塗装ブースについて
こんにちは。北海道科学大学模型部です。この記事は、過去の自分に向けてと誰でも簡単に安く塗装ブースを作れるよう説明する試みです。^^
前置きと材料選定がかなり長いので、「おいゴルァ作成しろ!あくしろよ。とりあえずお前どげz(ry」っていう人は施工編まで飛ばしてください。
【前置き】
唐突ですが、塗装ブース何使ってますか!?
まあ、市販買う人が殆どですよね。有名所で云えば、
タミヤエアーブラシシステム(高い)
とか、エアテックス爆音超吸引ダイソンくん(レッドサイクロン)(高い)
とか色々あるのですが、まあ高い。
しかも割とスプレー缶を使うと、ヤツはガスなだけに噴射量が異常値並みに強い、と。
(一回これでセルフドーランになったゾ☆)
これ、市販の塗装ブースにもよるのですが、缶スプレーをブースでやると噴射した塗料が跳ね返ってとても大変なのですよ。
(いやまじで。馬鹿にならん。)
そしてこの改善策を色々考えた挙げ句、考えだしたのが、
「これ、自分で作れんじゃね?www」
……安直ですね。
でも皆さんも考えたことあるのではないでしょうか。これ真剣な話、割と多くのモデラーの壁だと思うのですよ。
スプレー缶もイケるブースを市販で済ませようとすると、ネロブースや最低でもツインファンの塗装ブースを導入せざるを得なくなってしまいます。
ファン一個増えただけで下手すると+1万ですよ。^^
こんなん払えるわけねぇよなぁ!?(貧乏なワイだけ)
ってことでできるだけ安く塗装ブースを組み上げていこうと思います。
(前置きだけで文字めちゃ喰ったなぁ…)
【材料選定編】
<ガワの選定>
まず、いわゆる”ガワ”を用意します。
正直箱状のものであれば何でもいいと思います。衣装ケースでやってる猛者もいたぐらいですしねwww
私は安定、アイリスオーヤマのカラーボックス1段、CX1を選択。
まあ、上記してる通り、なんでもいいです。今回は私にとって都合が良かったのでこれを選択したまでなので。とはいえ、とはいえですよ?
私はこれ激推し。
理由はいくつかありますが、まず「既に箱になっているor組み立てが超簡単」これ大切だと思います。私のような不器用人間でも安く簡単に作れるので。
あとは、「大きさ」ですかね。
こいつの内寸が高さ275mm、横が390mm、奥行275mmと結構大きい。
ヨンパチや1/700艦船を作る私にとってこれ以上ないシンデレラフィットサイズだと思ってます。
あとは加工が死ぬほど簡単。
こいつこんな顔してますが、後ろの防御力超弱いですからねwww
大体はこの周り厚さ30mmありますが、後ろだけは約2mmと激薄ww
頑張ればカッターだけで切れます。
(ワイはカッターで切って無事筋肉痛へ。^^)
<ファンの選定>
次に、ファン。送風機能がないとブーストは言えませんからね。大切大切。
私が購入したのは、キッチン用換気扇のFY-24BM6K
ファンも送風能力がしっかり備わっているものだったらなんでもいいと思います。
私は静かで、自作ブース界隈ではおそらく一番有名なこいつにしました。
普通のファンでも問題ないのですが、シロッコファンをおすすめします。
静かだし力があるので。工場じゃないので防爆型じゃなくていいです。
(塗料を直接火にかけるなら防爆型のほうがいいでしょうwww)
おそらくアマゾンでキッチン換気扇とググったら大量に出てくるのでどれでもいいですが、一点だけ注意点があります。風量に注意してください。
缶スプレーも視野に入れるのであれば、有効換気風量が東,西日本どちらも100m^3以上吸うものにしないと吹き返しがすごいです。
<ダクトの選定>
マジでダクトはなんでもいいです。でもダクトはファンの排気口のΦがわからないと決まらないちょっとめんどくさいヤツ。
