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白とそれ以外の筆は分けた方が良い!!って話

執筆 室工大ガンダム研究会 零四

歌は神秘!
どうも零四です。

今日のクイズ

Q.ガンダムシリーズで一番最初に登場した(宇宙世紀の歴史的な意味ではなく我々の世界での話)、ベースカラーが白ではないガンダムは何?

答えは最後に書きます。



本題。

みなさん、エアブラシ持っていますか?

私は持ってません

持っていないので筆塗りしています。
エアブラシを持っていないので筆で塗っているという人も少なくないんじゃないかなと思っています。

と言うより筆塗りしてる人の半数以上はエアブラシをもっていないから仕方なく…だと思います。

でも筆塗りってムズカシイですよね。
何も考えずに塗ると塗りムラが残りますし、それを味としない作品に関してはムラは邪魔でしかありません。
ただ、私も塗りムラには悩まされています。減らす方法を検索して出てきたやつはめっちゃ器用な人でないとできない、「んなこたぁ分かってるんだよ!」って方法ばっかりです。

まあそんな話をしたいんじゃないですが…

今回話す内容は塗りムラを無くす方法ではありません。
間接的に減るかもしれませんが、直接的に見て分かるような差はないと思います。


じゃあ何の話?
今回話していく内容は

白とそれ以外の筆は分けた方が良い!!!

という話です。
いやだからなんの話だよという感じですが、ざっくり塗装ハウツーだと思って下さい。

科学的な根拠は一切ありません、持論です。
おまじないだと思って読んで下さい。

あと文字ばっかでちょっと読みにくいかもです…


ではイクゾ!


筆は分けた方が良い話

イメージの話

まず、なぜこんな考えをもっているのか。
それは白という色の特徴を考えるとわかります。

分けるべきといった””と”それ以外の色”の違いがどこにあるのかというと、「色の強さ」にあります。

想像してみて欲しいんですけど、
黒100:赤30 と、
白100:赤30 の2種類を調色したとして、
赤の要素が強く出るのはどちらでしょうか?

100人に聞いたら99人は後者を選ぶと思います。
なぜそのように考えるか、そこで「色の強さ」が出てきます。

なんとなく白は弱そう、黒は強そうというイメージを持っているし、その考えは間違っていないと思います。


白は他の色に容易く喰われてしまいます。


次に、今度は黒以外の色と混ぜた場合を考えましょう。
白50:赤50 と、
青50:赤50 の2種類を調色したとして、
赤の要素が強く出るのはどちらでしょうか?


はい、たぶん前者ですね。
後者は赤の要素がほぼ死んで、紫になると思います。

モノクロとそうじゃない色は少し違う感じがあります。
PCで色を調整するときの画面を見てみましょう。

白黒の調整は右側のバーで分かれているのが分かると思います。
白黒は同じ色の濃淡(?)が変わるだけで「赤が紫になる」みたいに色が劇的に変わることはありません。
そのせいで、白に別の色、例えばを混ぜると青のめっっっっちゃ薄い状態になり、白だけど青でもあるよね…みたいな色ができあがります。


白は単色だと白という色ですが、他の色が入ってくるとその色の濃淡を決める要素に回ってしまい、白という色は消滅します。


なんとなくわかって頂けたでしょうか?
白を塗りたいのに、他の色がちょっと混ざっただけで白じゃ無くなる、それを防ぐための方法を話そうというものです。


筆を分けよう

では実際に白を使う時に他の色が混ざらないようにするために、どのような手段をとることが出来るでしょうか。

ここで主題が出てきます。

白とそれ以外の筆は分けた方が良い

つまりそういうことです。

他にも取り得る手段はあるとは思いますが、一番手っ取り早いのが筆を分けることなんです。


筆を分けずに使う場合、最初に考えられることは筆をめっちゃ洗うってことです。

ここでひとつ、コレを読んでる人に聞きますが、
自分は筆を綺麗にすることに絶対的な自信を持っている!
という人はどれくらいいるでしょうか?

自信を持っている人ははたして本当に綺麗に出来ているのでしょうか。
たとえそれがメタリックやパールなどのラメ系でも?


