【前半】第16回MRI認定試験回答解説

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1) 隙間(エアギャップ)がある磁気回路を示す.エアギャップに糸で金属の小片を吊るしたところ,小片はわずかに右へ引き寄せられた.この実験系について正しいのはどれか.3つ選べ.
1. 小片は銀である
2. 小片はチタンである
3. 小片は常磁性体である
4. 小片は負の磁化率をもつ
5. エアギャップを流れる磁力線の向きは左から右である

答 1、4、5

コイルに電流を流すと、左図のように親指の向きに磁力線(磁束)が発生します。
これが磁気回路を伝わるので、磁気回路内の磁束の向きは、赤の矢印になります。
小片が、右に引き寄せられた、つまりN極から反発したということなので反磁性体であることがわかります。
銀の磁化率は -0.192×10-6(cm3/g)で反磁性体
チタンの磁化率は3.19×10-6(cm3/g)で常磁性体
余談ですが、非磁性体と認識されているものは、ほぼ反磁性体だそうです。水とか木とか。

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