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不語怪神(ふごかいしん)第1巻-ウロボロスの庶子Ⅲ 日没の背後にある山

 ひとあたり、道具のようにおとなしく自分の場所を守っている部下たちを見回った吉足王(きっそくおう)は王城の門に上がって、全員に労いの言葉を掛けると、一人の供も付けずに閉門の銅鑼を後ろに聞きながらまた今日も太陽を見に出掛ける。

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