見出し画像

Visual Shellのセットアップ

動作に必要なファイルの検討

さて、Visual Shellを入れてみようと思います。
Visual Shellディスクグラディウスディスクを見ると、以下の通りです。

グラディウス           B:\
    19 ファイル      1062K Byte 使用中       159K Byte 使用可能
 ファイル使用量       298K Byte 使用
VS                 X        92682  87-05-15  12:00:00
KEY                SYS        712  87-05-15  12:00:00
USKCG              SYS       8028  87-05-15  12:00:00
BEEP               SYS       1024  87-05-15  12:00:00
CONFIG             SYS        129  87-05-15  12:00:00
PRNDRV             SYS       1816  87-05-15  12:00:00
PCMDRV             SYS        416  87-05-15  12:00:00
ASK68K             SYS     107002  87-05-15  12:00:00
TITLE              SYS       6212  87-05-15  12:00:00
COMMAND            X        24736  87-05-15  12:00:00
ICONDATA           VS       39168  87-05-15  12:00:00
CLIP               VS           0  22-08-07  15:44:26
NOTE               VS           2  87-05-15  12:00:00
PHONE              VS       13200  87-05-15  12:00:00
AUTOEXEC           BAT         39  87-05-15  12:00:00
BIN                    <dir>       87-05-15  12:00:00
QUICKSTART             <dir>       87-05-15  12:00:00
TRASH                  <dir>       87-05-15  12:00:00
NEWDIR                 <dir>       87-05-15  12:00:00

うーん、どのファイルが必要だったかなぁ?
これまで育ててきたHDDを見て比較してみます。

 Human68k_Ver3          A:\
    17 ファイル      1902K Byte 使用中     79840K Byte 使用可能
 ファイル使用量        43K Byte 使用
COMMAND            X        28382  93-02-25  12:00:00
CONFIG             BAK        507  22-08-07   4:24:04
KEY                SYS        712  87-05-15  12:00:00
USKCG              SYS       8028  87-05-15  12:00:00
BEEP               SYS       1023  93-02-25  12:00:00
STARTUP            ENV         33  90-05-15  12:00:00
AUTOEXEC           BAK        273  22-08-07   8:37:40
SYS                    <dir>       22-08-07   0:29:00
HIS                    <dir>       22-08-07   0:29:10
BIN                    <dir>       22-08-07   0:29:12
BASIC2                 <dir>       22-08-07   0:29:34
ASK                    <dir>       22-08-07   0:29:38
ETC                    <dir>       22-08-07   0:29:40
DIC                    <dir>       22-08-07   0:29:42
AUTOEXEC           BAT        272  22-08-07   8:40:40
PDS                    <dir>       22-08-07   3:49:16
CONFIG             SYS        571  22-08-07   6:39:26

とりあえず、以下のファイルが必要な分かなぁ。

VS                 X        92682  87-05-15  12:00:00
TITLE              SYS       6212  87-05-15  12:00:00
ICONDATA           VS       39168  87-05-15  12:00:00
CLIP               VS           0  22-08-07  15:44:26
NOTE               VS           2  87-05-15  12:00:00
PHONE              VS       13200  87-05-15  12:00:00
TRASH                  <dir>       87-05-15  12:00:00
NEWDIR                 <dir>       87-05-15  12:00:00

TRASHNEWDIR ディレクトリは勝手に作ってくれたと思うけど、一応作成しておくことにします。

おぼろげな記憶をたどると、確か各ファイルは

$$
\begin{array}{l:l}
\textbf{商品コード} & \textbf{商品名}  \\ \hline
VS.X & VisualShell本体 \\
ICONDATA.VS & 各アイコンのデータ \\
CLIP.VS & 多分クリップボード \\ 
NOTE.VS & 多分メモ帳 使ったことない \\ 
PHONE.VS & これ何でしたっけ?忘れた… \\ 
TRASH & ゴミ箱フォルダ \\ 
NEWDIR & NEWDIR(新規作成)アイコン用フォルダ \\
\end {array}
$$

のはず。

うーん、気になるのは、ファイルがおもくそ古い(1987年!)点ですね。なにせ初代付属のディスクなので…

Visual Shellをハードディスクへ

では、作業前に今まで育ててきたHDDイメージファイル SYSTEM.HDS をどこかにバックアップします。

次に、B:ドライブにセットした グラディウスディスク から表にある各ファイルをHDDのA:ドライブへコピーします。

copy Bvs.x A[Enter]
copy Btitle.sys A[Enter]
copy B:¥*.vs A[Enter]

んで、一応フォルダを作成しておく。

mkdir ATRASH[Enter]
mkdir ANEWDIR[Enter]

これでvs.xを起動すれば大丈夫なはず…

vs[Enter]
Visual Shell

無事起動しました。
$${\fbox{F12}}$$キーで、Visual ShellとWindowsのマウスカーソルを切り替えることが出来ます。
では、FDDからグラディウスディスク をイジェクトし、再起動してみましょう。
ディスクBのグラディウス を右クリックします。

ディスクBのGRADIUSを右クリックし[Close/Eject]を選択

$${\fbox{Close/Eject}}$$を選択します。
すると、ディスクがイジェクトされます。

ディスクがイジェクトされます

いつものように、$${\fbox{リセット}}$$を選択します。
どうでもいいですが、Windows11からウィンドウのカドが(macOSと同じ)角丸になったんですね。