おそらく粒子が含まれている塗料を完全に綺麗に出来る人はほんの一握りだと思います。(そもそもパールを筆塗りすんなって話はおいといて…

完全に綺麗になってないのにその筆で白を塗ると…

はい、混ざりますね。


もちろん完全に綺麗にすることは不可能ではないと思います。
実際そうやっている人も少なくないでしょう。

しかし完全に綺麗にするためには筆を1回洗うだけでは無理です。
2回、3回…と何度も洗わなければなりません。

そうなると溶剤がたくさん必要になります。
つまりお金がかかります。

筆を分けた場合は筆を1本買うだけでいいので、1本何千円もする筆を使っている、筆にこだわりをもっている人以外はさほどコストはかかりません。

ランニングコストで見ると筆を買った方が安いと思います。


他の方法

他には、白だけはガンダムマーカースプレーで塗る、といった手法もとれます。

これは個人的に悪くない方法だとは思います。

それぞれにデメリットはありますが、筆の質次第ではこの方法が最適解になり得ると思います。

比べてみましょう。


まず、ガンダムマーカーを使うパターン。

楽ですね。ひたすらに楽です。
筆を洗う必要も濃度の調整も要りません。

買って塗って乾かす!
簡単です。

じゃあこれでいいじゃんとなりますがしっかりデメリットもあります。

まず最も大きなデメリットとして、細かい作業に適していません
適していないというより不可能なレベルです。
まあエアブラシも筆も適しているかと言われると微妙なところですが…

ガンダムマーカーを使ったことがない人はイメージしづらいですが、ガンダムマーカーのペン先は硬すぎるため、ペン先より太い部分を塗装するのが非常に難しいです。

ガンダムマーカー


また、ガンダムマーカーはアルコール系に分類します。

よく言われる、
ラッカー
エナメル
水性

のどこにも属さない塗料になります。

無理矢理入れるとしたら、水性の下です。
つまり、すべての塗料より弱い塗料ということになります。
(それぞれの塗料の強さについては誰かが書いてくれると思います。
書いてくれたらリンク張ります。)

最弱の塗料ということで、ガンダムマーカーの上には基本的に重ね塗りができません。慎重にやればできなくもないですが非効率的です。
塗膜も強くなく、トップコートなしだとすぐに剥がれてしまいます。
これもガンダムマーカーの1つのデメリットになります。



次に、スプレー塗装

メリットはこちらもな点。
換気など気にすることはありますが、買って吹くだけです。

一番初心者におすすめできる塗装方法はスプレーだと思っています。
が、もちろんデメリットもあります。


…お値段。
たっかいです。
筆とかエアブラシと比べると、信じられないくらいランニングコストがかかります。

瓶入りの塗料が1瓶大体200円前後、スプレー缶が1缶600円前後します。
薄め液だったり、エアブラシなら電気代などもかかりますが、それを差し引いても高いです。

ちなみに瓶も缶も塗装面積はさほど変わらないと思います。
エアブラシだとそれよりも塗る面積は狭くなりますが、筆塗りの場合は缶とどっこいかそれ以上って感じですね。


あんまり価格の話をするのもあれなので戻りましょう。


他のメリットは、綺麗に塗装できること。

序盤に話した「筆ムラが~…」という悩みはスプレーには無縁です。
よっぽど厚塗りしない限りはムラが出ないし、出てもそこまで気になりません。

また、筆のムラはメリハリのあるキリッとしたムラなのに対して、吹き付けるタイプでできるムラは、じんわりとしたやわらかいムラになるのでにもなります。


価格以外のデメリットはマスキング

エアブラシにもいえることですが、色分けする場合、塗りたくない部分をマスキングテープで保護する必要が出てきますが、この作業がかなりめんどくさいです。

こんな感じで…

成形色は赤一色なので、赤い部分「だけ」マスキングで隠します。

筆なら、塗り絵の要領でギリギリまで塗ってはみ出たら墨入れで隠す~
なんてことができますが、スプレーだとそうはいかないです。

噴霧するわけですから、塗装範囲を塗りながら限定するなんて不可能ですからね。


筆が勝っているとは言いませんし、この部分は個人の趣味になりますが、私は筆の方が好きです。


締め

ここまで読んで、たしかにそうだなぁ、もう一本筆買おうかなー、と思って頂けると幸いです。
クオリティを下げる前に是非何らかの策を講じてください。

最後に、記事を書こうと思った原因だけ載せてきます。
こうならないように、という戒めとして…

下地は透けてないです。ピンクになっちゃったぜ…



クイズの答え
A.G-3ガンダム
(ガンダムMk-Ⅱと答えたアナタ、残念!)


太い筆や細い筆もありますが、平筆がおすすめです。
とりあえずこれ1本あれば大抵の塗装はこなせると思います。
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