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藍白


その夢は、夢という言葉がぴったりすぎるほど甘く理想的だった。

目覚めた瞬間、現実を直視させるような酷い頭痛に襲われる。
夢の中の自分は輝いて見えた。

全部夢だったらいいのにね。
夢なら理想のあの人にも会えるし、話せるし、愛せるのに、現実は酷く救えない。

飼い犬は周りのせいで自分のことを人間だと思ってるだろうから、もしも鏡で自分の醜い(かわいらしい)顔を見たら泣いてしまうかもしれない。

愛し合っていると思っていたのに、所詮人間と犬の関係だったと知ってしまったら、絶望するだろう。

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