点と点が結ばれるその先に

渦中にいるときは何でこんなこと、と思う。でも後になってから、その意味が分かることがある。

それも、何十年も経ってから。

中学・高校の6年間、キラキラした思い出が詰まった青春時代。誰しもがそんな時を過ごせるものだと思っていた。それなのに、私の場合、色々と肌に合わなくて、いい思い出がなくて、大人になってからも腫れ物に触るような気持ちで、そんな過去にずっと蓋をしてきた。

それが、一年前のある出会いをきっかけに、初めて自分の中でその暗黒の時代とも言える過去を肯定することができた。あの6年間がなかったら、この出会いはなかったなと妙に確信した。この出会いのためにあの経験があったのかとすら思った。

点と点が初めてつながった。そうしたら、他の全然関係ないと思っていた点もつながって、それらが全て最初から仕組まれたことのように思えてきた。

美しいまでに配置された点と点。

この点と点で結ばれた線が、私をどこに導いているのか今は分からない。

でも、今思い通りにいかないことにも、意味があるのだろうということがなんとなく分かる。

後になって、その意味が分かる時が来ると信じたい。