ヤンキー考③~女子編~

こんにちは。ゆりりうすです。
花粉症は薬で一旦治まっているので書きますね。
まずは恒例、夢話から。
この間は歌を3曲続けて歌っていたそうです。
まずイントロから入って[Alexandros]の「ワタリドリ」を歌いだし、なぜか途中に[Eve]の「廻廻奇譚」(呪術廻戦で使われていた曲ですね)が入り込み、また「ワタリドリ」に戻り、歌い終わったみたいです。
これで終わりかと思いきや、いきなり「はじめてのチュー」を歌って、最後の「涙が出ちゃう男のくせに…」の後で急に笑いだして「これ今、逆にコンプライアンス的にダメか!」と言ったらしく、旦那と娘は恐かったと言っていました。
うーむ、疲れているのかなあ?でも3曲って…元気過ぎる、もしくはやけっぱちだったのかな?確定申告終わりました。
さて、この間の続きからです。
私と◯っぺは軽音サークルに入り、すぐに馴染みました。早い。
私達の学年の女の子は全部で4人入部したんだけど、私は◯っぺと1番仲良くしていました。
男の子の1年は何人いたのかなあ?あんまり覚えていないけど、みんなクセが強い人ばかりだったのは覚えています。
その中で、K保ちゃんという無意識に女の子をだいぶ傷つける男の子がいて、悪気がないだけに始末が悪かった。
例えば「女の子ってこうでしょう?」とか「なんで女の子なのに」とか「女の子らしくないね」とか。
ゆりりうすなんぞは、学食で前の席にK保ちゃんが座った時に
「あれ、ゆりりうすちゃん、首の所にうぶ毛が生えているよ?」と言われ、とっさに首を隠して、「嫌なことを言うなよー!」と怒ったのですが、K保ちゃんは「?」という顔をしていました。無神経なんです。
なぜK保ちゃんの話をしているのかと言うと、ある日ある時の話をしたいので、彼の人となりを一応紹介してみました。
で、ある日ですねー、うちのサークルの飲み会があったので、みんなで学校の中にある飲み会が出来る部屋で、楽しく飲んでいたんです。もちろん◯っぺも、ゆりりうすも。
そこに、少し遅れてK保ちゃんがやって来て、仲間に加わりました。段々酔っ払ってきたK保ちゃんが◯っぺに向かって、何か言いました。
◯っぺはニコニコしていたんですが、突然立ち上がって、ビールケースの中から空のビンを1本抜いて、K保ちゃんに投げつけました。
すみません。本当は、もっと凄いことをやったのですが、凄すぎて、今時発表して良いものかよく分からないので、嘘なんですけど、一応投げた事にします。
一瞬、部屋の空気が水を打ったように静まりかえり、次の瞬間男の子達何人かが、「◯っぺ、それはダメだ!」「止めておけ!」などと言い、◯っぺの行動を止めました。K保ちゃんは怯えていました。多分また無神経な事を言ったと見た。
ゆりりうすは、性格の悪いことに(ふふふ、これでK保ちゃんも少しは懲りただろう。)と腹の中で笑っていました。
それ以来でしょうか、みんなが部室で喋っている時に◯っぺが、スックと立ち上がり、真面目な顔をして出て行くと、その後部室がいちいち大騒ぎになりましたね。
「オレ、何か悪いことした?」
「ヤバくない!」
大概、男の子がビビっていました。女の子達には、男の子達がどうして怯えているのか、よく分かりませんでした。
例えば、授業だったり、例えばトイレだったりするだけで、特に何かを含んでいるわけではない。
これは本人に直接聞いたから、間違いない。
ゆりりうすと違って、立つだけで恐れられる◯っぺ。やっぱり元ヤンは違うな!
その◯っぺがある日、財布を持って部室を出て行っては、帰って来るというのを繰り返していて、何だか様子が変でした。私が「どうしたの?」と聞くと、
「公衆電話がなかなか空かなくてさ、さっきからずっと待っているんだよね。」
と言うもんだから、私は◯っぺの手を引いて、公衆電話の所に行き、ドンドン!とノックをして中の女の子に
「長いよ!次待っているんだからさ!」と長電話の女の子を追い出しました。
以外にそんな所は大人しい◯っぺ。そして、以外にそんな所は強気なゆりりうす。
良いコンビだと思いませんか?
