削除ファイルの復活
削除したファイルを救う
さて、ここらであやまって削除したファイルを復活するツールを用意しておきます。理由は色々お察しください。
MS-DOSではUNDELETE というコマンドがそれで、新鮮な削除ファイルであれば、高確率で復元が可能でした。
X68000にもzombie.x という有志により開発されたプログラムがあり、ファイルの復活が可能でした。
ただし、エミュレータ上で動作するかは不明です。検証する必要があります。
なにせ、.XDFなどイメージファイルを使っている訳なので、FAT16のトラックやセクタをどこまでエミュレートしているかわかりません。
とおもっていたら、zombie.txtに
との記述が…
問題なく動くみたいですね。まぁ、一応動作チェックはすることとします。
検証用イメージファイルの作成し実際に動かしてみることにします。検証対象はFDのみとします。HDDは書き込み頻度が高いので、セクタが不連続になる可能性が高いし…
zombie.txtに
との記述があるので、いつの日かrefresh(g).x を導入し、HDDの救出確率を上げたら使ってみることとします。
zombie.xの入手
以下のサイトから入手できます。
まずは解凍だけ行い、お試し実行してみましょう。
問題なければHDDへインストールすることにします。
ダウンロードしたファイルはD:ドライブの共有フォルダshareに格納します。
解凍前に中身をチェックしてみましょう。
D:¥[Enter]
lha -x ZONBI.LZH[Enter]
Listing of Archive : ZOMBIE.LZH
ファイル名 日付 時刻 サイズ 書庫 圧縮比 属性 形式 CRC
======================= ======== ======== ========== ========== ======== ===== ===== ====
zombie.x
95/06/14 23:03:56 33700 18891 ( 56.1%) -arwx -lh5- 0A1F
zombie.c
95/06/14 23:03:36 12852 3630 ( 28.2%) -arw- -lh5- B1F7
zombie.txt
01/06/16 17:44:28 8796 3053 ( 34.7%) -arw- -lh5- F286
======================= ======== ======== ========== ========== ======== ===== ===== ====
3 files 22/12/29 10:24:12 55348 25574 ( 46.2%)
ソースも入っているんですねぇ。
では、解凍をします。
lha x ZOMBIE.LZH[Enter]
特に問題なく終了しました。
検証実験
FDイメージの作成
FDイメージに対し動作可能か確認します。
ブランクディスクを作成します
$${\fbox{ツール(T)}}$$-$${\fbox{イメージ作成(I)}}$$-$${\fbox{フロッピーディスクイメージの作成(F)}}$$を選択
$${\fbox{ファイル名(N)}}$$に適当な名前を入力し、$${\fbox{保存(S)}}$$します。
$${\fbox{OK}}$$ボタンをクリックします。
ドライブ0に作成したイメージディスクをセットして、dirで中身を確認します。
ボリュームがありません B:\
0 ファイル 0K Byte 使用中 1221K Byte 使用可能
ファイル使用量 0K Byte 使用
ファイルがありません
ブランクディスクにハードディスクのconfig.sysをコピーします
copy A:¥CONFIG.SYS B:¥[Enter]
コピーできたかdir B:¥で確認します。
ボリュームがありません B:\
1 ファイル 1K Byte 使用中 1220K Byte 使用可能
ファイル使用量 1K Byte 使用
CONFIG SYS 593 22-12-04 21:26:50
FDのconfig.sysを削除します
B:[Enter]
del B:¥CONFIG.SYS[Enter]
dirで削除を確認します。
ボリュームがありません B:\
0 ファイル 0K Byte 使用中 1221K Byte 使用可能
ファイル使用量 0K Byte 使用
ファイルがありません
ファイルがないのでOK。
zombie.xを起動します
フロッピーディスクが対象なので、B:ドライブを指定します。
D:¥[Enter]
zombie B:[Enter]
削除したCONFIG.SYSが見えています。
復活させます
番号0のファイルなので、0[Enter]をします。
$${\fbox{新ファイル名[取消は改行]}}$$と表示されるので、D:¥CONFIG.SYSと入力します。
$${\fbox{Enter}}$$を押すと、ファイルが救出されコマンド入力待ちになります。
$${\fbox{Q[Enter]}}$$でzombie.xを終了します。
救出できたか確認します
dir D:¥CONFIG.SYS[Enter]
ボリュームがありません D:\
1 ファイル 0K Byte 使用中 2097120K Byte 使用可能
ファイル使用量 1K Byte 使用
CONFIG SYS 593 22-12-04 21:26:50
無事救出できているようです。
typeコマンドで中身を確認します。
type D:¥CONFIG.SYS[Enter]
FILES = 30
BUFFERS = 20 1024
LASTDRIVE = Z:
KEY = \KEY.SYS
USKCG = \USKCG.SYS
BELL = \BEEP.SYS
SHELL = \COMMAND.X
DEVICE = \SYS\PRNDRV.SYS
DEVICE = \SYS\RSDRV.SYS
DEVICE = \SYS\FLOAT2.X
DEVICE = \SYS\ASK68K.SYS /DA:\DIC\X68K.DIC /E\ASK\ENV1.ASK
DEVICE = \SYS\OPMDRV3.X #180 /P64 /OPM
DEVICE = \SYS\FDDEVICE.X
DEVICE = \SYS\IOCS.X
DEVICE = \SYS\HISTORY.X /D\HIS\ /SH2,8,4
DEVICE = \PDS\SYS\WinDrvXM.SYS
DEVICE = \PDS\SYS\KeyWitch.x -e \PDS\SYS\KeyWitch\ascii.env
ENVSET = 512 \STARTUP.ENV
EXCONFIG = \SYS\CONFIGED.X
中身も無事のようです。
HDDへインストール
以前パスを通した$${\fbox{A:¥PDS¥EXEC}}$$へコピーするだけです。
copy D:¥zombie.x A:¥PDS¥EXEC[Enter]
カレントドライブがA:で起動するか確認します。
無事起動できたので、OK。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?