不語怪神(ふごかいしん)第2巻-海獣の人
階段をゆっくり上がって行くときでも、もし電灯が階段側から見える窓に点いていなかったら、毎晩音をたててうるさく上がっていただろう。時々布団やマットのようなものが廊下側の日の当たる手すりに掛かっていなかったら、隣部屋の境になる壁際で電話を取っていたかもしれない。
ここから先は
743字
¥ 150
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得
こんにちは。管理人のアムルタートです。「人丸先生の執筆活動を応援したい!」「アムルタートさんのコーヒー代の足しに!」御支援、大歓迎です。詳細はTwitterに記載しておりますが、安全安心なプラットフォームを求めて放浪しております。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。