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2021 奥利根県境スキーハイキング(敗退記)

ずっと歩いてみたかった稜線でしたが、あえなく途中敗退となりました。いつか再チャレンジするために、準備から実行までを以下に記録します。


構想

私がイメージするスキーハイキングは緩い地形をひたすら歩く牧歌的な物でした。その嗜好は現在も変わりません。残念ながら私が暮らす上信越エリアだと上記に見合った候補地に乏しく、東北や北海道ならまた違うのでしょうが、特に越後の山々は急峻です。それでも課題としての奥利根エリアはやはり魅力的でした。スキーアルピニズムに傾倒する方たちにとっては「奥利根横断」が「黒部横断」と並ぶ難関ルートとして定番なようですが、私はスキーハイカーなので滑走要素は無視してひたすら稜線をスキーで歩くルートを選びました。山行記録は豊富にあり、特に藪山が好きな残雪期ハイカーにとっては巻機山から尾瀬までのルートは定番中の定番として4月からGWにかけて記録が散見されます。巻機山から谷川エリアを繋ぐことで、更に長大な県境ルートも実現可能です。当初はパックラフトを絡めて尾瀬ヶ原からさらに奥只見湖経由で南魚沼に戻ってくるルートを妄想していましたが、なかなか実現するのは難しそうです。巻機山から尾瀬ヶ原までは50km弱。下山ルートも含めると全行程60km程度です。単純な距離で言えば残雪期の信越トレイルと同じくらいですので3泊から4泊で行ける気がしますが、天候悪化による停滞も考えると予備日は+1日必要です。

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