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第1回全道学生模型展示会をデータで振り返る

執筆 北海道学生模型連盟 会長 松浦隆斗


ご来場ありがとうございました

 先日3月3日、北海道学生模型連盟が主催した全道学生模型展示会(#全道学模展)が開催されました。
 おかげ様で多くの方にご来場いただけました。足元の悪い中、会場まで足を運んで下さりありがとうございました。
 今回は振り返りとして執筆しながら次回以降に向けての改善点を考えていきます。展示会の様子をまとめたものは写真整理したらやりたいと思います・・・。この記事では当日とったアンケートをもとに展示会を振り返っていきます。n=22なので来場者数の1/5の母集団なのですが、同様に確からしいデータとして扱っていきます。

 

来場者数99名、予想の倍の数


 今回は一日を通して来場者数を数えていたのですが、予想は50人くらいでした。というのも違う学生団体の展示会で 3日で150人という報告を見たので、うちも1日あたりなら50人くらい来てほしいという希望的観測からくる予想でした。
 ところが実際は午前中の時点で50人を突破し、全日を通して99人と倍になりました。こんなに来てくださるとは思っていなかったので本当に驚いています。ありがたい限りです。良い成功体験になったと思います。ご来場いただいた方にはわかると思うのですが、今回の展示会場は決して大きいわけじゃないんです。それで99人というのは純粋に喜んでいい数字なのかなと思います。

時間帯による来場者の違い

 10:00~16:00の開催時間の中で、一番来場者が多かったのは11:00~13:00のお昼らへんでした。そこを過ぎると緩やかに人が来る感じでしたので、一般に人が通過する場所ではない会場での難しさを感じました。
 とはいえ1日で99人というのは初めての展示会で学生が対応するのにちょうどいい人数だったと思います。一般の方に作品を見てもらい説明することや、接客という経験を余裕をもって学生たちに経験させれたと思います。

来場者の層

 ぱっとみた感じで30~50代の男性が多いかなぁという印象でした。ここに関してはアンケート結果もあるので皆さんに共有します。

図1 年齢及び性別(n=22)

 最多の年代は30代と50代、次点で20代と40代でした。10代は13.6%と多くないという印象でした。ここに少し問題点があると思います。
もっと10代、20代の来場者が増えてこないと継続的に学生展示会ができない可能性が出てきます。

 会場で展示を見る→興味を持ってもらう→展示に出てもらう
といった理想的な流れはあまり期待できないのかもしれません。
展示会に来る層はかなりのプラモ好きともいえます。いかに若いライト層を取り込んでいけるかが課題だと思います。

 そして圧倒的に男性客が多かったです。そもそものプラモ人口の割合を表している気もしますが、プラモは性別関係なく楽しめる趣味ですので、もっといろんな人に見てもらえると嬉しいですよね。

少し先の話をしたい

 仮に現状のまま推移して20年経ったとします。今回の展示会に来てくれていた30代は50代に、50代は70代になりますね。当たり前ですが最多層が高齢化することでプラモ人口の動態も高齢化していることになります。逆に年少層が30代になりますがそんなに人数は多くない。こんな趣味の世界でも少子高齢化が起きかねない。このままプラモ人口の人口ピラミッドはたこつぼ型になるのは容易に想像できそうです。

連盟が果たすプラモ社会的な意義

 衰退傾向の可能性がデータや展示会の様子から示唆されるわけですが、われわれができることは何でしょうか。
 若いライト層がプラモから離れないようにできることはあるでしょうか。あくまで趣味なのでそんなに深く考える必要はないのかもしれません。けれども今後もこの趣味を続けるには少しでも興味を持ってもらう人を増やす必要があります。
 こういった展示会を継続して行い、いろんな人が通る会場で行ったり、体験会開いたりそういった形で我々は貢献できるかなと思います。


次回開催に向けて

 ありがたいデータです。この数字は我々に寄せられている期待の表れともいえそうです。今後もこういった展示会は年1回ペースで行いたいとも考えていますし、参加した学生からもそういった声がほとんどでした。
 今後は各部活が協同で動き、1年の準備期間を設けて濃い内容にしていきたいですね。
 また個人学生モデラーの受け入れに関しても今回来てくれた方で参加希望などの声がありました。彼らを招き入れる体制もこの1年間で準備していきたいと思います。

図2 次回開催について

 

まとめ

 簡易的ではありますがパッと振り返ってみました。多くの方に来場いただいた一方、当初狙ってた若い世代を集めるにはまだまだ課題が残っていることが分かりました。今後も我々、北海道学生模型連盟は若い層を引き連れつつ、いろんな年代のモデラーと楽しく交流できる団体として頑張っていきたいと思います。

 今回の展示会では現運営が力を尽くしてきました。私個人この規模でも運営するのは大変だなと感じました。今後はいろいろ引継ぎして下の世代もこの組織と展示会を継承しつつ、彼らがやりやすい形に整備してあげたいです。それでは今回の記事はここらへんで。また展示会の振り返りはちょくちょく記事にしたいと思います。

追伸
私と同期で同郷のアオシマアンバサダー、「rokiroki(ロキロキ)」さんが今回の展示会の様子を動画にしてくださいました。動画のほうが当日の様子が分かりやすいと思うので、会場に来られなかった方は、是非ご視聴ください。



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