。ただ新馬戦に限ると【1-1-2-2】で複勝率66.7％とハイアベレージを記録しています。「マイネル軍団が和田さん鞍上で新馬に出てきたときは買い」、3か月後まで覚えておけるかがポイントになりそうです……。同じくM.デムーロ騎手も新馬では【0-3-1-1】で複勝率80％。こちらも見かけたら買いでしょう。

国分優作【4-6-11-153】
勝率2.3％、連対率5.7％、複勝率12.1％

2大巨頭のほかに100鞍を超えていたのはコブサク騎手だけだったのですが、こちらは成績が振るわず。単勝回収率12％、複勝回収率も52％なので馬券的にはちょっと狙いづらいかもしれません。

横山武史【3-6-4-51】
勝率4.7％、連対率14.1％、複勝率20.3％

関東のトップジョッキーの地位を築きつつある横山武史騎手も成績的には目立たない感じ。単勝回収率15％、複勝回収率34％ということで、馬券に絡むのはほぼ人気馬で、配当妙味はやや薄そうです。ちなみに父・横山典騎手がこの期間でラフィアンの馬に乗ったことはありませんでした。

毎週末絶対に見かける勝負服ですから、なんとか勝負気配を探っていい配当につなげたいものですね。

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