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「100日後に死ぬワニ」は何処で?なんで死んだの?調べてみました!

偶には長文を垂れ流したいときもある。今回は一ヶ月ほど前までめちゃくちゃ話題になった「100日後に死ぬワニ」という漫画についてだ。俺も1日目か3日目くらいから追いかけて、100日経つ早さにびっくりして驚いた。時が経つのはホントに早い。

いやほんと下品極まる記事タイトルで申し訳ない。それとタイトルは記事の内容と一切関係ないのでごあんしんください。

勿論本は買いました。ちゃんと買いましたとも。

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企画は面白いし、漫画そのものの内容もそんなに悪くない

なんかやたら炎上したり、濡れ衣まで着せられている漫画だが、別に漫画そのものはそんなに悪くない。企画の面白さも含めたら中々良い漫画だと思う。

特に企画の面白さはすごいと思う。Twitterで100日間ワニくんが死ぬまで毎日連載するというのを考えたのはコロンブスの卵だ。実際、似たような事をやっている人を結構Twitterでみる。100日目の漫画が途方も無い数のRTといいねを集めたのも、マスコミが散々煽ったのもあるだろうが、それほどみんな気になっていたということだろう。俺も100日目の更新時間あたりはTwitterにかじりついていた。

漫画の内容そのものも、個人的には中々面白いと思う。本を買って改めて読み直してみたが、ゲームではしゃいだり、ラーメン食べたり、恋愛で一喜一憂したり、、、というありふれた日常や、死に関連付けた話題、100日後に死ぬことが運命づけられているワニくんが絶対に体験することないであろう物事を楽しみにするといったような描写もある。

ありふれた日常描写は、死はある日突然前触れもなくやってくることもあるという捉え方ができるし、日常描写そのものがあるあるな感じがして面白い。「なんもやることねーからラーメン食いに行こう」とか「相手を適度に煽りつつゲームで対戦する」とか。

あと、ワニくんが半年先に届く布団や、死ぬ直後くらいに公開される映画を楽しみにするのはブラックジョーク的な面白さがある。そして最後100日目には本当に交通事故でワニくんは死んでしまう。キレイな桜の木の下の交差点で車にはねられそうなひよこを助けようとして。

その後の展開が悪すぎた

そして完結から数時間後、たったそれだけしか経ってないのにいきなり公式ショップオープンだとか、冒頭に貼ったいきものがかりとコラボ動画つくりました。とかなんか企画が怒涛のように押し寄せてきた。いくらなんでも早すぎる。ワニくん死んだのついさっきゾ。

これにひねくれているTwitter民は大反発。いやまあ、なんか死をおもちゃにしてるみたいで気分が悪いのは間違いないんだけど。やれステマだ。作者が考えたものではなく電通案件だとかという声が上がり始めた。

流石に信憑性が怪しいウワサばかりだったが、マーケティングの方法が悪すぎたのは間違いない。100日ワニで商売しようとしたところが「死んだな!!よし!!」と死を喜ぶかのごとく嬉々として宣伝してるように俺は見えた。100日目を迎える前にマスコミに取り上げられまくったのも悪かったかもしれない。ZIP!!とか行列のできる法律相談所とかでも取り上げられたのは普段Twitterでバズっている漫画よりも巨大ななにかを感じられずにはいられないだろう。

作者が後半、淡々と漫画しかTweetしなくなったのも余計な勘ぐりする人が増えた要員かもしれない。しかし逆に前半のときは自分の漫画をRTしたり、過去作の宣伝をしたり、感想にお礼を言ったりとしているから、企画自体は作者一人で考えついたもので間違いないと思っている。物凄くバズっていたからどっかしらの企業が目をつけたのだろう。

しっかし、他のいろいろな人達が言及しているが本当に組む会社間違えちまったなというのが大きいと思う。作者自身「あれ?こいつらやべえんじゃねえの?」って思ったときには時既にお寿司といった感じだったのだろうか。

その後、作者自身が配信とTwitterで100日ワニのいきさつを語ってくれたのでひとまずは終息したんじゃないかなと思う。しかし、一度炎上したものは何故が鎮火したあともう一度火種を生んでしまう傾向がある。

帯の謳い文句ウソなんじゃねーか?

その後書籍が発売。Tweetに蠢く者は飽きる速度が光よりも早いのでみんな発売したことすら気づいてなかったんじゃなかろうか。なんでも前日談と後日談が収録されるらしい。描き下ろし漫画のボリュームは冒頭の画像にある通り28pもあるらしい。中々すごい。完結してから書籍発売まであまり間がなかった気がするから、その間に28pも書いたのか、それとも連載中に同時進行で進めてたか。どちらにせよ結構すごい。しかしここでTwitterがまたざわめき始める。

「描き下ろし漫画8pくらいしかないんだけど」

WTF?といった感じだ。何故にそのような事をするのか。連載終了から発売までの期間を考えたら妥当なページ数な気もするがならば何故、帯に「描き下ろし漫画28P収録!」なぞ書いてしまったのか。多分作者の預かり知らぬところでこの帯の文句は書かれてしまったのだろう。ホンマに不憫や。

このようなウワサを聞いては俺のクソにたかるハエ魂が黙っていない。俺は速攻で近所の本屋に駆け込んでこの漫画を買って真相を確かめることにした。

読んで確かめてみたが、新しい4コママンガは後日談的な6つだけだった。前日談は見開きいっぱいの1枚絵のみなので合計8ページといった感じだ。後の20ページは何処に消えたのか。多分合間合間にはさまる描き下ろしの小さい絵も足して28ページといったところなのだろうか。

いやまあ、一枚絵を漫画と言うのはなにも間違っていない気もするが、一応これは4コマ漫画という形式で連載されていた漫画だ。描き下ろし漫画28P収録!なんて書かれてたら描き下ろしの4コママンガが28ページ分あると思ってしまうのは仕方のない気もする。

別に合間に挟まる小さい一枚絵自体は悪くない。Twitterで連載されていた本編をちょっと補完する感じの、例えれば鬼滅の刃の単行本にちょいちょい挟まる大正コソコソ噂話みたいなものだ。

ただホントに宣伝の仕方が悪い。別に帯に「前日談と後日談収録!」とだけ書いとけばよかったんじゃないか?「描き下ろし漫画28P収録!」なんて書くから無用の炎上を招くのだ。一時の利益の為に作者が使い捨てにされているような感覚までしてきて気分が悪くもなってくる。

そんなこんなであまり良い印象をもたれてない作品だがこの漫画、

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アニメ映画化が決定している。

俺はまだまだこの作品に向き合わなければならない。公開楽しみだな~~

2021/8/10追記

観てきましたともええ。映画の感想はこちらから


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