今回使ったFY-24BM6KはΦ100だったのでそれを購入。実際、差し込み寸法を加味すると、ファン側がΦ95ぐらいで差し込めるぐらいなのでダクトはΦ100との記載があるもので十分。
こいつ、ちょっと可撓性ありすぎる気もしますが、まあ大丈夫でしょう。
ダクトについての注意点は後ほど…
<電源コード>
こいつの電源は、速結端子です。なので少し見慣れないコードが必要ですが、まあこれ買っておけば大丈夫でしょう。
【施工編】
ここまで飛ばした人、上の文章も読んでクレメンス…
それでは作成していきましょう。
これが今回使う資材です。(換気扇でかすぎだろwww)
もう一度今回使うものを紹介します。
アイリスオーヤマカラーボックス CX-1
パナ製天井埋め込み換気扇FY-24BM6K
Φ100フレキホース
100V速結端子型コード
早速開封。
うおwwwさすがデカいwwwなんてったってキッチン用ですからねwそらデカい。
次に寸法を図るのですが、その前に注意すべき点があります。
カラーボックスに穴を開ける大きさは、外側の枠ではなく、内側の寸法です。これ、外枠に合わせると固定できなくなります。
パナホームページに掲載されているカタログPDFにも記載されているのですが、一応図りました。230mmでくり抜いていきます。
実際に置いてみました。ギリギリ入ることを確認。
そうこれ、私が一番悩んでいたことです。カラーボックスの内寸が縦275mmに対し、ファンの最大幅が277mmと記載されていたのでもしかしたら入らないのでは‥?と思っていましたが、無事入りました。
中心座標から換気扇が中心に収まるよう計算し、切枠を取ります。中心座標は縦幅/2、横幅/2で求まり、中心線をXとYに対して引き、切り取り内寸/2を縦と横2つに実行させると中心がとれます。
さあ、切り取りだ。と言うところですが、これ結構腕に来ます。クソザコナメクジマンの私は翌日死にかけました。薄いので一応カッターでも切れますが、糸鋸等工具使ったほうが圧倒的に楽できれいにできるのでそちらをおすすめします。
(腕いてぇ…いてぇよぉ…)←こうなります。
頑張りました。あとははめ込むだけ。
これ、はめ込むのにも少しコツが要ります。ダクト接合部を一回外してから本体に裏板を途中まで入れ、ダクト接合部と一緒に最後まではめ込みましょう。じゃないと入りません。(私はここで超焦った。罠かよ…)
それができたらあとは普通にカラーボックスを組み上げるだけ。
ここまで来たら90%完成です。ヤッタネダイチャン‼!!!!!
あとはダクトと接続しガムテープか何かでぐるぐる巻きにしたら完成99%完成です。(色々低予算すぎるwww)
実際に設置してみました。いい感じじゃあないっすかぁ^~
設置について少し注意があります。ダクトをあまり90°曲げないようにしましょう。吸った空気が跳ね返ってきて大変臭いです。地獄です。
そしてついに動作。
これ実際にスイッチ入れると結構興奮しますよ。
んで、あとは養生。
アマゾンの配送で入ってた更紙を周りに貼り付けて、よくあるレンジフードフィルターをつけて完成!!!
【完成】
スプレー缶を吹いてみても吹き返しナシ!最高や…
これ何がすごいって、これ同じ性能のものを買おうとすると数万すること。この資材全部、日によって価格変動ありますが、約9900円。一万切ってます。
色々低予算過ぎましたが、まあ、完成したので良しとしましょう。
(砂上の楼閣にならなくてよかった…)
いやもう、私のような金欠限界作成者にとっては至高の一択でしょう。
間違いなく。
北科大模型部も予算不足で喘いでるので自作ブース導入しよおうかな…と考えております。
しばらくはこいつに動いてもらいましょう…ではまた~
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