一緒のバンドを組んでいたこともあって、私がボーカル、◯っぺがドラム担当の時、16ビートを長めにキザまなければならない時があると、◯っぺはキレて、「出来るか!」とスティックを投げていました。
軽音にいたのに、2人共あまり活動そのものには熱心ではなかったですねー。いつもふざけて遊んでばかりいました。
◯森君と言う、ギターが上手くて、ほとんど私達の敵みたいな男の子がいたのですが、毒舌で陰キャの人で、2人してその◯森君が、縄跳びをしていたり、全力疾走していたりすると、呼吸が出来ないぐらい笑って見ていました。
「◯森が走っているよー!」とか「◯森が縄跳びってー!」チャチャを入れながら、爆笑。
◯森君に「うるせー!!」と言われましたが、止まらない2人です。
でもさー、きっと私達若かったし、失礼なこととかが恐くなかったし、よく分かっていなかったんでしょうね。
突然ですが、ゆりりうすは父の遺伝で剛毛です。なので13歳から毛の処理にいそしんでおりました。
でも時々、剃り残しがあったりすると、◯っぺが目ざとくそれを見つけて、「ふふふ…」と私の腕の毛をジョリジョリします。
これがK保ちゃんだったら、怒っているけど、◯っぺなので、「あっ、残っていたか…」と思うくらいで、特に気にしませんでした。
これは◯っぺだからで、他の人だったら許しません。
昔、母に「何で、毛深い人と結婚したの?」と詰め寄ったことがあります。母の答えは、
「だって、自分が毛が薄いから濃い人と結婚してみたかったんだもん。」
と極めて自分勝手な理由を言われた。
お陰で、私は毛深くなり、反対に兄は毛が薄くて、20歳を過ぎてもほとんど眉毛もひげも濃くならず、無理矢理剃刀で頬を削っていました。
逆だったらねー、本当に良かったのに!
あっ、余談でしたね。
◯っぺは見かけに寄らず、女子力が高い!!(今、こんなことを言ってはダメでしょうが、80年代終わりから90年代初めのことなので、勘弁してください。)
誰かの家で、飲み会があると、ゆりりうすは乾きもの(ポテトチップスや柿ピーなど)を買って来るんだけど、◯っぺは
「ちょっと台所借りるね?」とか言って、唐揚げを揚げていました。
それから彼女はモテるので、彼氏が色々変わりますが、同じサークルの男の子と付き合っていた時は、1週間くらいでセーターを編んでプレゼントしたりしていました。
その男の子は白いセーターが似合いそうな人でしたが、あえて外してグレーの縄編みや模様が入った豪華な物。男の子も嬉しそうに着ていました。
ゆりりうすが出来ないことが何でも出来ました。見かけのヤンキーに寄らず、心が乙女な部分が多い人間だったのか?
初めて◯っぺの家に遊びに行った時、部屋にマンガ「王家の紋章」細川智栄子(プリンセスコミックス)がズラリと並べてあって、あまりのギャップに笑いが止まりませんでした。
いや、あんた、王家の紋章ってー、作者もビックリでしょー!
それを考えると、ゆりりうすは生きるスキルが◯っぺより、ずいぶん低かったな、と懐かしい目で遠くを見てしまう…
最初の学園祭の時に◯っぺは高校時代の友達が来る、と言うから、
「どうせ、ヤンキー仲間でしょ?」と聞いたら、「違うよ!」と否定していたのです。でも、私達のライブをやっている教室に「◯っぺー!」とやって来たのは、どう見ても女の子元ヤンキー集団でした。
うーん、予想通りだった。でも、みんな楽しそうな子ばかりだったな。
そして、次回はいよいよ◯っぺが凄いヤンキーだった片鱗を見せる話から始めます。驚く話です。
お楽しみに!

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