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ゲームはある程度上級者向けに調整すべきだと思う

偶には少しだけ真面目な話をしたくなることもある。いつものようにTwitter徘徊という人生で最も心身に悪影響の出る行為をおこなっていたところ、「ゲームの人口は上手な人よりも下手な人の方が多いから下手な人向けに調整すべきだ」という発言がバズっていたのをみたのだ。

これはかなり面白い話題だと思った。ゲーム大好きおじさんとしてこの手の荒れそうな話題は大好物だ。そこで俺がゲームの調整について思っていることをだらだら書こうと思う。

「初心者向け」に調整するのはとても難しい

初心者向けに簡単な操作方法を用意したらそれがかなり有用で上級者に悪用されて初心者が狩られまくるといったことがおきることがある。「とある魔術のバーチャロン」のスマート操作なんかがそうだろうか?

逆に一昔前の格ゲーによくあったワンボタンで必殺技やコンボができるモードなんかはデメリットも大きいし、動きの自由度が狭まるわでほぼ誰も使ってなかった印象がある。

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・・・使っている人見たことない


後は「アーマード・コア ヴァーディクトデイ」でのバランス調整のときに何回目かのアップデートでスナイパーライフルが強化されたのも良くない事になったと思っている。ちょっとピーキーだけど上手く運用すれば強いかもといった武器だったのが、何故かわからんがすげえ強化されたのだ。多分スナイパーライフルを初心者にも使いやすくするといった名目だったのだろう。結果スナイパーライフルを装備した軽量機が物凄く強くなり、上級者の使う軽量機にものすごいストレスを感じるゲームになってしまった。

最初の入り口としてはとっつきやすいが、強くなろうと思ったらそれなりに練習が必要となるゲームがいいのかなあ。いやまあ、そのような調整がクソ難しい事くらいはわかっているつもりだ。あんまりシンプルにしちゃうと初心者とかどうこう以前に底の浅いゲームになってしまう恐れもある。難しくしすぎたらそもそもやろうと思う人がすごく少なくなる。

一人用のゲームは難易度選択を設ければ同じゲームで初心者と上級者の棲み分けがしやすいが、対戦ゲームだとそうもいかんよね。ってまあ当たり前の話になってしまったが。

上級者向けのゲームはとっつき辛いが長生きする

極端な例を挙げるとアーケードのシューティングなんかがそうだ。「バトルガレッガ」とか「怒首領蜂 大往生」なんかもう初心者とか完全に置いていく物凄い難易度をしている。シューターが高難易度を求め、メーカーもそれに応えようとした結果だと思っているが、とてもじゃないが初心者が手を出せる代物ではない。シューティングの没落をある意味象徴するような難易度だ。しかし、これらの超高難易度シューティングは未だに愛好家がいて遊ばれ続けている。

他にも、アーケードの対戦ゲームを例に上げれば「ストリートファイターⅢ 3rd strike」(3rd)や「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」(オラタン)なんかも稼働から20年ほどたった今でも遊ばれ続けている。どっちもかなり難しいゲームだ。オラタンに至っては最初のうちはただ移動するだけでも難しい。



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やはり、技術介入度が高く、難しいからこそ上手くなった歓びを実感しやすいからなのかな。それと面白く遊びごたえのあるゲームにしようとすると結果的に難しくなってしまうのかも。

だが、最近は昔ほど尖ったバランスのゲームが出てないことを考えると流石に当時はやりすぎだったのかなという気がしないでもない。

今流行っているゲームも難しめのやつ多くない?

ぱっと思いつくのだと「機動戦士ガンダム エクストリームバーサスシリーズ」なんかも初心者の事をあまり考えないで既存のユーザー向けにピーキーに調整してるイメージがある。・・・結構不満が噴出することが多いイメージもあるが。

あとはいわゆる「esports」を意識されているゲームで人口が多いゲームも結構シビアで難しめに調整されている印象がある。「VALORANT」、「CSGO」はクラシックな難しさを感じるし、最近の「レインボーシックスシージ」なんかは戦術やらが極まりすぎて完全に初心者お断りな雰囲気を感じる。

が、やっぱり流行っているのだ。エクバシリーズは10周年を迎えたし、シージも5年くらい遊ばれている。VALORANTもすげえ流行っている。

よく、最初は誰でも初心者なのだがらという言葉を耳にするが、逆も言える。誰だって遊び続けていれば上手くなっていくのだ。戸口が狭いのも問題だが、簡単すぎて浅いゲーム性になると飽きにつながってしまう。やっぱりゲームは長く遊べたほうが良い。

最近は上手く両立してるゲームもある

ただまあ、最近は初心者も上級者も楽しめるよう絶妙な調整がほどこされたゲームもある。

フロムソフトウェアが出しているソウルシリーズなんかがそうだと思う。巷では高難易度ゲーだとか死にゲーとかいわれているが、突破できないときの対処法が沢山用意されている。レベルをコツコツ稼いでゴリ押すこともできるし、オンラインで他のプレイヤーを召喚して手伝ってもらうこともできる。アクションゲーム自体が苦手でも案外なんとかなるのだ。

勿論慣れている人はガチンコで挑んだり、なんなら縛りプレイをしても良い。世界中で大ヒットしている要因のうち一つはコレなんじゃないかな?

あとはなんと言ってもバトルロワイヤル系のゲーム。最近だとApexlegendsが一番遊ばれているのかな。噛み合えば初心者でも一位になれたりするし、立ち回りや銃の扱い方などやりこみ甲斐のある部分もたくさんある。決して運だけでは勝てないゲーム性だ。戸口が広いし遊び続ける楽しさもあるすごいゲームだと思う。最近のApexの飛ぶ鳥を落とす勢いも納得だ。EAもまさかApexが一番の看板タイトルになるとは思ってもいなかっただろう。

なんか長年愛されているゲームって難しめのゲーム多いよなあとおもったからこんな事をダラダラ書いていたが、最近はメーカーも慣れてきて上手いこと調整されてるゲームも多いなあと書いてる内に思った。でもまあ、カジュアルに振り切ったゲームって若干コケるよねとも。

・・・タイタンフォール2なんかがそうなんじゃないか・・・?






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