変化する環境、生命の生きる力

　地球に生命が誕生して以来、多くの生物が出現し、地球環境の変化に適応できずに絶滅しました

　環境への適応能力はそのまま「生きる力」です。

　感覚が鈍くなると環境の変化に順応できなくなります。

　生物にとって環境に適応できないということは死を意味します。

　季節の移り変わりを肌で感じ取れる敏感さは、健康のバロメーターです。

　季節の小さな変化を敏感に感じ取れる感覚は、心身を季節に適応させ、その時々の快感覚を味わう能力です。

　日本の四季は、春には花が咲き、独特の梅雨時期が訪れ、亜熱帯のような蒸し暑い夏がやってきます。

　夏の日差しは強く、秋には紅葉を楽しむことができ、冬には寒さと雪を楽しむことができます。

　俳句においては季語が用いられ、これらの気候風土や四季の変化が、日本人独特の細やかな感覚や情緒を育み、日本独自の文化と生活の知恵と習慣を形成してきました。

　その一方で、地球温暖化の進行により、日本も毎年予想外の出来事に見舞われ、この状況は人間や生物の順応性に新たな課題と危機をもたらしています。

　四季折々のリズムを感じる身体は、季節の新鮮さと美しさを感じると同時に、生きていることを実感します。

　日々刻々と変化する身体の精妙さに感動を味わえる身体感覚を磨くことは、自らと環境との絶妙な調和の中で、穏やかな幸福を見いだす手助けとなります。