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異世界太郎系アニメはこんなにも素晴らしい

偶には長文を垂れ流したくなることもある。今回は異世界モノ、なんとか太郎とか言われたりするアニメを強くオススメする感じのアレだ。

オレが愛してやまないアニメ、賢者の孫。Dアニメストアとかで見れるからみんな観てくれ。またオレこのアニメオススメしちゃいました?

みんなは異世界ものアニメを観たことがあるだろうか?もしかしたら食わず嫌いしてないか?実にもったいない!!観もせずに駄作と決めつけるのは早計だ。

とんでもない強さの主人公が常にでしゃばってくるからまるで緊張感がない戦闘シーン、不自然に、それも精神操作されてるかのようにすぐ主人公に惚れるので不気味でまるで感情移入できないヒロイン達、すぐイキって視聴者をむかつかせてくれる主人公・・・等々、ざっと思いつくだけでこれだけの魅力がある。

そこで今回はそういったなんとか太郎とか言われてる異世界ものアニメのオススメポイントを紹介したい。

1.超ご都合主義でストレスを感じない

この手のアニメは兎に角ストレスフリーな出来になっている。太郎系アニメの金字塔「異世界はスマートフォンと共に」を例にとるといきなり主人公が死んでしまい異世界転生をするという場面から始まる。そこでいきなり神様から全能の力を授かる。全属性の魔法を扱えて身体能力も最高クラスになるという代物だ。あとついでにスマホ。

ここまでなら「は?」くらいで済むが異世界転生した先でいきなりお金持ちにその珍しい服を売ってくれと言われ異世界転生して数分後には大金を手にし、「は????ん????え????」といった感じになる。その後はお決まりのテンプレ展開、柄の悪い男に絡まれてるヒロインを助けて惚れられるという展開が待っている。

力!!金!!女!!1話開始して半分でこれのすべてを手にする主人公。もちろん戦闘も全てチートみてえな強さでなんとかするのでストレスフリーだ。ストレスだらけの現代社会、こういった新しい癒やしが必要とされている。

何?クッソつまらないアニメを観るのは普通にストレス?・・・ごもっとも。

2.ちょろすぎるヒロイン達

このようなご都合主義の塊を彩るのは感情がネジ曲げられているとしか思えない、速攻で主人公に惚れるヒロイン達だ。喋るオ○ホとまで呼ばれる太郎系ヒロインは些細なきっかけで主人公に恋心を持つ。もしくは惚れるきっかけになる出来事が描写されないことまである。

普通、恋愛を物語で表現するときはコツコツ関係を積み上げたり・・・ときには衝突したりなにか恋愛するにあたっての障害があったりする。太郎系アニメにはそんなまどろっこしい表現は一切ない。コロっとヒロインは主人公に惚れいつの間にかハーレムができる。逆セクハラっぽい事をしてやたらとセックスアピールしてくるヒロインもいる。恋愛にいたってまでストレスフリーである。

あとはもうこれでもかというくらい太郎系ヒロインは主人公をもちあげてくれる。すごい、とても魅力的だ、等々。キャバ嬢でもこんなにおだてたりしねえぞとい感じでもちあげてくれる。そして主人公が謙遜するっぽいそぶりをしつつもイキる様を見せてくれて視聴者を苛つかせてくれるというのはもう太郎系アニメの王道パターンである。そのうち主人公が呼吸したり飯を食うだけで褒めてくれそうな勢いまである。

かわいいヒロインたちがこんなにちやほやしてくれるのだ。太郎系アニメ主人公に自己投影できたときは気分が最高に良くなること間違いなしだ。

何??感情移入がまっっっっっったくできないヒロインが壊れたおもちゃみたいに主人公をおだてまくるのは観てて不快??・・・それもそうだ。

3.ある意味感情をゆさぶってくる

太郎系アニメは設定とかをベラベラ説明セリフで長ったらしく説明してくれるので全く頭を使わずに楽しむことができる。かとおもいきや何の説明もないまま話がトントン拍子に進むことがあり置いてけぼりになることもある。そういったギャップに振り回された結果大抵は考えることを放棄してしまう。

少し考えようとするとどうせそんなにしっかり設定なんて練られてなくていきあたりばったりでストーリーが展開してるんじゃないかという結論になったりもする。少しメンヘラっぽい感情になれるぞ。

設定練られてないんじゃないかという気持ちを更に加速させてくれるのが描写の適当さだ。主人公の言ってる事が二転三転四転くらいしたりする。特にそういった能力があるという設定もないのに敵の攻撃が不自然なまでに主人公をそれていったりする。大昔の地球っぽいところに転移したという設定なのに現代日本っぽい物が普通においてあったりもする。

こういった物が連続すると「考えるな、感じろ」という名作映画の格言が身にしみてくる。無理に考察しようとすると脳細胞が破壊されてしまうのでオススメしかねる。

かと思いきや普通に見応えのあるシーンが極稀にあったりする。キビキビ動く作画も超かっこいい格闘での戦闘シーン、厨二心をくすぐる武器が活躍するシーン。普通に笑えるテンポの良いギャグシーン等々。こういった良いシーンをちらっと魅せられると「あれ?実はこれ良作アニメなんじゃね?」という感想まで出てくる。DV彼氏に少し優しくされた気分を味わえるぞ。

後はなぜか知らないけど太郎系アニメは大抵声優が豪華だ。声豚ならそれだけでそこそこ楽しめるだろう。

4.誰かと一緒にツッコみながら鑑賞会やるのが楽しい

これはマジと書いて本気でそうだ。ガバガバすぎるストーリー。主人公をアゲる要員の喋るオ○ホと化しているヒロイン達、緊張感のかけらもない戦闘シーン等々、、、誰かと一緒にツッコみながら観るのには最適だ。クソアニメを一緒に見てくれる人がいない場合でもニコニコの配信でコメント付きで他の誰かとツッコみながら観るという楽しさを味わえる。

偶にとてもではないが鑑賞に耐えないレベルのつまんない、下品なシーンがあるがそれも誰かと一緒に見ていればまあギリギリ耐えられる。

他にもオレは来季の太郎系の匂いがするアニメを探し、誰かにオススメするという遊びをする。タイトルと公式サイトのあらすじをななめ読みして「これは!!太郎!!!」と予測をたてるのは本当に楽しい。基本的にオススメしてもみんな絶対観てくれないが。というか調べるだけで満足してオレも観ないことさえあるが。

いわば太郎系アニメというのは新しいコミュニケーションツールなのだ。ここがこうクソだった、というのを事細かに語り合うのは楽しい。みんな昔からクソコンテンツは大好きだ。クソ映画レビュアーは大人気だし、クソゲーオブザイヤーはもう16年もの歴史がある。

そういった普通のアニメにはできない楽しみ方ができる太郎系アニメ、みんな観よう。





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