再起動
Visual Shellの起動成功

無事Visual Shellが起動しました。
このままで作業完了としてもいいのですが…

Command Shellをメイン運用したい

従来通り、初手でCommand Shell(command.x)を起動したい方は、以下のようにCONFIG.SYSを書き換えてください。

$${\fbox{COMMAND.X}}$$アイコンをダブルクリックします。

COMMAND.Xの起動

シェルがCOMMAND.Xになります。
エディタでCONFIG.SYSを編集します。

ed CONFIG.SYS[Enter]
CONFIG.SYS

$${\fbox{SHELL = COMMAND.X}}$$を追加します。

【注意】
これでも動きますが、
SHELL = ¥COMMAND.X
とCOMMAND.Xの先頭に¥をつけて書く方が、よりお作法に忠実でしたね。

SHELL = COMMAND.Xを追加

$${\fbox{ESC}}$$ $${\Rightarrow}$$ $${\fbox{X}}$$で保存します。

編集結果を保存

無事書き換わったかCONFIG.SYSの中身を確認します。

type CONFIG.SYS[Enter]
FILES     = 30
BUFFERS   = 20 1024
LASTDRIVE = Z:
KEY       = ¥KEY.SYS
USKCG     = ¥USKCG.SYS
BELL      = ¥BEEP.SYS
SHELL	  = COMMAND.X
DEVICE    = ¥SYS¥PRNDRV.SYS
DEVICE    = ¥SYS¥RSDRV.SYS
DEVICE    = ¥SYS¥FLOAT2.X
DEVICE    = ¥SYS¥ASK68K.SYS /DA:¥DIC¥X68K.DIC /E¥ASK¥ENV1.ASK
DEVICE    = ¥SYS¥OPMDRV3.X #180 /P64 /OPM
DEVICE    = ¥SYS¥FDDEVICE.X 
DEVICE    = ¥SYS¥IOCS.X
DEVICE    = ¥SYS¥HISTORY.X /D¥HIS¥ /SH2,8,4
DEVICE    = ¥PDS¥SYS¥WinDrvXM.SYS
DEVICE    = ¥PDS¥SYS¥KeyWitch.x -e ¥PDS¥SYS¥KeyWitch¥ascii.env
ENVSET    = 512 ¥STARTUP.ENV
EXCONFIG  = ¥SYS¥CONFIGED.X

無事書き換わっているので、Visual Shellへ戻ります。

exit[Enter]

$${\fbox{press mouse button or key.}}$$と表示されるので、何かキーを押します。

何かキーを押す

Visual Shellが起動するので、$${\fbox{リセット}}$$を選択します。

無事起動したのでリセット

無事Command Shellが起動しましたが…おっと!
X68000のウェルカム画像が邪魔ですね!

ウェルカム画像はいらない…

とりあえず、TITLE.SYSをTITLE.BAKにリネームし回避することにしましょう。

ren TITLE.SYS TITLE.BAK[Enter]

確認します。

dir[Enter]
 Human68k_Ver3          A:\
    25 ファイル      2064K Byte 使用中     79678K Byte 使用可能
 ファイル使用量       195K Byte 使用
COMMAND            X        28382  93-02-25  12:00:00
CONFIG             SYS        592  22-08-07  17:44:16
KEY                SYS        712  87-05-15  12:00:00
USKCG              SYS       8028  87-05-15  12:00:00
BEEP               SYS       1023  93-02-25  12:00:00
STARTUP            ENV         33  90-05-15  12:00:00
AUTOEXEC           BAK        273  22-08-07   8:37:40
SYS                    <dir>       22-08-07   0:29:00
HIS                    <dir>       22-08-07   0:29:10
BIN                    <dir>       22-08-07   0:29:12
BASIC2                 <dir>       22-08-07   0:29:34
ASK                    <dir>       22-08-07   0:29:38
ETC                    <dir>       22-08-07   0:29:40
DIC                    <dir>       22-08-07   0:29:42
AUTOEXEC           BAT        272  22-08-07   8:40:40
PDS                    <dir>       22-08-07   3:49:16
CONFIG             BAK        571  22-08-07   6:39:26
VS                 X        92682  87-05-15  12:00:00
TITLE              BAK       6212  87-05-15  12:00:00
ICONDATA           VS       39168  87-05-15  12:00:00
CLIP               VS           0  22-08-07  17:34:42
NOTE               VS           2  87-05-15  12:00:00
PHONE              VS       13200  87-05-15  12:00:00
TRASH                  <dir>       22-08-07  17:01:48
NEWDIR                 <dir>       22-08-07  17:01:54

無事リネームできています。
リセットして再起動しましょう。

Command Shellが無事起動

無事起動しました。
Visual Shellの起動も確認してみましょう。

vs[Enter]
Command ShellからVisual Shellを起動

無事起動しました。

Visual Shell起動

適当なデスクトップで右クリックし、$${\fbox{Exit}}$$を選択してみましょう。

Exitしてみる

Command Shellに戻りました。

戻ってきた

以上でVisual Shellのセットアップ完了です。
Command ShellとVisual Shellを行ったり来たり出来るようにもなりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?