マルクス「資本論」ー剰余価値の率と剰余価値の量

読書会をしたものの、よくわからなかった章。

剰余価値の質と量の話。これを考えるための3つの法則が紹介される。

一つ目は「可変資本×剰余価値率=剰余価値量」そして「労働力数×労働力の搾取度=剰余価値量」

もう資本論を読んでいると、延々とマルクスは「剰余価値は労働者から搾取して生み出されるものである」ということしか言ってない気がしてくる。その話をいろんな角度から、「ここから見ても搾取されてるよね?」「ここから見てもそうだよね???!」と延々とプレゼンされている気がしている。

二つ目の法則は資本の限界に対する法則。「必ず24時間より小さくなる平均労働日の絶対的限界は、高められた労働力の搾取度により被搾取されている労働者の補填に対する絶対的限界となる」

労働者を補填するコストに対する資本の考え方の法則。労働者の生活を担保していくコストと、可変資本(労働力)をどんどん増やしていきたい資本の力学がぶつかる時の法則。

三つ目の法則は不変資本に関する法則。「不変資本の価値は、新たに形成される価値生産物(商品)の中には入らない」

不変資本は価値を生まないよねという法則。でも多くの不変資本と少ない可変資本を動かすときと、少ない不変資本と多くの可変資本を動かすときとを比べると、必ずしも後者の方が利益を生むわけではないから、もっといろいろ考えないとね、みたいなことが書いてある。

第3篇が終わろうとしてるので、けっこうまとめっぽいというか、繰り返しの話が多かったかも。そういう意味で新たに発見みたいな面白さに欠ける章だった。

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