アニメ「ありふれた職業で世界最強」でみんなも黒歴史を思い出そう
いやーーーーコロナの影響で映画館に行けないからホンマにネタが尽きかけてる。しかしかけているだけで俺が触れてきたクソコンテンツという名の財産はまだ切り崩せる。今回はそこそこ前にアニメが放送していたなろう発のアニメ「ありふれた職業で世界最強」だ。
ありふれ太郎という呼び方がツボだったので俺もありふれ太郎とよんでます。
シリーズ累計200万部!?!?!??超すげーラノベなんやな。この動画観てはじめて知った。
この作品、放送されるまで全然知らなかったのだが、「1話がとんでもなくヤベえアニメがある」という噂を聞き、鑑賞会と言う名の地獄(参加者2名)をひらいてしまい、嘘偽り無くヤベえアニメだったので、そのまま最終回まで毎週追いかけてしまったという代物だ。
全14話(内1話総集編)観た感想としては「中学生くらいの時の寝る前した妄想が映像化されてしまった」といった感じだ。そういう雰囲気のなろう系アニメは中々多いがこのありふれ太郎は特に中学生の妄想っぽい。中二純度120%って雰囲気だ。あとサブヒロインが下品。メインヒロインのロリはかわいい。
設定そのものはそれなりでありふれたもの
異世界転移ものなので、最初は異世界に転移するまでの過程と転移させられた理由についての説明が入る。まあきちんとそこを描写してくれるだけでも結構高評価だ。モノによっては「ということでお前さんは死んでしまった」とか、理由とかとくになく、取り敢えずトラックに轢かれて転生というくだりを1分ちょいで描写するだけのアニメもある。
クラスのいじめられっ子な主人公、南雲ハジメ。今日もいじめられてるがなぜか学校1の美少女は優しくしてくれる・・・みたいな感じで始まる。一応理由もなく美少女が優しくしてくるわけではないのだがここでは説明してくれない。
そしたらある日突然クラスごと異世界に飛ばされてしまうのだ。なんでも魔人族を倒し、人間を救うため、異世界の人々が現実世界に生きる人達を召喚したというのだ。すげえごく普通の設定だ。奇をてらうよりは全然いいとは思うけど。
クラスメイトと先生はみんな超レアなチート職業が天職らしいが主人公は錬成師というごくフツーな職業が天職らしい。しかもみんな初期ステータスまでチートだというのに主人公はそれもフツーだ。トホホ。
・・・どうでもいいけどなんでこの手のアニメはみんな能力とかをゲーム的に数値で表示するんだ。ゲームの世界に迷い込んだとかならまあ分かるが、ファンタジーっぽい異世界ってだけなのになんだよステータスプレートって。なんかキーホルダーまでついてんじゃん。オシャンティー。
そんな設定を冒頭の説明でくどくど説明してもらった後、いきなり主人公が地下深いっぽい洞窟でさまよっているシーンになる。
????????????????????????
いやまあ主人公が落ちていくようなカットはあるんだけどあまりに唐突だ。
卍†南雲ハジメ†卍
なんでも地下は主人公にはとても手に負えないレベルのモンスターがうじゃうじゃいるらしい。頑張って逃げてみるもののデカイ熊みてえなモンスターに左腕をもぎ取られて食べられてしまう。
・・・そのときに「僕の腕をたべたあ!!」なんて悲鳴上げるけど不自然すぎんか?自分の腕もがれて食べられるなんて非常事態に説明する余裕ないやろ。悲鳴あげるだけでいいだろ。見りゃわかるわ。
そんな感じで絶体絶命の主人公。壁を錬成しまくってなんとか洞穴に逃げ込む。このままなら衰弱してくたばるのを待つだけかと思いきや、なんとその洞穴にたまたま怪我や魔力を一瞬で回復できる水が湧いてたのだ。やったあ!!
ゆっくりとこのまま死にたい・・・いや死にたくない・・・とか自問自答しながら走馬灯をみる主人公。ここに落ちてくるまでの過程を思い出して・・・おお。これで落ちるまでのいきさつが・・・すげえ分かりづらい。
なんで時系列とびとびで思い出すんだよ。そこは視聴者に配慮して走馬灯をみてくれ。でも一応、クラスメイトのハジメくんを良く思ってないヤツが事故にみせかけて突き落としたらしいことはわかる。
そしてこの理不尽な状況に遂にブチギレた主人公。何をしてでも生き残り、邪魔するものは殺し、元いた世界に帰ることを決意する。異世界を救うなんて使命知ったことか!!
