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ウルトラマンは武器を持つべきなのか?ウルトラマンは色々な人に受け入れられ多様化が進んだよねっていう話

どーも。
ばぁどです。

幼少期に、平成三部作がリアルタイムで放送され、30代になった今でもウルトラマンの熱が下がらないオタクです。
円谷プロダクション様には、本当にウルトラマンに人生を捧げているような僕のようなオタクの人生の責任を取ってほしい←

さてさて。
昨今ウルトラマンについてSNS上で活発な意見討論がされております。
ウルトラマンは武器を持つべきなのか?インナースペースは必要なのか?新怪獣は出るべきなのか?
こういった議論は非常に個人の好みに寄るものだと思っています。
人によってはニュージェネレーションからウルトラマンを知り、武器を持ったウルトラマンは当たり前、インナースペースがあることが当たり前という方もいます。
一方昭和を愛する人は、そもそもタイプチェンジを苦手とする方もいらっしゃると思いますし、かくいう私自身も平成三部作から入っているのでインナースペースの描写は発明だという認識はありつつ、やはり未だに違和感は感じている派の古い人間でございます。

こういった個人の感想、個人の思考、考えについては、日本における思想・良心の自由というものがありますので、許容していただけますと幸いでございます。


ウルトラマンは色々な人に受け入れられるコンテンツになった

ここ最近、ウルトラマンというコンテンツは非常に多くの方々に受けいられるようになったコンテンツだと、1ファンとして肌で感じております。
一昔前。。
そうですね、仮面ライダーディケイド/Wの頃ですかね。
ちょうどウルトラマンのTVにおけるレギュラー放送がなく、ウルトラマンゼロが劇場版という舞台で頑張ってウルトラマンを存続してくれていた時期でしょうか。
私、ウルトラマンオタクとして、非常に歯がゆい時代を過ごしてきました。
別にウルトラマンの方が、仮面ライダーより面白い!と主張するわけではございません。それでも、やはりウルトラマンが好きな私からすると、仮面ライダー人気というものは目の上のタンコブというか、常に玩具売上も仮面ライダーが上回っており、映画の興行収入でも、周りの特撮付きの友人の比率からしても、仮面ライダーの方が人気があると肌で実感しております。

いや、本当。仮面ライダーを下げてウルトラマンを上げたいという意図は全くございません。。。
むしろ、仮面ライダークウガ、仮面ライダー響鬼、電王、W(風都探偵含む)などの作品は、ウルトラマンが大好きすぎるという私の色眼鏡をかけても、これらの作品はウルトラマンのどの作品をも超えるクオリティであると思っております。特にクウガと響鬼においては、個人的には今後どんなに面白いウルトラマンが出てきても決して敵わないなと思ってしまっております。。。
本当にウルトラマンオタクの私にとっても、仮面ライダーにはそういった素晴らしい作品があると思っております。

話が少しそれましたが、そういった圧倒的に仮面ライダーが人気の時代に、ウルトラマン推しである私からすると、歯がゆい時代を過ごした時期もありました。
そんな時期を過ごしたからこそ、今のウルトラマンというコンテンツがさまざまな人に受け入れられてきたと嬉しく思っています。ウルトラマンのイベントにおける来場者数は目に見えて増えており、混雑している時間が増えていると感じております。また、イベントに参加するウルトラマンファンの年齢の幅はもちろんですし、性別、国籍など非常に幅広い人々が楽しんでいるコンテンツになり、そのファン数は圧倒的に増えていると感じております。

だからこそ、各々の好きなウルトラマンがおり、こだわりがあり、ウルトラマンはこうあるべき論は多岐にわたるようになったと思っております。

ウルトラマンは武器を持つべきなのか?

最近SNSでも話題になったと記憶している話題です。
ニュージェネレーションシリーズでは、いわゆる手に持って戦う剣、槍を持って戦うウルトラ戦士が非常に増えた印象です。

ウルトラマンタイガ(2019)
ウルトラマンタイガ(右)が持つのはタイガトライブレード。
著作:円谷プロダクション

なぜこのような武器を持つようなウルトラマンに対して、「ウルトラマンは武器を持つべきか?」のような、話になるのでしょうか。

ウルトラ武器の歴史①:初代〜80まで(1966-1980)

武器を持つウルトラマンの出自は、ウルトラセブン(1967)でしょうか。
ウルトラセブンの特徴と言っても良い、宇宙ブーメランアイスラッガーは、通常ブーメランですので相手に投げつけて切り裂く運用が常ですが、作中ではウルトラセブン自身が実際に手に持ち相手を切り裂くという戦法をよく見ます。
その特徴は2009年に華々しくデビューした息子であるウルトラマンゼロにも引き継がれています。

また、手に持つ武器という点では、帰ってきたウルトラマン(1971)も印象的ですよね。第18話「ウルトラセブン参上!」において、帰ってきたウルトラマンに渡されたウルトラブレスレットは、ウルトラランスやウルトラディフェンダーなど姿を変えて、正にウルトラマンが手に持つ武器の元祖と言えるのではないでしょうか。
帰ってきたウルトラマン以降も、エースブレードを使用するウルトラマンAや、水入りバケツすら武器にするウルトラマンタロウなど、昭和シリーズにおいても明示的に武器を持つウルトラマンは数多くいます。

帰ってきたウルトラマン(1971)
帰ってきたウルトラマンが使用する、
ウルトラブレスレットを変形させたウルトラディフェンダー
著作:円谷プロダクション

ウルトラ武器の歴史①:グレート〜メビウスまで(1990-2006)

時代を1990年〜2000年代のウルトラシリーズに移すと、手に持つ武器を持つウルトラマンは極端に減ります。
手に持つ武器というものではなく、光の剣、光の弓矢などを使用するウルトラマンが多く見られます。

