この世界は早すぎる。
明日までに提出の書類を書き上げねばならない。金曜日には18時に会合がある。来週までにパスポートの申請をしなければならないし、そのために市役所で書類をもらわねば。来月末にはまとまった文章を然るべき場所へと送付する必要が……。そういえば、そろそろ夕食を作り始めねばなるまい。明日は時間がないから、昼食分まで見越して…………。
私は締切だとか、予定というものを憎んでいる。私のリズムを崩し、余りにも素早い社会の運動へと私を切り刻んで取り込む。ズタズタにされて陵辱された私にはもう抗うことなど出来ない。そんな絶望をもたらす社会だとか世界だとかは、やはり私の外部にあって、私とは分かり合うことの出来ない存在に思える。世界は私の天敵なのだと思う。
そんな厨二病チックな疎外感とか生きづらさをアイデンティティの核にしてしまったものだから、悩みへの執着を手放せない。悩みを根絶することが出来ない。こんな下手な文章に押し込んで、感覚や生き様を切り刻んで冒涜する事しかできない。そんな自己肯定感の欠如を感じる度に、全てを捨てて、締切も、予定も、時間すらも存在しない場所へ行きたい。それは世間では「死」と呼ばれる場所でしか有り得ないだろうが。
このように取り留めのないテキストを流していきますが、良ければお付き合い頂けますと幸いです。自己紹介までに。
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