なよなよっとしていた主人公のキャラがガラッと変わる。魔物を食べてパワーアップし、そこらへんにたまたま銃を錬成するのにピッタリな鉱石が転がっていたので銃をつくり、自分の腕を食べた魔物に復讐をしてさあ帰る方法を探すぞ!!お家に帰るまでが異世界転移です!
この時点で他のクラスメイトを凌駕するステータスと武器をもう手に入れる。世界最強になるのはえーよ。
お下品すぎるヒロイン達
そして勿論この作品はなろう出身なので主人公がハーレムをつくりあげる。そのヒロイン達がどいつもこいつも脳内ピンク一色だ。コロッとハジメくんに惚れたと思ったら兎に角みんなハジメくんとヤリたがる。エロゲでもこんな女の子中々いねえぞ。
メインヒロインの吸血鬼の少女(ウン百歳)ユエは正妻ポジの余裕からそこまでお下品ではないが、無事地下から脱出できた後、ハジメくんに襲いかかってるシーンがある。
中盤から出てくるうさ耳の獣人シアはうさぎらしく万年発情期だ。宿につくなりハジメさんにはじめてを捧げたいから同じ部屋にしてくださいと叫びだしたりとか、溺れて死にかけたとき、ハジメくんに人口呼吸してもらうのだがそのときに意識取り戻した瞬間ディープキスかましたりもうやりたい放題だ。正直やりすぎたお色気要素は見ててきつい。こいつが登場してから加速度的につまらなくなってくるからそれも相まって微妙なキャラだ。
竜人族のティオは正直下品すぎて画面に映るだけでもげんなりする。ドMだという設定なのだが、尻に武器突っ込まれて喘いでるシーンは本気で吐き気を催した。いちいちプレイをハジメくんに持ちかけるし、放置されたら放置されたで放置プレイもたまらんとか言ってもだえる。勘弁してくれよ・・・
冒頭で少し説明したハジメくんに優しくしてくれるクラスメイトの美少女カオリは序盤と終盤以外あまり出番がないのであんまりわからないが、なんかヤンデレっぽい。メインヒロインのユエに嫉妬心メラメラだ。アニメの最終回より後の話で行き過ぎた愛からお下品になってしまわないか心配だ。最終的にクラスメイト見捨ててハジメくんについていくし。
どいつもこいつも脳内ピンク一色な上に主人公に対しての愛が重い。恋愛を性欲だけで描写しているのか?「恋愛はただ性欲の詩的表現を受けたものである。少なくとも詩的表現を受けない性欲は恋愛と呼ぶに値しない」という言葉もある。このアニメの恋愛には詩的表現をあまり感じられんぞ。
あとついでだがハーレムつくってはいるがハジメくんはユエ一筋っぽいのはまあ・・・アリなのかなあ?俺はあんまハーレム物自体好きではないのでわからんがハーレム好きとしてはバシッっと正妻が決まっているハーレムってどうなんやろ?
ルサンチマン、全開!!
いじめられっ子が最強になってハーレムつくって~という時点で大概だがルサンチマン要素はこれだけにとどまらない。
クラスメイトの中心人物のイケメンの天之川光輝は天職が勇者であり、ものすごい潜在能力をもっているという設定だ。だがハジメくんはそれを1話の中盤くらいで軽く凌駕するし、光輝はカオリと幼馴染であり光輝くんはカオリが好きであるという設定もある。しかしカオリはハジメくんが好きなのである。アワレ。それゆえ基本的には好青年である光輝もハジメくんにだけは嫌悪感をもっていた。
それだけでなくこの光輝という人物、表面上は優しいがその実、自己中心的で夢見がちな甘ちゃんというキャラ付けになっている。そのため、本気で死ぬような思いをして戦ってきたハジメくんとすげえ対比されるし、ハジメくんも光輝のことをすげえ見下しているふしがある。
俺は正直このキャラのストーリー上での必要性を見いだせなかった。学生時代にこういった人物にたいする憎しみが強すぎて、その鬱憤をはらすためだけのサンドバッグを置きたかっただけにみえてしまう。逆襲劇っぽいのだからヘイトを集める役割のクラスメイトはハジメくんを突き落としたヤツくらいでよかったんじゃないか?
冴えないいじめられっ子が異世界転移したら最強になって、クラスの中心人物の好きな人を掠め取ってハーレムを結成する・・・書いているだけで脳が痒くなってくる。他にも本気で不快だった要素は、シリアスな場面をいきなり台無しにする描写が散見されることだ。不要不急に挿入されるギャグは体に悪い。
そんな本気でルサンチマン全開な中二病を思い起こされるありふれ太郎、みんな観よう。そして悶え苦しみ不愉快になろう。さすれば悟りの道(クソアニメ愛好家)への道は開かれる。
・・・2期も決定しているらしい。まだまだ地獄は続く。
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