1990年に制作されたウルトラマングレートにおいては、グレートスライサーという形で光の剣を使用します。対マジャバや、最終回においてグレートスライサーを用いて、強敵シラリーの首を切り裂く場面は今でも印象的に残っています。

ウルトラマングレート(1990)
グレートスライサー初使用場面。
こう言った描写は合成技術が進歩した賜物なのですかね。
著作:円谷プロダクション

続いて、ウルトラマングレートと同じような技を使用したのは、ウルトラマンガイア(1998)の、ウルトラマンアグルでしょうか。
ウルトラマンアグルは、主人公のガイアとは対照的にクールで非常に人気の高いキャラクターです。ウルトラマンアグルはグレートと同じく光の剣・アグルブレードとして多用します。

他にもウルトラマンネクサス(2004)のジュネッスブルーが光の剣、光の弓矢を扱いますし、ウルトラマンメビウス(2006)のウルトラマンヒカリ(ハンターナイト・ツルギ)も光の剣を多様します。


ウルトラマンネクサス(2004)
ウルトラマンネクサス(ジュネッスブルー)のアローレイシュトローム。
著作:円谷プロダクション

このように、1990年代〜2000年代にかけるウルトラマンは、何かのルールがあるかのように手に持つ武器を使用しない時代がありました。
おそらく、この時代のウルトラマンに慣れ親しんでいる人がいると、ウルトラマンが武器を手に持って戦うというのは、違和感があるのかもしれませんね。

ウルトラ武器の歴史③:ギンガ〜アーク(2013-現在)

さてさて。
時代はニュージェネレーションシリーズとなり、ウルトラマンは毎年作られ、ウルトラマンの描写、戦い方にも多様性が生まれてきます。
ニュージェネレーションシリーズは、ウルトラマンギンガ(2013)から始まります。そんな初っ端のウルトラマンギンガにおいても、手に持つ武器が登場します。

ウルトラマンギンガ(2013)
ウルトラマンギンガのギンガスパークランス。
著作:円谷プロダクション

続いて、ウルトラマンビクトリー(2014)のシェパートンセイバー、ナイトディンバーや、ウルトラマンオーブのオーブカリバーなど、比較的武器を持つウルトラマンが多くなっていく印象です。

これは一概には言えないのですが、主人公であるウルトラマンがパワーアップをするにおいて、視聴者にもわかりやすく、子供にも玩具として受け入れられやすいパワーアップアイテムとしての側面も大きいのかなと思います。
実際にインナースペースという、主人公が人間姿で実際に玩具を触り、使い方を教えるような描写がニュージェネレーションでは多様されております。これは、今まで人間姿で玩具を扱うような描写が少なかったウルトラシリーズにおける、画期的な発明の一つでもあります。

ウルトラマンデッカー(2022)
ウルトラマデッカーのデッカーシールドカリバーの描写。
インナースペースで実際に使用する場面を見ることができる。
著作:円谷プロダクション

こう言った描写は非常に視聴者にわかりやすいのですが、反面露骨な玩具宣伝だと受け取られる場合もあり、ストーリーを進める描写からは離れてしまうと感じる人もいます。反面、ウルトラマンへ変身した人の心理描写なども描かれており、この描写については一長一短かと考えております。

こう言った描写は確かに、一時期の1990〜2000年代のウルトラマンを懐かしむウルトラファンからすると、露骨なパワーアップ武器であり、露骨すぎる描写だというのは受けとってしまうのは、無理もないのかもしれません。
一方ニュージェネレーションシリーズからウルトラマンに入った人からしたら、こういた描写は当たり前なのではないでしょうか。
こう言ったウルトラマンが武器を手に持つ、インナースペースの描写に対する認識の差は、今までファンの方がそれぞれ見てきた作品、思い入れのある作品からしても、これらの描写に対する受け入れ方、受け取り方は違うのではないでしょうか。

ウルトラマンは多様化した

ウルトラマンは多様化しました。
それは視聴者側である我々の年齢、性別、国籍などが違いつつも、一つのウルトラシリーズを愛するファンだと思っています。それぞれが思い描く、自分だけのヒーローはいますし、好みなウルトラマンもいれば、残念ながら苦手な描写のウルトラマンもいるでしょう。

また、多様化したのは我々が普段から応援しているウルトラマンも同様です。特に近年は毎年新しいウルトラマンが作られ、我々の目を楽しませてくれます。
その結果ウルトラマンは多彩なバリエーションの進化を行い、武器を扱い、ストーリーを展開してくれています。
だからこそ、武器を持って戦うというウルトラマンというのも増えていくという選択肢がとられてきたのではないでしょうか。そう言ったウルトラマンも、近年のウルトラシリーズの一つの魅力なんだと思います。

 最後に

個人的に近年色々な人がウルトラマンに対する意見をSNSで発言しているのを目にします。
そして残念ながら、少し語彙の強い言葉での応酬がされることに若干胸を痛めている自分がおります。
もちろん人ですので、意見が違うこともあれば、作品ごとに好みな作風や、苦手な作品もあると思います。そう言った異なる意見から得られる新しい発見などもあると思います。

しかし稀に見るお互いを傷つけるような、言葉のやり取りには胸を痛めている自分がおります。
安易に、ウルトラマンAの画像を貼って「優しさを忘れないでくれ〜」と言うつもりはありませんが、異なる意見であってもお互いの意見を尊重して、より良い意見交換ができればいいなと個人的には思っております。

僕が住んでいるこの世界は、もっと優しい世界であってほしい。
そんな世界を望んでいる自分がおります。

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