マサジャーノン死す
庭に埋葬した後、あいつはクマネズミやったか、それともハツカネズミやったのか、寿命は何年やったのか調べてみたけど、途中でどうでもいいことに気がついた。
彼はマサジャーノンだった。
久しぶりの再会だったが、後ろ足はバンザイを逆にしたみたいに、足の平が天井を向いたまま、うつ伏せになっていた。いつからそこにいたのか。それが亡骸であろうこと、見たらわかった。
どうにかしたらなな。
菌が体に沢山ついていると聞いていたから、割り箸を使う。もしかしたらと豆腐のプラ容器にマヨネーズを入れて、鼻先にまで近づけてみたけど、もう動かなかった。
これじゃあれやな。
スタバの紙ナプキンみたいなものを小さなダンボールに5枚ぐらい、底に敷き詰めた。これがお前の棺桶や。
目は薄くまだ開いていた。
さよなら、マサジャーノン。
(以上)
よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。